DVD「美女缶」 レビュー
筧昌也監督作品。
「世にも奇妙な物語」にて妻夫木くん主演で放送された話のオリジナル版。
「世にも~」verがセルフプロデュース作だけあって、内容はほとんど同じです。
こうして、オリジナルを見てみると、完成度の高さに驚きます。
役者が下手でイマイチな部分もありますが、設定は斬新だし、ちゃんと盛り上がり所も用意されてて、話を知ってても面白く見れます。
収録時間的は1時間くらいと、「世にも~」verの倍、長いです。
それでも、「世にも~」よりいろんな部分で劣ってると感じました。
今、見るなら、スマートにまとまってる妻夫木くんverを見た方がいいと思います。
特典映像はあのドラマになった「ロス・タイム・ライフ」のオリジナル版?が入ってました。
これも、完成度が高く、ドラマであった設定などほとんど同じ。
ストーリーは普通でしたが、筧監督の才能を感じられずにいられない作品でした。
- 美女缶

- Amazon.co.jp スコア選択: ★★★
「世にも奇妙な物語」にて妻夫木くん主演で放送された話のオリジナル版。
「世にも~」verがセルフプロデュース作だけあって、内容はほとんど同じです。
こうして、オリジナルを見てみると、完成度の高さに驚きます。
役者が下手でイマイチな部分もありますが、設定は斬新だし、ちゃんと盛り上がり所も用意されてて、話を知ってても面白く見れます。
収録時間的は1時間くらいと、「世にも~」verの倍、長いです。
それでも、「世にも~」よりいろんな部分で劣ってると感じました。
今、見るなら、スマートにまとまってる妻夫木くんverを見た方がいいと思います。
特典映像はあのドラマになった「ロス・タイム・ライフ」のオリジナル版?が入ってました。
これも、完成度が高く、ドラマであった設定などほとんど同じ。
ストーリーは普通でしたが、筧監督の才能を感じられずにいられない作品でした。
小説「ゴールデンスランバー」 伊坂幸太郎
2008年本屋大賞受賞作。
今まで大賞受賞作品はすべて映像化されてるので、これも例外ではないでしょう。
来年、「重力ピエロ」「フィッシュストーリー」と続けて公開されるので、とても楽しみな1年になりそうです。
読んだ後、なんて映画っぽい話なんだ!と思いました。
それは日本からかけ離れた遠い国で起きた、濡れ衣を着せられた青年が逃げ惑うスリリングな映画。
ハリウッド映画とかでありそう。
総理ではなく首相だしね、警察が信用無くすくらい悪いしね、日本の事件じゃないよね~。
とは言いつつ、この物語の舞台は(伊坂作品の)いつもの通り宮城県仙台市です。
個人的には伊坂作品の中では「砂漠」に次いで2番目に好きな本となりました。
伊坂作品には、今回の樋口晴子のように、毎回、不思議な魅力(性格)をもった女性が出てきますね。
伊坂さんの理想の女性像でしょうか?
実際、周りにいたら素敵ですよね、こんな女性。
この小説は、大きく分けて4つの時間軸で順に構成されます。
① まず事件の今を、事件の外部(テレビの視聴している人たち)から語られます。
② そして、事件の20年後が客観的に書かれます。
ここまでで、72ページ。ここからが本番。
③ 次に、事件の犯人とされた青年と元彼女の視点を交互に、事件のときの様子をリアルタイムで描かれます。
④ 最後に、事件から3ヵ月後の今をいろいろな人の視点で語られます。
この外から見た事件と内から見た事件を見比べると、さまざまな部分でリンクしていて、プロットが練りに練られていることに気づきます。
また、伏線の張り方、使い方もうますぎ!どれもこれも印象的でした。
主に、話し言葉の伏線なんですが、ここぞという場面で不意に出てきて、心をさらって行きます。
最後の印象のいい終わり方もこの伏線のなせる技。
今まで読んだ伊坂作品にはなかったスピード感が今回感じられました。
序盤は読みにくいですが、どんどん加速して面白くなってきます。
事件の結末が序盤の段階でわかってしまうので、逆にその過程をいろいろ想像しながら楽しめるのが良かったのかもしれません。
面白いですが、終わってみてモヤモヤしたものが残る作品なので、全部はっきり解決しないとダメっていう人にはこの本は向きません。
今作の素敵なセリフ
ドストエフスキーのこと昔、刃物を持ったエスキモーだと思ってましたけどね。ドスとエスキモー
今まで大賞受賞作品はすべて映像化されてるので、これも例外ではないでしょう。
来年、「重力ピエロ」「フィッシュストーリー」と続けて公開されるので、とても楽しみな1年になりそうです。
- ゴールデンスランバー/伊坂 幸太郎
スコア選択: ★★★★★
読んだ後、なんて映画っぽい話なんだ!と思いました。
それは日本からかけ離れた遠い国で起きた、濡れ衣を着せられた青年が逃げ惑うスリリングな映画。
ハリウッド映画とかでありそう。
総理ではなく首相だしね、警察が信用無くすくらい悪いしね、日本の事件じゃないよね~。
とは言いつつ、この物語の舞台は(伊坂作品の)いつもの通り宮城県仙台市です。
個人的には伊坂作品の中では「砂漠」に次いで2番目に好きな本となりました。
伊坂作品には、今回の樋口晴子のように、毎回、不思議な魅力(性格)をもった女性が出てきますね。
伊坂さんの理想の女性像でしょうか?
実際、周りにいたら素敵ですよね、こんな女性。
この小説は、大きく分けて4つの時間軸で順に構成されます。
① まず事件の今を、事件の外部(テレビの視聴している人たち)から語られます。
② そして、事件の20年後が客観的に書かれます。
ここまでで、72ページ。ここからが本番。
③ 次に、事件の犯人とされた青年と元彼女の視点を交互に、事件のときの様子をリアルタイムで描かれます。
④ 最後に、事件から3ヵ月後の今をいろいろな人の視点で語られます。
この外から見た事件と内から見た事件を見比べると、さまざまな部分でリンクしていて、プロットが練りに練られていることに気づきます。
また、伏線の張り方、使い方もうますぎ!どれもこれも印象的でした。
主に、話し言葉の伏線なんですが、ここぞという場面で不意に出てきて、心をさらって行きます。
最後の印象のいい終わり方もこの伏線のなせる技。
今まで読んだ伊坂作品にはなかったスピード感が今回感じられました。
序盤は読みにくいですが、どんどん加速して面白くなってきます。
事件の結末が序盤の段階でわかってしまうので、逆にその過程をいろいろ想像しながら楽しめるのが良かったのかもしれません。
面白いですが、終わってみてモヤモヤしたものが残る作品なので、全部はっきり解決しないとダメっていう人にはこの本は向きません。
今作の素敵なセリフ
ドストエフスキーのこと昔、刃物を持ったエスキモーだと思ってましたけどね。ドスとエスキモー
DVD「手を握る泥棒の物語」 レビュー
犬童一心監督作品。
原作は乙一の短編小説「失はれる物語」の1編から。
この小説から「きみにしか聞こえない」「KIDS」「手を握る泥棒の物語」の3つも映画化されてます。
この作品はTEPCOひかりのコンテンツサイトで公開された作品らしいです。
タイトルの通り、泥棒と少女が手を握る話。
あらすじ
泥棒が財布を盗もうと、壁に腕が通るだけの穴を空けて、手を突っ込んだら、時計を落としてしまい、それを探していたら、誰かの手に触れてしまう。
自分しか持っていない発売前の時計だったため、それを置いて逃げられず、とりあえず相手の手を人質に・・・
原作はほとんど動きのない内容だったので、映像化なんてしたら、心理戦がずっと続く、つまらない作品になりそうな予感がしてました。
すぐ終わらないよう、多くの事が付加されていて、ショートフィルム並の長さになってます。なんと49分も!
今回は、付加要素が裏目に出たのか、中心に焦点が合ってないような気がしました。
泥棒と手を握り、話をすることで、少女は成長するという話の軸が、ラスト間際の意味不明な展開によって、どうでもいっか!みたいな話にw
笑いの要素を入れたかったのか、原作ファンにとってはつらい内容でした。
これだったら、もとのまま映像化したほうが面白かったのでは?
原作は乙一の短編小説「失はれる物語」の1編から。
この小説から「きみにしか聞こえない」「KIDS」「手を握る泥棒の物語」の3つも映画化されてます。
- 手を握る泥棒の物語

- Amazon.co.jp スコア選択: ★★
この作品はTEPCOひかりのコンテンツサイトで公開された作品らしいです。
タイトルの通り、泥棒と少女が手を握る話。
あらすじ
泥棒が財布を盗もうと、壁に腕が通るだけの穴を空けて、手を突っ込んだら、時計を落としてしまい、それを探していたら、誰かの手に触れてしまう。
自分しか持っていない発売前の時計だったため、それを置いて逃げられず、とりあえず相手の手を人質に・・・
原作はほとんど動きのない内容だったので、映像化なんてしたら、心理戦がずっと続く、つまらない作品になりそうな予感がしてました。
すぐ終わらないよう、多くの事が付加されていて、ショートフィルム並の長さになってます。なんと49分も!
今回は、付加要素が裏目に出たのか、中心に焦点が合ってないような気がしました。
泥棒と手を握り、話をすることで、少女は成長するという話の軸が、ラスト間際の意味不明な展開によって、どうでもいっか!みたいな話にw
笑いの要素を入れたかったのか、原作ファンにとってはつらい内容でした。
これだったら、もとのまま映像化したほうが面白かったのでは?
DVD「チーム・バチスタの栄光」 レビュー
小説を映像化するのが得意な中村義洋監督。
原作は海堂尊の同名小説。後読しました。
個人的に中村監督が好きなので、評価は甘め。
概ね満足できました。
成功率100%だったチーム・バチスタが3例立て続けに謎の術中死に遭遇する。
医療ミスか、故意によるものか。その内部調査のために田口(竹内結子)が呼ばれる。
しかし、原因は分からず、問題はないと判断したとき、白鳥(阿部寛)が現れ・・・
術死という重いテーマなんですが、意外にもポップで驚きました。
中村監督らしく、ちょいちょい笑わせてきます。
このノリが好きなので、終始退屈せずに見れました。
好みはかなり別れると思うので、悪しからず。
不満点を少し。
田口先生が桐生教授の秘密を暴いた根拠が、いまいち理解できませんでした。
あれだけの理由で、そうと判断するのはどうかと。
ここらへんを詳しく説明してほしかった。
あと、全体的にあっさりしすぎ。
それに明るい雰囲気も加わり、ストーリーの印象が残りにくいです。
そのため、どんでん返しにあまりインパクトがありません。
娯楽作品としては優れています。
が、如何せん軽いので、原作好きの人はスルーするのが無難かも。
原作は海堂尊の同名小説。後読しました。
- チーム・バチスタの栄光

- Amazon.co.jp スコア選択: ★★★★
個人的に中村監督が好きなので、評価は甘め。
概ね満足できました。
成功率100%だったチーム・バチスタが3例立て続けに謎の術中死に遭遇する。
医療ミスか、故意によるものか。その内部調査のために田口(竹内結子)が呼ばれる。
しかし、原因は分からず、問題はないと判断したとき、白鳥(阿部寛)が現れ・・・
術死という重いテーマなんですが、意外にもポップで驚きました。
中村監督らしく、ちょいちょい笑わせてきます。
このノリが好きなので、終始退屈せずに見れました。
好みはかなり別れると思うので、悪しからず。
不満点を少し。
田口先生が桐生教授の秘密を暴いた根拠が、いまいち理解できませんでした。
あれだけの理由で、そうと判断するのはどうかと。
ここらへんを詳しく説明してほしかった。
あと、全体的にあっさりしすぎ。
それに明るい雰囲気も加わり、ストーリーの印象が残りにくいです。
そのため、どんでん返しにあまりインパクトがありません。
娯楽作品としては優れています。
が、如何せん軽いので、原作好きの人はスルーするのが無難かも。
DVD「Sweet Rain 死神の精度」 レビュー
筧昌也監督作品。
原作は伊坂幸太郎の小説です。
死神がこれから死ぬ運命である人を1週間観察し、最終的に生かすかどうかを判定するという話です。
小説は1週間の出来事をオムニバス形式で6編、収録しています。
この作品の面白さは、話を飛び越え、一見関係なさそうな人たちが、ある場面で交わったり、時間軸を超えて、繋がっていたりするような人間模様と、それぞれの主人公の特殊な生き様です。
その事実を知った時の、驚きに似た感覚がとても心地よい。
他の伊坂作品でいうと、「チルドレン」に近いかな。
小説のほうは6編からなる連作短編集でしたが、今作はその中の「死神の精度」「死神と藤田」「死神対老女」の3編を映画用にまとめたものとなってます。この3編だけでも、バラエティ豊富で面白い。
欲をいえば「恋愛で死神」も入れて欲しかったのですが、映画の2時間弱という制限では、やはりムリでしょう。
しかし、この話の設定もいくつか取り入れてあり、それがしっかり融合されていて、違和感なく見れたので満足です。
ただ、あまりにもみんなが繋がりすぎていて、世界があまりにも狭い。
ありえないほどのミラクルストーリーになってます。
全体的に暗いですが、希望が見え隠れするラストなど、後味もいいです。
スマートにまとまってる良作でした。
金城武のチンピラ役は似合いすぎてて、笑えました。
原作は伊坂幸太郎の小説です。
- Sweet Rain 死神の精度 スタンダード・エディション

- Amazon.co.jp スコア選択: ★★★★
死神がこれから死ぬ運命である人を1週間観察し、最終的に生かすかどうかを判定するという話です。
小説は1週間の出来事をオムニバス形式で6編、収録しています。
この作品の面白さは、話を飛び越え、一見関係なさそうな人たちが、ある場面で交わったり、時間軸を超えて、繋がっていたりするような人間模様と、それぞれの主人公の特殊な生き様です。
その事実を知った時の、驚きに似た感覚がとても心地よい。
他の伊坂作品でいうと、「チルドレン」に近いかな。
小説のほうは6編からなる連作短編集でしたが、今作はその中の「死神の精度」「死神と藤田」「死神対老女」の3編を映画用にまとめたものとなってます。この3編だけでも、バラエティ豊富で面白い。
欲をいえば「恋愛で死神」も入れて欲しかったのですが、映画の2時間弱という制限では、やはりムリでしょう。
しかし、この話の設定もいくつか取り入れてあり、それがしっかり融合されていて、違和感なく見れたので満足です。
ただ、あまりにもみんなが繋がりすぎていて、世界があまりにも狭い。
ありえないほどのミラクルストーリーになってます。
全体的に暗いですが、希望が見え隠れするラストなど、後味もいいです。
スマートにまとまってる良作でした。
金城武のチンピラ役は似合いすぎてて、笑えました。