(咲き始めた河津桜。2月18日撮影)

 

 

 

 

以前は、冬から早春にかけての色味の少ない季節を

 

すこしつまらないと思っていた。

 

けれども、今は、冬から春への変わり目、

 

微かな春のきざしを少しずつ発見しながら過ごす季節も

 

愛おしいと思うようになった。

 

 

 

 

 

そんな早春に先立つ季節も春のうちに含めてしまうと、

 

私の中では純然たる冬は意外と短い。

 

紅葉した葉があらかた落ちて、

 

本当に空気が透明に保たれている

 

12月と1月ぐらいである。

 

 

 

 

 

 

この時期は、視界が澄み渡っているので

 

晴れて、遮るものがなければ、

 

東京からでも富士山が望め、

 

夜は、冷えた大気の中で、光がひときわ輝いて見える。

 

だから様々なイルミネーションが楽しめるというわけだ。

 

 

 

 

 

 

そのキリッとした硬い空気に変化が見えてくるのは、

 

まさに立春を過ぎたぐらいからだ。

 

わかりやすいのは、空の色である。

 

晴れた日であっても、冬の透き通った青空と比べ

 

白っぽいやわらかい色に変わる。

 

そしてふんわりとした空に溶け込みそうな雲も多くなる。

 

 

 

 

 

お天気自体も雲が多くなってきて、

 

分厚い雲の隙間から陽がさしたり、青空が覗いたり、

 

不安定な春先特有の空模様となる。

 

地上に目を移しても、

 

埃っぽいような、もやってるような感じがしたり。

 

気温も少しずつ緩んできて、

 

そんな季節の変化を敏感に感じとっていつの間にか、

 

木の花の蕾はふくらみ、

 

いちはやく感応のよい、ロウバイや白梅が開化する。

 

 

 

 

そしてそれにつられるように、

 

河津桜や紅梅なども次々と開化して、早春に彩りを添えていく。

 

ここまでくれば春本番を待つばかり。おねがい

 

 

 

 

 

 

こういった昼間の目に見える変化はわかりやすいが、

 

夜、暗い室内にそこはかとなく立ち込める

 

春の気配を感じるときが、またたまらないのである。

 

闇の色がいっそう濃く感じられ、少し重たくも思える。

 

そんな春の気に満ちた暗闇の中で沈み込むように眠りに落ちるのが

 

またなんとも心地がよいのである。照れ