日々生きる私たちを元気にしてくれるものの源は、やはり人を想う気持ちだと感じた2020年のお正月でしたが、美しさに感動する時、見たこともない新しさのなかにも、受け継がれた伝統的な美が含まれていることが、その感動をより深めてくれるように思います。

 

 

上の画像は、アイヌの模様にも通じるものを感じる、縄文時代のような力強さのあるモチーフ。青森の弘前市を発祥とする「津軽こぎん刺し」です。

 

古い時代の津軽で、冬の寒さをしのぐため、衣服の麻布に木綿の糸で補強し、体を温めるために考えられたこぎん刺し。実用的な目的ではじまった刺し子が、競い合うように美しいモチーフを考案していった歴史があるそう。

 

そこに込められた家族を想う気持ちが、数百年経った今も私たちの心を癒してくれて、手仕事の原点に触れられたような感動があります。

 

最近は、様々なメディアなどでも取り上げられ、その可愛らしさと繊細さを取り入れた雑貨が人気で、全国の雑貨店の他、糸井さんの「ほぼ日のサイト」などでも話題になっているそうです。

 

 

津軽こぎん刺しのバッグは、お正月に親戚の叔母がプレゼントしてくれたもの。

 

なんとこの木綿糸のグラデーションは、柿の渋から染めた天然の色なのだそう。そう聞いてますます愛情が深まりました。

 

叔母は、いつも私を気にかけてくれて、手作りのお赤飯や青森りんごのアップルパイ、りんごなどを送ってくれ、ルーチェのことも応援してくれて、いつも力をもらっています。

 

このバックは、弘前市の津軽こぎんの先生に頼んで作っていただいたのだそう。大きさも色も形もすべてがお気に入りで、お出かけの時に大切に使いたい大切なバック。愛おしい宝物です。

 

 

下の画像は、何年か前に叔母が刺してくれた津軽こぎんのカードケース。毎日カバンに入れて使用しています。

 

 

「みっちゃんは何色が好き?」と聞いてくれて、「黄色!!」とリクエストしたもの。元気が出る可愛い柄のカードケースは、取り出した時など、ふとした時に褒めていただくことが多いです。

 

愛情が込められた手作りのものは、使うたびに幸せになることと、その想いが、周りの人に喜びの波紋を広げてくれるのが嬉しいですね!!

 

 

叔母が教えてくれた伝統の美から、改めて日本の美しさや伝統について考える機会を持ちました。

 

アトリエでは、日本人の美しさを輝かせる、伝統の美のエッセンスを取り入れたウェディングドレスを発表する予定です。楽しみになさっていてくださいね!!

 

 

 

ルーチェ クラッシカ

デザイナー光田 みどり

 

 

 

 

 

 

 

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