フインキーのふんいき レビュー -133ページ目

小説「ウランバーナの森」 奥田英朗

奥田 氏のデビュー作です。
ウランバーナの森 (講談社文庫)/奥田 英朗
¥600
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スコア選択: ★★★

ウランバーナとはサンスクリット語で"苦しみ"の意らしいです。苦しみの森。
確かに苦しみがたくさん出てくるんですが、面白おかしく書かれてて、笑えます。
伊良部シリーズに通じるポップ感。


主人公のジョンは様々な方法を試すが、何日間も便が出ず、苦しむという話。

ジョンとは、あの有名なビートルズのジョンレノンです。
まさか実話!?と思いきや全くのフィクションw
というのも、ビートルズの活動停止期間であった空白な部分を、奥田氏が想像したらこうなったというもの。

自分はビートルズ世代ではないので、当時のバンドのエピソードなどは知らないんですが、知ってる人が読んだら、これはとても面白い作品だろうなと思いました。
過去の真実であろうエピソードを交えながら、隠遁生活を送っていたジョンの素性を知ることができますw
意外に心も暖かくなったりして、読後感がとてもよかったです。

これを読めば、さらにジョンのことが好きになるのではないでしょうか?
久しぶりにビートルズが聞きたくなりました。

DVD「歓喜の歌」 レビュー

「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」の松岡錠司 監督作品。
この作品は立川志の輔の落語を映像化したものです。
歓喜の歌
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スコア選択: ★★★★★

親に薦められ、元の落語の方を先に見たんですが、そちらは志の輔さんの話術もさることながら、映像が自然と浮かんでくる、とにかく良く出来た話でした。
今回、松岡監督が全く違和感なく映像化してくれました。

ママさんコーラスの話なので、スルーする人も多いかと思うんですが、これこそ多くの人に見てもらいたい作品。


テーマは餃子です。餃子があるから、この作品があると言っても過言ではないのだ。
自分のことだけでなく、他人のために何かできるかを考える余裕が持てれば世の中もっと良くなるはず。そんなテーマだと思います。

文化会館主任の飯塚(小林薫)の心情の変化は、当たり前のようで意外と難しいことです。
この主任と自分を重ねながら見るのも面白いかと。
いずれにせよ見終わった後、確かな充実感が得られます。


映画化するにあたり、金魚の話や人物の設定など、新しく加えられたものががいくつかありました。
それらはすべて意味のある変更で、その設定がいろいろな所で活きていて、よく考えて作られたことが分かります。

娯楽として気軽に見られる、優れた作品でした。
なぜ餃子なのか?気になった人は確認してみてください。

小説「ダイイング・アイ」 東野圭吾

今度の東野圭吾は、悪いぞ。
ベストセラーを連発する人気作家の幻の傑作、解禁! -帯より-
ダイイング・アイ/東野 圭吾
¥1,680
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スコア選択: ★★★

今から10年前(1998年)に書かれた話なので、最近の東野作品とは違う雰囲気です。
最近の作風が好きな人は、文庫待ちでいいと思います。


あらすじ
バーテンダーの慎介は交通事故を起こして、通行人の女性を死なせてしまった。
ある日、慎介はその被害者の夫から攻撃を受け、致命傷を負う。
それによって慎介は事件の記憶だけを無くしてしまう。
記憶を戻そうと自分の起こした交通事故を調べていくと、驚くべき真実が・・・


帯に悪いぞと書かれてましたが、確かに登場人物みんな何だか印象が悪い。
また、エロい描写が多く、慎介にモーションをかける女の意図もわからないし、このエロスはいらない。
登場人物1人1人の印象が薄いので、一気読みしなかった自分は、この人誰だったけ?ということが多々あり、ちとつらかったです。なので、一気に読みしましょう。

さすが東野作品だけあって、普通じゃ終わりません。
だけど、トータルで見るとそれほど満足度は高くないです。
それは超常現象チックな出来事が起こったり、共感できる人物がいなかったからかも。
あまり期待せず読みましょう♪

DVD「バックダンサーズ!」 レビュ-

永山耕三監督作品。
バックダンサーズ! スタンダードエディション
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スコア選択: ★★★

ベタな青春映画です。
ただのアイドルファン向けの作品かと思いきや、構成がしっかりしてて面白い。
ダンスムービーだけあって、音楽もノリノリで、ダンサブルなものが多かったです。

肝心のダンスは、しっかり見れるところはありませんが、みんな頑張ってたと思います。
hiroはさすがに上手で、余裕がありました。hiroが主役に見えたほど。

ただ、後半の30分は異常でした。
わざわざ最高のサクセスストーリーにしなくったって、面白い内容であれば満足できるのに、逆にリアリティがなくなって、笑えます。
これが無ければ、みんなに薦められる作品になったかと思います。

DVD「2LDK」 レビュー

堤幸彦 監督作品。

2LDK デラックス版
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スコア選択: ★★★


若手女優2人が2LDKの家の中で、殺し合いをするという話です。

初めは気持ちの探りあいから、段々とエスカレートしていき、最終的には家にある様々なものを凶器として使用し、相手を痛めつけるというサスペンスホラー。



怖いというか、痛いというか、目を覆いたくなるシーンが多々ありました。

信じられないほど2人とも不死身で、しかも本人はあまり痛そうでない所がまた怖くもあり、笑えます。

叫び声でガラスが割れたり、家の中にチェーンソーがあったりと、ありえないような状況がシニカルな笑いになってるんでしょう。

エンディングに流れる安藤裕子の「隣人に光が差すとき」も哀愁漂ってて良かったです。


本編は70分くらいと短く、あっという間。

その分メイキングのドキュメント映像が充実してました。

ドキュメントは8日間の撮影風景とインタビュー。

これを見ると、映画撮影の大変さがよーく分かります。


この映画は女性が見ると共感することも多いかもしれません。

男性はただ、女性は怖いと思うだけですが・・・

ということで、女性向け。