私も、ランチェスター経営戦略を柱として独立して3年になります。
経営コンサルタントとしては、以前中規模のコンサル会社に勤めていたので8年ほどになります。経営コンサルタントになろうと経営の勉強をはじめてからは、12年になります。
2月3日が旧暦でいえば、年の初めになるということで、思いを一新して、コンサルタントとは?経営とは?あるいは経営改善とは?そのベストなやり方とは?といったことを経験を通して得たこをふまえて、まとめてみたくなりました。
これは、経営コンサルタントとして、名乗っている以上、私自身、次のステップに進むために必要なことだと思います。
【経営コンサルタントについて】
経営コンサルタントという職業は、先生と呼ばれたり、壇上から話す機会が多かったり、自分の意見をクライアント(依頼者)に報告し素直に受け入れてもらったりとややもすると自分を過信しすぎる機会が多くあります。ある意味では自分を大きく見せる必要性もあり、大きくなったと錯覚しやすい職業です。
錯覚したままで、自分を誇張しすぎる人、謙虚さのかけらもなくなる方も数多く見てきました。
それから、自社の利益の追求に走る傾向にあるというのも事実です。コンサルタント会社も経営ですので営業活動をします。その際に、自社の専門分野を誇張しすぎるきらいがあります。
会計事務所系、労務管理系、人財育成系、戦略・戦術系、IT系、専門業種系と色んな経営コンサルタントがいらっしゃいますが、その分野の先生の話を聞けばすぐに「効果」があるとふれ回ります。経営全体があたかも良くなるように宣伝します。
確かにコンサルタントを入れることで、一定の効果があると思いますが、経営コンサルタントの役目は、「クライアント(顧客)の利益の追求や経営の安定化」にあるのですから、「効果」とは顧客の利益に結びつくものでなければなりません。
経営コンサルタントとして、名乗るのであれば、少なくとも「経営」のどの部分にどのくらいの効果があると、少なくとも自覚しておかなければならないはずです。もっとも、「営業」ですので、多少の誇張は許容範囲なのかもしれませんが、自分(社)のやり方を導入すれば、全てが良くなるような錯覚を対象顧客にあたえてしまうのはどうかと思ってしまうことがあります。
問題なのは、自分(社)のやり方が最高だとコンサルタントが信じている点です。事実、私もそうでした。
原因は、コンサルタント自身が「経営」を知らない点にあります。「決算書の読み方」「マネジメント」「マーケティング」「リーダーシップ」等勉強はしますが、中小企業の利益に結びつくという視点での「経営」や「そのやり方」については研究している人はあまりいないのが現状です。結局、自社のやり方が最も優れた経営改善の手法だと信じて疑わない構図が出来てしまいます。
以前、私が属していたコンサルタント会社も、「数字計画」と「ヒトの育成」という手法で中小企業の経営改善に取り組んで来ましました。誇張するわけではないのですが、顧客に喜ばれもしました。特に「人材教育」には優れた手法があり感謝されました。そして、利益改善につながったケースも少なからずありました。
しかし、利益に結びつかなかった企業もあったのも事実です。「なぜか?」という疑問はもっていました。当時は、自分の力不足あるいはクライアント社長の実行力不足が問題だと単純に思っていました。確かに、利益が上がる会社の社長は、当初から思考力があり、実行力のある方が多いのが特徴でした。利益が上がらない社長は、目標が不明確だったり、優柔不断で決断力がなかったりと問題点が多く見られました。
ただ、利益があがり喜ばれたところは、私が入らなくても利益が上がるだけの土壌があった訳で、そうなると経営コンサルタントの価値は何なのかという疑問が沸いてきました。
そして、「利益が上がったのは社長の腕で、コンサルタントの腕ではない」と気づいてきました。コンサルタントは経営システムの一部の機能を助ける触媒作用に過ぎないと思えるようになりました。
また、経営コンサルタントには、社長の的確な相談役という側面がありますが、「経営」が分かったふりだけしているコンサルタントでは、本当に的確なアドバイスが出来きないという当たり前の事実にも気づいてきました。
経営で何が一番重要なのかということを考えていたときに、現在の私の師匠である竹田陽一先生の本を読ませていただき、目からウロコの思いでした。