黒電話とウェディングドレス姿のミスマッチが、ここまで絵になるのも、オードリー・ヘップバーンの豊かな表情があってこそ。

 

初めて見た時、あまりにドラマティックな写真に、てっきり映画の中のワンシーンだと思い込んでいました。

 

 

1954年・俳優のメルファーラーとオードリー・ヘップバーンの実際のウェディングフォト。

 

ドレスデザインの担当をしたのは、ピエール・バルマン。

 

柔らかいスタンドカラーと、前に並んだくるみボタンが特徴。肘まであるパフスリーブが白雪姫のようにロマンティック。たっぷりギャザーをとったスカートとウエストのサッシュベルトがポイントのシンプルなドレスです。

 

 

 

 

甘い要素が沢山詰め込まれているドレスなのに、子供っぽい印象にならないのは、いくつかの理由があります。

 

◎丸くカットされた衿は、子供服によくあるデザインですが、立衿にすることで、エレガントで高貴な印象になっている

 

◎甘さを出す効果がナンバーワンのパフスリーブですが、肩先が上に盛り上がらず下にドロップしているので、アンティークドレスのような落ち着きが出ている

 

◎ヘップバーンの細すぎるウエストラインをサッシュベルトをすることにより、バストとウエストのめりはりを出して女性らしいラインを強調している

 

◎可愛らしいイメージの花冠もボーイッシュなショートヘアにアレンジすることで、洗練されたスタイリッシュな印象に仕上げている

 

 

 

細すぎる体型にコンプレックスが強かったというオードリー・ヘップバーン。それだけにオシャレには人一倍こだわりがあったと言います。ここをこう見せれば、素敵に見えるというのを、ご自分でも熱心に研究していたとか。

 

ウェディングドレスにも、ご本人のこだわりが詰まっていたのではないでしょうか。

 

 

 

清潔感と気品ある花嫁のお手本として、一番に名前があがるのがオードリー・ヘップバーン。

 

時代が変化し続けても、ヘップバーンのような可憐な花嫁を目指したいという花嫁があとを絶ちません。

 

 

 

 

 

私たちのアトリエでも、オードリー・ヘップバーンのような永遠の美しさに憧れてドレスを製作しました。

 

素材は、イタリア製のシルクファイユ。ある程度の厚みと張りのあるのが特徴で、優しい光沢感のある生地です。

 

 

前に並んだ小さなくるみボタンは、クラシカルな印象を与え、スタンドカラーは、開放感のあるように首から少し離して、ヘップバーンのドレスのようにエレガントな雰囲気をイメージで構築しました。

 

 

スカートのボリュームは、内側にはくパニエで調整ができますが、裾幅をたっぷりとっているので、シンプルですが見応えのあるシルエットになっています。

 

 

 

 

ヘップバーンの一番の魅力は、その表情の豊かさではないでしょうか。外見が美しいだけでなく、内面がとってもお茶目で可愛らしい女性のように感じます。

 

自分の体型も顔も嫌いなパーツばかりで、コンプレックスが強かったというヘップバーンですが、それを克服するための努力を惜しまず、自分自身を大切にするのが上手な人だったからこそ、出会う人々への思いやりも大きかったのではないでしょうか。

 

 

写真に写る表情は、その人の内面をどうしても写し出してしまうように、ヘップバーンの写真を見るたびに、明るく温かな人柄と、子供のようなみずみずしい感性を感じます。

 

結婚式の準備期間は短く、様々な制限やストレスもありますが、ご自分らしく本当に着たいウェディングドレスで、最高の笑顔で迎えられるよう、心のゆとりも必要です。

 

 

そのためには、まず自分を知ること

 

◎嫌いなところ、隠したいところピックアップ

 

◎好きなところ、見せたいところピックアップ

 

 

どうしたら嫌いなところを素敵に見せられるかは、また次回続きを書いていこうと思います。今日も、ブログを読んでくださってありがとうございました。

 

ルーチェ クラッシカ・光田 みどり

 

 

 

 

 

 

 

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ウェディングドレスへのこだわり

 

◎自分なりのこだわりについて綴った

「セブンルール」ウェディングドレスのお仕事

 

◎憧れのヘップバーンのウェディングドレスについて綴った

オードリー・ヘップバーンのウェディングドレス

 

◎立体裁断の師との出会い&エピソードを綴った

辛口☆先生

 

◎イヴ・サンローラン☆アトリエ時代のお仕事のこだわりを綴った

「ありきたり」にかける魔法

 

◎本当に良いデザインとは☆について綴った

シンプルであることの強み