ご結婚式を終えられたお客様(卒花嫁さま)の、Y様からいただいた、宝物のようなお手紙の中から、一部を抜粋させていただきます。
光田様、その後いかがお過ごしでいらっしゃいますか。
妹からいただいた光田様とのご縁、毎回国立へ通い、母、いとこ(娘つき) とのドレスの衣装合わせに伺わせていただき、やはり結婚式、そしてそれに向けての準備というものは、幸せな時間なのだと体感致しました。
実は、私は結婚や結婚式に憧れない高校生でした。
光田様の作品の中から、憧れたドレス、取り寄せてくださった生地、丁寧なフィッティング、仮縫いのドレスの木綿の着心地、今考えると贅沢な豊かな時間でした。
花嫁は、自らなるのではなく、周りの方々の愛情で作られてゆくものだと感じました。
毎回お会いするたびに、心が豊かになる温かさと溢れるお幸せに包まれていらしたY様。
その瞳の奥の輝きがまぶしくて、お話していると私まで瞳がキラキラしてくるような素敵な女性です。
そんな素敵なY様がおっしゃってくださった名言。
「花嫁は、自らなるのではなく、周りの方々の愛情で作られてゆくもの」
ご結婚式を迎えるご準備をお手伝いさせていただく身として、これ以上嬉しいお言葉がないくらいです。
結婚や結婚式に憧れのない高校生だったというY様。かく言う私も同じ高校生でしたので、お手紙を読んで深く共感できました。
私自身のことですが、子どもの頃におそらく10回以上親戚の結婚式に参加し、小学校の低学年頃には、巫女さんの代わりに三々九度のお手伝いをしたことがあり、そのワクワクと緊張感を今でも覚えています。また小さな頃は、家のピアノで結婚行進曲を弾いたりして、大人になった時の自分を想像をしたりと、結婚式への夢や憧れがありました。
でも高校生になった頃には、結婚式がビジネス化され、商業的で流れ作業的になってしまった印象があり、将来どんな結婚式にしたいとか、どんな花嫁になりたい、という夢が全く無くなってしまったのです。
結婚式に純粋なものを求め過ぎる気持ちから、そうではない部分を感じ取り過ぎて、高校生になった頃には、気持ちが冷めていたのかも知れません。
25才の時に、ひょんなことからウェディングドレスのお仕事に携わることになり、自分自身が一番驚いているのですが、その2年後には独立し、広尾でウェディングドレスのアトリエをオープンさせることになりました。
そして、商業的な結婚式に冷めていた私だからこそ、お客様のウェディングドレスは、ただの物質ではなく、思いを込めて作りたい。喜びとともに不安やストレスも多い結婚式の準備期間だからこそ、お客様が安心してお任せできるように心がけたい。
お客様が、一つも心配の芽を作らないように。もし心配の芽があったら摘み取ってあげられるように。そんな思いをモットーに、ドレス作りと花嫁のお手伝いをしてきました。
Y様からのお手紙は、そんな私にとってご褒美のようなお言葉とお気持ちが込められていて、今までこの仕事を続けていて良かった。そしてこれからもお客様に喜んでいただけるような仕事を重ねていこう!と決意するきっかけになりました。
優しいお気持ちとお言葉を本当にありがとうございました。
ルーチェ クラッシカ・光田みどり
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