ウェディングドレスは、白という性質上、すべてをさらけ出してしまう要素を秘めていると思います。

 

同じシンプルなドレスでも、胸元のカットやカーブ、そし立体感が、女性の身体を一段と美しく描き出します。

 

細やかなニュアンスを表現することで、上質感や気品を表すことができるからです。

 

 

バストからウエストラインにかけての切り替え線の流れで、ほっそりしたウエストを強調し、バストには柔らかな曲線を描くことを意識。

 

取り外しのできるパフスリーブは、クラシカルな雰囲気と可愛らしさを、決して幼くならないシルエットを追求して大上品な仕上がりにしました。

 

 

シンプルなドレスほど、素材感・仕立て・シルエットの良さが重要です。

 

ここ数年流行のたくさんのフリルや装飾、長すぎるトレーン、大きすぎるボリュームスカートでは、派手さや流行感は出せても、普遍的な美しさを表現することができません。

 

過剰な装飾に頼らない、美しいカットやシルエット、上質な素材、洗練されたデザインを追求しています。

 

 

シルクを裁断するときに、布の地の目(流れ)をあわせるため、布を撫でてなじませるのですが、そのときに布に魂が吹き込まれたように輝きを増すのは、本当に神秘だと感じています。

 

そして花嫁も、試着でドレスを身にまとうとき、ひとつひとつの動作に気をつけて、髪の毛をとかし、小物をつけると、瞳の輝きが増し、内側からの美しさが外側に溢れ出てきてしまう、そんな瞬間を目の当たりにできるのが、この職業の一番の素敵なところかも!!と感じました。

 

写真のドレスは、イタリア製のソフトサテンにフランス製のシルクオーガンジー(スパンコール刺繍入り)を重ねたもの。身頃とスカートの裾に、光沢がおさえられた上品なスパンコール刺繍が施されています。

 

 

 

この湿度と気温で、体調を崩している方も多いようです。消化力が低下する時期でもありますから、夏の薬味などを取り入れたりして厳しい暑さを乗り切りたいですね。

 

 

今日 8月6日は広島の「原爆の日」。75年前の悲しみや苦しみを考えると言葉にすることができない思いですが、いま生かされていることを大切に、みんなが平和で安心して暮らせる日々に感謝と祈りを捧げます。

 

 

今日も ブログを読んで下さって、ありがとうございました。

ルーチェ クラッシカ・光田 みどり

 

 

 

 

 

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ウェディングドレスへのこだわり

 

◎自分なりのこだわりについて綴った

「セブンルール」ウェディングドレスのお仕事

 

◎憧れのヘップバーンのウェディングドレスについて綴った

オードリー・ヘップバーンのウェディングドレス

 

◎立体裁断の師との出会い&エピソードを綴った

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◎イヴ・サンローラン☆アトリエ時代のお仕事のこだわりを綴った

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