DVD「ワンダフルライフ」 レビュー
「誰も知らない」の是枝裕和監督の作品。ナント三大陸映画祭グランプリなど様々な賞を受賞した、海外ではかなり高評価の作品です。ハリウッドのリメイクも決定してるそう。すごいですね。
貴方の一番大切な思い出を1つだけ選んでください。
亡くなった人が死後の世界へと旅立つまでの1週間、天国の入り口で一番大切な思い出を選び、その思い出を忠実に映画で再現し、それを見た本人の記憶がよみがえったとき、この思い出とともに天国へ旅立っていく、という話。
静かな内容で、疲れてるときに見ると確実に寝ます。気持ちよく寝れますw
実際に、天国の入り口がこんな世界だったら、うれしいかも。嫌な思い出は捨てて、いい思い出だけを冥土の土産にできるというシステム。でも、1つだけ選べと言われても・・・ってなりますよねぇ。
出演者に簡単な状況設定のみを与えて、即興で作られたシーンが多く、いろいろな人が思い出を語るシーンはドキュメンタリーぽくてリアルです。ちょい役に阿部サダヲ、木村多江など有名どころを贅沢に使ってて、贅沢だな~なんて。あと、主役のARATAが格好良かった。ARATAは「青い車」での怖い印象が強すぎて、今回の柔らかい役は新鮮でしたね。
静かに心に響く映画。もう少し年をとって、色々な経験をした後で見たほうが、さらに感動できたなと思います。
- ワンダフルライフ
- Amazon.co.jp スコア選択: ★★★★
貴方の一番大切な思い出を1つだけ選んでください。
亡くなった人が死後の世界へと旅立つまでの1週間、天国の入り口で一番大切な思い出を選び、その思い出を忠実に映画で再現し、それを見た本人の記憶がよみがえったとき、この思い出とともに天国へ旅立っていく、という話。
静かな内容で、疲れてるときに見ると確実に寝ます。気持ちよく寝れますw
実際に、天国の入り口がこんな世界だったら、うれしいかも。嫌な思い出は捨てて、いい思い出だけを冥土の土産にできるというシステム。でも、1つだけ選べと言われても・・・ってなりますよねぇ。
出演者に簡単な状況設定のみを与えて、即興で作られたシーンが多く、いろいろな人が思い出を語るシーンはドキュメンタリーぽくてリアルです。ちょい役に阿部サダヲ、木村多江など有名どころを贅沢に使ってて、贅沢だな~なんて。あと、主役のARATAが格好良かった。ARATAは「青い車」での怖い印象が強すぎて、今回の柔らかい役は新鮮でしたね。
静かに心に響く映画。もう少し年をとって、色々な経験をした後で見たほうが、さらに感動できたなと思います。
小説「さよならの代わりに」 貫井徳郎
タイトルからして哀愁が漂ってます。SFの要素を取り入れた青春ストーリー。この本は前情報なしで読んだ方が楽しめると思います。
貫井作品には珍しく軽快なタッチでかなり読みやすい。自分はこういう若者の語り口で描かれたものが、やっぱり好きですね。知性はあまり感じられませんが、共感できる部分がたくさんあって、物語にすんなり入っていけるので。最近、読んだもので言えば「一瞬の風になれ」、「七回死んだ男」などでしょうか。
裏表紙の紹介文でも書いてありますが、青春ミステリです。
最初から明るいノリで、このまま平穏無事でいったらいいのになーと思っていたのですが、やっぱり起きました、サツジン。。。この雰囲気でのミステリ要素ははっきり言っていらないです。そもそも、この物語の核はそこではなく、SFによる時間の流れを巧みに使ったトリックなので、場を盛り上げるために必要だったとしても、違ったアプローチの仕方をしてほしかった。それに犯人の動機もリアリティがなく、何だかあっさりとしてて、貫井さんのいつもの切れがありません。
肝であるタイムスリップを用いたトリックはとても良かったです。しかし、意外と難解でさらっと目を通しただけでは理解不能。自分もちゃんと理解できず、そのまま最後まで読んでしまったのですが、後から時系列で書いてみて、やっとわかりました。理解してから読むと、一転それはそれは切ない話になりました・・・最後の40ページは満点をあげたいくらい秀悦です。
本当最後の展開がよかっただけに、途中のプロットをもっとしっかり練っていれば最高の作品になったはず!発想が良い、惜しい作品でした。
- さよならの代わりに (幻冬舎文庫 ぬ 1-2)/貫井 徳郎
- ¥720
- Amazon.co.jp スコア選択: ★★★★★
貫井作品には珍しく軽快なタッチでかなり読みやすい。自分はこういう若者の語り口で描かれたものが、やっぱり好きですね。知性はあまり感じられませんが、共感できる部分がたくさんあって、物語にすんなり入っていけるので。最近、読んだもので言えば「一瞬の風になれ」、「七回死んだ男」などでしょうか。
裏表紙の紹介文でも書いてありますが、青春ミステリです。
最初から明るいノリで、このまま平穏無事でいったらいいのになーと思っていたのですが、やっぱり起きました、サツジン。。。この雰囲気でのミステリ要素ははっきり言っていらないです。そもそも、この物語の核はそこではなく、SFによる時間の流れを巧みに使ったトリックなので、場を盛り上げるために必要だったとしても、違ったアプローチの仕方をしてほしかった。それに犯人の動機もリアリティがなく、何だかあっさりとしてて、貫井さんのいつもの切れがありません。
肝であるタイムスリップを用いたトリックはとても良かったです。しかし、意外と難解でさらっと目を通しただけでは理解不能。自分もちゃんと理解できず、そのまま最後まで読んでしまったのですが、後から時系列で書いてみて、やっとわかりました。理解してから読むと、一転それはそれは切ない話になりました・・・最後の40ページは満点をあげたいくらい秀悦です。
本当最後の展開がよかっただけに、途中のプロットをもっとしっかり練っていれば最高の作品になったはず!発想が良い、惜しい作品でした。
小説「灰色の仮面 オリジナル版」 折原一
この本は単行本と文庫本とでは結末が違うそうです。単行本の方で結末がよくわからないという批判が多くあったらしく、文庫版の方で分かりやすく後味の良いものに変更したとありました。
今回読んだのは分かりにくいといわれてるほうでした。ちなみに文庫です。
この画像は変更した結末の方です。徳間文庫のオリジナルの方の画像がなかったため。
灰色の仮面(講談社文庫)/折原一
スコア選択: ★★
最初の方はとてもおもしろかった。
ある日、通りかかったマンションの一室から女性の苦しそうなあえぎ声が・・・。一旦家に帰ったが、気になり様子を見に行ってみると、部屋の鍵が開いており、そこには女性の死体が!あたふたしてる間にルームメイトの女性が帰ってきて、わわわっw
そして、なぜか部屋にあった電子手帳を持って逃げる彼。電子手帳の中身を見てみると、最近起こってる連続殺人事件の被害者たちの名前と住所が記してあり、犯人の落していったものと気づいてしまう。そこに記してある人を調べていくとまだ生きてる人が1人いて・・・
ラストが理不尽な終わり方なために、沢山の人がよくわからないと思うのもうなずけます。そりゃないっしょー!
今回、登場人物が少なく、犯人となりうる人は6人だけ。真犯人は意外性のある人と考えると、かなり絞られてきて、自分でも推理できそうな気がしました。が、最後の方になっても、犯人といわれても驚くような人物がいない・・・そして、最後までいつもの感情の揺れがきません。最初の展開が良かっただけに残念でした。
もう一方の結末の方はわかりやすく、後味の良いものになってるようなので、先にそっちの方を読みましょう。
DVD「とらばいゆ」 レビュー
「NANA」や「ラフ」で有名な大谷健太郎 監督作品。
カラフルでポップな見た目に違わず、明るくコメディ要素が強い内容。
女流棋士の姉妹2人とその恋人たちのうまくいかない関係をリアルに描いてます。
が、この姉妹、特に姉の麻美がワガママすぎる!理不尽な麻美の言動にイライラした人も多いはず。その反面、夫・一哉がいい人すぎる。でも、この優しさにかなり癒されました。一哉を演じる塚本晋也が超はまり役でニヤニヤしっぱなしでした。
一哉 「里奈ちゃんてさ、男見る目ないよねー」
麻美 「私だって同じだよ・・・」
こんなん言われたらグサッときますね(汗)
大笑いする場面は少なく、クスクスといった笑いが大半です。シリアスなシーンなど張り詰めてるとこも多く、そこんとこ少し苦痛ですが、ラストは爽やかに締めてくれます。
ストーリーはありきたりで展開も予想通りなのですが、やっぱりハッピーエンドはいいですね。爽やかな気分になれただけでも見てよかったなと思いました。
- とらばいゆ/瀬戸朝香
- Amazon.co.jp スコア選択: ★★★★
カラフルでポップな見た目に違わず、明るくコメディ要素が強い内容。
女流棋士の姉妹2人とその恋人たちのうまくいかない関係をリアルに描いてます。
が、この姉妹、特に姉の麻美がワガママすぎる!理不尽な麻美の言動にイライラした人も多いはず。その反面、夫・一哉がいい人すぎる。でも、この優しさにかなり癒されました。一哉を演じる塚本晋也が超はまり役でニヤニヤしっぱなしでした。
一哉 「里奈ちゃんてさ、男見る目ないよねー」
麻美 「私だって同じだよ・・・」
こんなん言われたらグサッときますね(汗)
大笑いする場面は少なく、クスクスといった笑いが大半です。シリアスなシーンなど張り詰めてるとこも多く、そこんとこ少し苦痛ですが、ラストは爽やかに締めてくれます。
ストーリーはありきたりで展開も予想通りなのですが、やっぱりハッピーエンドはいいですね。爽やかな気分になれただけでも見てよかったなと思いました。
小説「一瞬の風になれ」 佐藤多佳子
2007年の本屋大賞に選ばれた作品です。本屋大賞のこれまで(2007年まで)の4作品はすべて映像化されてて、これも今年の2月にTVドラマで放映されました。ぜひ映画化してほしいです。
全3巻と長めですが、後半になるにつれて加速度的に面白くなってくるので、あっという間に読み終わります。
主人公・神谷新二の高校3年間を切り取った内容で、青春の甘酸っぱい思いを久し振りに感じることができました。全編にわたって新二の心情で表現されてて、いつのまにか感情移入してる自分がいました。今時っぽい語り口、バンプやDSなど旬なものも出てくるので、やけにリアリティがあります。
この作品が多くの人に支持される理由の1つとして新二の魅力的なキャラが挙げられるでしょう。目立ちたがり屋なのに緊張しいで、試合前は必ず下痢w不器用でまっすぐで、努力家で、人の心配ばっかりしてて、恋してもやっぱり不器用で鈍感で・・・と言い出したらきりがないくらい、いいやつ。でも、個人的に1番好きなキャラは桃内、モモッチですが。
この3冊(3年間)での新二の成長ぶりも見ものです。失敗、後悔、反省を繰り返し、最初はダメダメだったのに最後の方は本当すごいことになってます。これはうれしかったなぁ。
あと、試合の臨場感も素晴らしい。読んでてドキドキするくらい白熱のレースが楽しめます。
登場人物みんな個性的でいい人ばっかり。そして、うれしさ、悔しさ、苦しさ、悲しさ、すべてこの本に詰まってます。
ただの平穏なサクセスストーリーだと思ったら、大間違いでした。2巻の最後の方で衝撃的な出来事が起こります。タイトルからある程度想像つきますが、まさか・・・でした。気になる人は読んでください。
陸上の見方が変わり、北京オリンピックが俄然楽しみになりました。先に読めて良かったです。
- 一瞬の風になれ(全3巻セット)/佐藤 多佳子
- ¥4,515
- Amazon.co.jp スコア選択: ★★★★★
全3巻と長めですが、後半になるにつれて加速度的に面白くなってくるので、あっという間に読み終わります。
主人公・神谷新二の高校3年間を切り取った内容で、青春の甘酸っぱい思いを久し振りに感じることができました。全編にわたって新二の心情で表現されてて、いつのまにか感情移入してる自分がいました。今時っぽい語り口、バンプやDSなど旬なものも出てくるので、やけにリアリティがあります。
この作品が多くの人に支持される理由の1つとして新二の魅力的なキャラが挙げられるでしょう。目立ちたがり屋なのに緊張しいで、試合前は必ず下痢w不器用でまっすぐで、努力家で、人の心配ばっかりしてて、恋してもやっぱり不器用で鈍感で・・・と言い出したらきりがないくらい、いいやつ。でも、個人的に1番好きなキャラは桃内、モモッチですが。
この3冊(3年間)での新二の成長ぶりも見ものです。失敗、後悔、反省を繰り返し、最初はダメダメだったのに最後の方は本当すごいことになってます。これはうれしかったなぁ。
あと、試合の臨場感も素晴らしい。読んでてドキドキするくらい白熱のレースが楽しめます。
登場人物みんな個性的でいい人ばっかり。そして、うれしさ、悔しさ、苦しさ、悲しさ、すべてこの本に詰まってます。
ただの平穏なサクセスストーリーだと思ったら、大間違いでした。2巻の最後の方で衝撃的な出来事が起こります。タイトルからある程度想像つきますが、まさか・・・でした。気になる人は読んでください。
陸上の見方が変わり、北京オリンピックが俄然楽しみになりました。先に読めて良かったです。