フインキーのふんいき レビュー -57ページ目

小説「禁じられた楽園」 恩田陸

少しダークな世界観の神秘的な話。

禁じられた楽園 (徳間文庫)/恩田 陸
¥840
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スコア選択: ★★

恩田陸は大好きな作家さんなのですが、今作はダメでした。
何がダメって最初から最後まで、全然盛り上がらないのが…
そして、よく分からないオチ。

天才的な才能を持った芸術家の烏山響一。
彼の作った映像作品を見ると、死んだはずの身近な人が見えるという。
そんな天才になぜか気に入られた凡人の捷がどんどん深みにはまってしまうという話。

幻想的な世界観にやけにチャチな仕掛けが加わり、安っぽさと意味不明感だけが残ってしまったのがとても残念。
捷が謎を追っていくという話で、途中まではまだ面白いと思える部分もあったんだけど、後半のダダすべりはもう少し何とかならんかったのかねぇ。

恩田陸の作品を読むなら、他のをオススメします。

DVD「タカダワタル的」 レビュー

百万円と苦虫女 」のタナダユキ 監督。
フォークシンガーである故・高田渡のドキュメンタリー作品。

タカダワタル的 memorial edition [DVD]/高田渡,柄本明,松本幸一
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スコア選択: ★★★

内容は高田渡のライブ映像がメイン。
その合間に舞台裏から高田渡の素の姿を映したものとなっています。

とはいえ、一つのライブを纏めたものではなく、色々なところから持ってきて編集してあります。
合間のドキュメンタリー映像も本人の声だけでなく、周りの支える人達も入っていて、観終わった後は高田渡の人となりというものが、ちょっと分かったような気になれます。

今ではもう映像でしか見られない高田渡の演奏姿は、ぐーたらではあるけれど、そのシンプルでリアルな歌は心に響くものがあり、生で聞きたかったなぁと思う次第であります。

自分の知ってる曲といえば、「生活の柄」と「ブラザー軒」だけだったけど、他の曲も良い物ばかりでした。
高田渡を知らない人もカバーなどで聴いたことがある曲がいくつかあるかも知れませんん。
フォークが好きな人にオススメな一本。

CD「爆弾の作り方」 amazarashi

最近知ったこのバンド。
ボーカル、ギターの秋田ひろむとキーボードの豊川真奈美の2人組。

爆弾の作り方/amazarashi

¥1,529
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スコア選択: ★★★★


とにかく一度聴いてほしい。
そして、できるなら歌詞を見ながら聴いてほしい。

歌詞が心を抉るようなものもあれば、優しい気持ちになれるものもあり、それが秋田ひろむの力強い歌声と静かに激しく訴えかけるメロディが合わさって、とても気持ちいい。

このダークな世界観はずっと貫いていってほしいな。
ライブをやってないのが残念で仕方ない。

無題

DVD「狼少女」 レビュー

深川栄洋監督。
何とも地味なタイトル、パッケージ、これは…食指が動かない。
でも、30overのあなた、これを見ないのはもったいない。

狼少女 [DVD]/鈴木卓也,大野真緒,増田怜奈
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スコア選択: ★★★★

小学4年生の明(鈴木達也)のクラスに都会の少女、留美子(大野真緒)が転校してきた。
そして、いじめられっ子の秀子(増田怜奈)と明と留美子は行動を共にするようになる。


主人公の少年の顔が自分の子どもの頃に似てて、感情移入せずにはいられなかった。
こんな恋したかったなぁ、なんて(笑)

時代背景が昭和40年代ということで、自分はまだ生まれてないのですが、この頃の雰囲気は映像から十分味わえます。
それくらい映像が古臭い。2005年公開作品なのに。
ただ、ちょいちょい遠くで映る家並みが新しいのが惜しい。

少年たちも田舎臭いというか、垢抜けない。
しかも演技が上手いから、余計当時の子供だと勘違いしちゃう。

物語は、ベタ。
でも、あの頃の少年時代の思い出が蘇ってくるのは、やはりリアリティのなせる技。
最後の展開には思わず涙がホロリ。
いい話ですな。

そろそろ廃盤になって、価格高騰しそうなので購入は早めにどうぞ。

DVD「(500)日のサマー」 レビュー

先輩にオススメされた作品。
これを見て、胸をえぐられるような気持ちになったそうな。

(500)日のサマー [Blu-ray]/ジョセフ・ゴードン=レヴィット,ズーイー・デシャネル,ジェフリー・エアンド
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スコア選択: ★★★★

ワガママな女・サマーと彼女に惚れてしまったトムの500日の出来事。


先輩の言ってることを理解した。
こんな女、いるいる(笑)
そして、こんな女に恋してしまったら、どうなるかったことをこの映画はよく表現してる。
そんな体験をした当人が見たら、確実に過去の思い出が蘇り、嫌な気持ちになること間違いなし。

誰だって、好きな女の子と上手くいった日には踊りたくなったり、周りの人が祝福してるように感じたりするもの。
そして、上手くいかない日は何も手につかなくなったり、もうダメだと思ったり。

そんな日常をコミカルにスタイリッシュに描いてます。
日を行ったり来たり(戻ったり)することで、欝と躁の落差が分かりやすく、単調さがなくなり最後まで面白く見れました。

最後にひとこと。


サマー、地獄に落ちろ(笑)