【仮説】
・乳化スープは、もやしが沈む。
・非乳化スープは、もやしが浮く。
という説だったが、油の溶け込み方でスープの比重が変わる、というのかポイント。
んで、乳化スープ・非乳化スープの識別方法として提案した方法が~
【(仮)スープの定義】
・もやしが沈むと、乳化スープ。
・もやしが浮くと、非乳化スープ。
ただ、スープの塩分濃度ももやしの浮き沈みに多大な影響があるはずなので、まだまだ検証不足感は否めなかった。
そして今回、皆様の二郎愛にお応えするため、更なるディープな検証にトライ!!
土曜日。
レーズンパン作りをしながら...

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強力粉(オーションじゃない)500gを手ごねして、一次発酵の間にもやしの検証スタート!

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数年ぶりにもやしを購入(^_^;)
まずは、もやしの基本的な性質を把握するため、水に生のもやしを投入してみると...

【事実①】
生のもやしは、水に浮く。
続いて、二郎のもやしは茹でもやしだから...

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もやしを茹でて、水に入れると~

【事実②】
茹でもやしは、水に沈む。
茹でる事で水分が抜け、もやしとしての比重が高まったからかな。
この事実は先日やじさんが検証して下さってました♪
さて、ここから水をスープに近づけていってみよう!!

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水300gに、塩3gを加えて、約1%の食塩水にしてみると~

【事実③】
茹でもやしは、約1%食塩水ではほぼ沈んだまま。
更に3gの塩を追加してみると~

おお!
食塩水として比重が上がり、もやしが相対的に軽くなり始め~

【事実④】
茹でもやしは、約2%食塩水に微妙に浮く。
あ、二郎はグルエース(グルタミン酸Na)がどっさり入っており、食塩と共にスープの比重を高める要因になってるのはご存知だろう。
一般的なラーメンスープの塩分濃度は1.5~2.0%の模様。二郎は一般的ではないはずなので...
更に塩を追加。

約3%の食塩水に茹でもやしを入れると~

【事実⑤】
茹でもやしは、約3%食塩水には完全に浮く。
よし、これで完全非乳化スープでアブラが全くない状態だと、もやしがプカプカするのを再現できたゾ。
そして、ここからアブラを投入だ!!

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約3%の食塩水に、水に対して10%のアブラを追加してみる。

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強引に混ぜても、もちろん水とアブラは混ざり合えずに~

【事実⑥】
茹でもやしは、3%食塩水+10%油(非乳化スープ想定)には浮く。
この状態は、ラーメン二郎の非乳化スープ店舗を模擬的に再現できてるはず。

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イエス!プカプカなラーメン二郎千住大橋駅前店の非乳化スープ。
そして、ここから乳化スープの検証へ。
乳化スープのモデル系を作るのため、水とアブラを乳化させてみよう。パン作りで残しておいた少量の卵黄を乳化剤代わりに添加して~

「3%食塩水+アブラ10%+卵黄」をブレンダーでブワーっと撹拌して乳化。

アブラが卵黄を介して水に溶け込んでいくことで液体が懸濁し、乳化スープのモデルが出来たゾ。

そこへ茹でもやしを投入!!

アブラの比重は0.91。水より軽いアブラが溶け込む事でスープ全体の比重は下がるはず。
仮説通り、比重の小さくなった乳化スープに、茹でもやしは沈んでくれるのか?
さぁ!!
さぁ!!!
・・・

(◎-◎;)
見えない(笑)
が!!
下から覗き込んだら!!

あ!!
間違いない!!

【事実⑦】
茹でもやしは、3%食塩水+10%油(乳化スープ想定)には沈む。
この状態は、ラーメン二郎の乳化スープ店舗を模擬的に再現できてるはず。

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ラーメン二郎仙台店のド乳化スープ。
これで、
【仮説】
・乳化スープは、もやしが沈む。
・非乳化スープは、もやしが浮く。
という説の裏付けは出来たはずだ!!
※
使用したもやしはナムルとして美味しくいただきました。
約1時間のもやし検証の後。

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レーズンパンの一次発酵も進み~

【事実⑧】
レーズンパンは旨い!!