竹田経営物理学① | 小嶋隆史の「小さな会社の経営法則」ブログ

1.経営物理学

①竹田経営学

竹田陽一先生は、ランチェスター経営戦略を、中小企業の経営に応用しやすく、分かり安く、(実践しやすく)、するための研究を30年近くやってこられた方です。この中小企業経営の分野では、飛びぬけてNo.1の方です。戦略面が強調されますが、実は、中小企業経営全体の「概念」や「あり方」「やり方」を体系化し深めた方だと私は、思っています。


先生が確立されたものは、竹田経営学といっていいものです。「日本のドラッガー」といわれる人もいるくらい、中小企業経営理論は精巧で、軸がぶれず、しかも、それを分かりやすく説明されます。その背景には、経営物理学と言われているほど、原理・原則を追求する姿勢にあります。


先生は、経営を経営を力学的観点、いわば、経営力(経営効率)をいかに高めるかという視点から捉えられています。

例えば、中小企業の平均的な黒字企業の粗利益に対する経常利益の割合(損益余裕率)は7%くらいですが、それを、蒸気機関車の熱効率を例にあげ、それとほとんど変わらないとされています。要は、非常に効率が悪いということです。


経営物理学のすごいところは、経営効率を高めるための答えがハッキリしてくる点です。経営活動の重要な部分(対象となるもの)には、重要度を数字で示し、法則や方程式をもちいて説明されるので、間違って経営効率を落としていた部分が理解でき、何を実行すれば良いのかが分かってきます。

大事な部分は、基礎研究を長い時間かけて行い、物的証拠を準備されているので説得力があります。


②中小企業にとって、もっとも大切な指標

経営効率の大事な指標として、従業員1人当たりの(純)利益を用いられます。


理由は、マルクスの公式 価値(利益)=(総)資本×労働力(従業員数、人件費)から説明されています。

この公式から、生産(効率)性の指標として、

資本対利益率と労働力体利益率(従業員1人当たりの利益率、投下人件費に対する利益率)がでてきます。


現代は、知識型産業が多く、しかも、資本の少ない、中小企業においては、資本対利益率よりも最も重要な生産手段である従業員の1人あたりの利益を重視すべきであると。(中小企業ではヒトが大事)


経営指標の勉強で、初めに出てくるのは、総資本利益率です。それが、資本回転率と売上高利益率に分かれていきますがすが、なるほど、それは大企業と一部の資本を大量に使う中小向けだったのです。


中小企業では、出来るだけ、数字の指標は少なくするべきだと先生は言われます。経営指標は何百とありますが、的確に経営効率を図れるものに絞るべきだと。


それから、中小企業で、重視する指標で、従業員1人当たりの自己資本額を提唱されています。


こういったことからも、先生が、中小企業向けを意識されているので分かります。