皮革用塗料の専門家 -62ページ目

皮革用塗料の専門家

革が好きなひと遊びに来てくださいませ

ご訪問ありがとうございます

皮革用塗料の専門家Lizedのりうです

(みんなやればできるこ。

 

 

*数字が気になる年頃。

 

 

今日は”床面の染色”について書いていきます

京友禅革の先駆者さんから質問を頂きましたっ

 

まず床面は仕上げで染めるコトはありませんっ

染色加脂=タイコ染色の役目であって、仕上げには関係ない領域

 

”皮から革”は鞣し染色加脂仕上げ

大きく分けて3つ工程となる

 

仕上がりから逆算して染色加脂で色を付けます

 

タイコ染色と呼ばれるドラム式洗濯機のような仕組み

水に染料を溶かしてジャバジャバでグルグルしてます

 

ジャバジャバしてグルグルしなYOなんて答えたら、そこで終わり。

 

1つ重要なコトがあります

仕上げとタイコ染色の染料は全く異なる原理です

 

水の温度と酸とアルカリのpHとタイコの回転速度や時間

仕上げ剤は塗料と表現する場合もありますが、タイコ染色は必ずレベルで薬品と呼ばれます

まさに試薬で出回っている薬品が多い多い

 

だからこそ、壮大な設備が必要であり

経験が物を言う=センスなんていらない

経験値こそ正義、そんな工程です

 

薬品とレシピがあっても鞣しや染色加脂は成立しません

水でジャバジャバして濡れている状態から乾いた時のイメージに合わせるって

まさに経験でしか測れない領域

 

仕上げって試し染めってできるでしょ

染色加脂にも試し染めってあるけど、仕上げほど小さな革では測れない

経験と勘がマッチングしてるんだろうなぁ(予想で話してるw

 

温度pHを調整して管理する気がありますか?

無いなら諦めましょう、タイコ染色は。

 

こんな質問がありました

「芯通ししたいのでやり方を教えてください」

 

…無理ですよ、諦めて

 

仕上げでどうこうできることじゃない

 

じゃあ、仕上げでどうこうするにはどうするか?

 

とりあえずスプレーが必須条件

刷毛とか筆では吸い込みが多い床面には向いていません

多く吸い込んだら濃くなるの承知なら構いませんが。

革の厚みによっては床面から銀面へ染料がにじみ出るコトも。。(悲劇

ムラになるのは塗料のせいではありませんので。あしからず。。

 

ポイントは床面の毛の先毛の根元を均一に染めるコト

 

銀面を染める時は凹凸の凸に色濃くなるのが自然だけど

床面は目指すコトが違いますので( ー`дー´)キリッ

 

レンカラーを使うとしたら溶媒の選択肢は水・ディルエント・ペネトレーター

銀面を染めるにはディルエントがデフォでありマスト

 

床面だと吸い込みが激しくあるから水でゆっくりじわじわ染めるのも策

そこにディルエントやペネトレーターを添加して乾燥速度と浸透性を調整する

 

あまりにカサカサの場合には先にオイルを吹いておく

これは手染めと同じ原理

 

プラントオイルでもアニマオイル+Wでも水で薄めてスプレーすればOK

そしてこの2つは混ざるので配合比はご自由に。

 

染料濃度が高くて乾燥が早いと毛先だけが染まる

逆に濃度が薄くて乾燥が遅くて浸透しすぎると、部分的に銀面へ染料が滲みこみます

 

繊維の構造がかなりルーズな床面

良い加減で着色する配合比を見極めないといけませんね

 

夏場だと染まりやすい、冬場だと染まりにくい

アイロン仕立てたYシャツに水だと弾くけど、お湯だと浸み込む

それと同じ原理ですね

 

作業環境を一定温度と湿度を保って、塗料の温度管理もする

それは無理難題だから、見極めが必要なのです

 

 

つづく

 

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 10/21-23 【調整中】素材博覧会YOKOHAMA

 11/25-27 【調整中】素材博覧会KOBE

 12/ 【調整中】名古屋クリエーターズマーケット

 

 

 

 

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(めんつゆは濃い目派

 

 

 

 

今日は”コバの染色”について書いていきます

 

少し前にコバの艶消しについて書いてます

こちらは艶消しなので顔料となります

 

 

今回はコバに対しての染料ですね

まずは注意することは染料は足し算ですっ

下地=コバの色合いや油分に左右されます

 

あとはね、皮革用の染料は浸み込もう!染まろう!って作用がある

コバを染料で染めたら、銀面や床面に滲んじゃうって現象。。

 

染料ってじわじわと浸透する場合もあるから、その時は大丈夫でも滲んじゃう時もある

特にLized染料は強烈な浸透力が特徴なので、そんな現象が起こる要素がメガ盛り。

 

染料の原理でしようがないのは分かるけど、何か対策ありませんか?という質問。

 

滲まないようにやさしく染める…これは対策にしては強烈に弱い(笑)

滲みづらい染料って言うのも策だけど。染まりづらくなるから違うね

 

いまのところの結論↓↓↓

コバをグレージングトップで整えてから染料で染める

 

樹脂に沿って染料を染めるイメージ

ウレタントップは粘度が無いからコバにはダメ

エッジカバークリヤーでも良いけど。やや塗膜感が強い。。

 

グレージングトップならコバを寝かし付ける特性があってカゼインの耐溶剤性もある

実際に試してみるとグレージングトップの薄い膜に染料が乗る感じ

 

まさにこれが答えっていう手応え☆

 

エッジカバーシーラーだとやや弱いかな。

特にヌメ革にはグレージングトップの方がハマる(個人的な評価

 

染料の後は再びグレージングトップを塗って磨く

必要に応じてウレタントップやエッジカバーで色止めする

 

目止め効果によって染料も少なくて染まる

滲みを防いで、色落ちのリスクを軽減するという

 

まさに理にかなった工程( •̀∀•́ )ドヤッ

 

 

つづく

 

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(寝落ちって至高の幸せ

 

 

 

 

今日は”エコって何だろう?”について書いていきます

 

エコとかオーガニックとかヴィーガンとか。

思想の要素が強くて敬遠してきたテーマ

 

地球の裏側から運ばれてきたのがオーガニックなのか?

サスティナブルって。ロハスや3R。。いろいろある

アップサイクルとダウンサイクル。。。うむむ

あと思い付くのがエシカル。

 

お金を無くして、服も着るのやめて、建物も壊して。。

極論シムシティのようにリセットできますか?というのが個人的な答え

 

環境がぁ、健康がぁ、地球がぁ。

すでに成立している衣食住があるから今風の思想は無理難題もある

 

ここからは個人的な捉え方だから書かなくても良いかもだけど。

エコな汁」を発信するにあたり書き殴ってみる

 

思想って括りにすると新しい思想が成立している衣食住を攻撃しているスタンス

共存というより敵対発信に感じるのは私だけかなと感じる

 

私の生業である天然皮革という素材

対義語は人造皮革という堅苦しい表現より合成皮革がハマる

人工皮革ってのもある

 

お互い牽制し合っている素材でもある

しかし、各々でメリットとデメリットを明らかにして発信している

これは価値観の違いであってどっちでもいい。

 

皮革の天然合成人工は消費者が選ぶのが答え

 

合成皮革はクソだよねーとか。

天然皮革ってアホだよねーって。

 

そんな発信は見掛けないよね

メリットとデメリットがはっきりして住み分けしてる感じ

 

個人的にエコは、まだ受け入れられる世代

オーガニックも好きじゃなけど、嫌いでもない。

 

ヴィーガンとかサスティナブル、そしてエシカル

 

特にヴィーガンレザーかな。。

言葉だけ先行してませんか?って思うの

 

天然皮革に置き換わろうとしている素材。であるのは認識している

ただね、革と呼べるほどのクオリティは…無いっ

 

近頃の合皮は良くできている。

タンナーも革屋も塗料屋も認識している事実

見た目と手触りで判断できない

合皮のクオリティ半端ない

 

それに比べてのバナナやパイナップルやサボテン、マッシュルーム

それらを原料として製造したのがヴィーガンレザー

実際に手に触れて見た目と手触りが革とは別物。

(この革の意味は半端ない合皮も含みます

 

まだまだレザーって名乗るのはおこがましいって言葉がぴったり☆

 

あと気になるのは環境負荷についての発信かな

 

牛革で言えば牛さんのゲップから、エサの草とか

それらを含めて算出された環境負荷(水が何トンとかぁ

 

まずさ、肉を食べてての副産物ですよ

(食肉よりも革を重視されているのは反対ですけど

 

牛がいらない前提の計算してませんか?

鞣しや仕上げの薬品も含まれているけど。

 

鞣しでたくさんの水を使うという情報があるけど。

全て飲み水を使用しているわけではない、工業用水という環境考慮のシステムだし

私が把握している日本と韓国のタンナーは排水設備が必須となっている

(アルプスの天然水は使っていないっ

 

それらを鞣すそして仕上げをする薬品は環境負荷についてスペックの見直しが行われています

ハイブランドも有名メーカーも革を素材としているから、厳しい目でそのような取り組みをしています

 

万歩譲って(百歩の100倍

 

とりあえずさ、食肉の副産物である原皮を焼却なりで廃棄する場合のエネルギーを差し引こう

そして、世に出回っている革製品。。これどうするの?廃棄するの?批判の的になるの?

 

後出しジャンケンなのだから、まず最低限のクオリティを目指してね

環境負荷という武器を振り回さないでね

 

あとはレザーの後に「風」を付けてね。ミラノ風のように

 

肉を食っている奴が革の悪口を言うな!

ハンバーグもソーセージも同じだからな(ここ大声

 

CO2削減って、殲滅ではないからね

 

ちょっと熱くなってしまったけど。

このブログを読んでいる人にレザーが嫌いな人がいるわけない

これはレザー愛ですっ

 

ヴィーガンレザーを取り扱う全てじゃないんだけど

一部の天然皮革との対比の発信を見掛けて

書き殴ってしまいました

 

エコな汁」

自然に還るわけではなく、ごはんにかけて食べれるわけでもない

新製品なのだから少しだけエコを意識しただけ

それ以上でもそれ以下でもない。。

 

 

つづく。

 

 

 

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(ビターなチョコにハマる

 

 

 

 

今日は”配合工程の数字”について書いていきます

 

色見本帳やワンコイン企画で公開している配合工程

そこに記された数字。

 

以前にもブログで書いた覚えがあるけど。

質問をもらったから、前とは違う切り口で説明しますね

 

 

 

400エッジカバーと300ウレタントップマットと200ペネトレーターを混ぜる

この数字は配合比率であって重量比となります(質量比ではない

 

足し算しても100にも1000にもならない

なんでこんな数字にしたのか?

 

エッジカバーの半分ほどのペネトレーターを入れてスプレー塗装をする為に粘度を下げる

その2つを混ぜ合わせた配合液の半分ほどウレタントップを混ぜて顔料濃度を下げて艶を消す

 

そういう意図があって配合を組んでいます

 

エッジカバーを基準にとするとペネトレーター0.5でウレタントップが0.75

これはこれで分かりづらい。

100と50と75って書き方もできるけど。(どれも同じ意味だけどね

 

キリ良く100単位にすると400と300と200ってなる

自分が気持ち良い公倍数なので、自由ですぅ

 

料理だと4:3:2って表現する場合を見掛けますね

これは質量比=スプーン何杯を基準にしてるからだと思う

 

料理はさじ加減で味見して整えるから。

でも大切なところはグラム表記でしょ

 

1リットル=1キログラムというか、混ぜ合わせる液体の比重が同じような数値ならスプーンでも良い

 

粉体ならすりきり一杯を目安にできる

液体だとすりきり一杯ができない

 

重さを測るって正確、そして重量を測るスケールはお手頃価格ですから

 

それでもスプーンで配合したいなら止めませんよ

ただね、微妙な配合比は難しいし。再現性も低めなのは明らかですね

 

ちなみにLized製品はml表記としています

 

…∑(゚Д゚; )エーッ

 

あれだけ重量推しだったのに。。

 

これには理由がありますっ

水を比重とすると染料やディルエントなどの溶剤系は0.8-0.9

ある製品は1.1-1.2というバラけまくりなのです

 

ボトルに目盛りがあって、100グラム入っているけど目盛りの下だと少ないって感じますよね

それがある製品は1.1-1.2だからなのです

 

目盛りより下だけど重量は合ってるより、目盛りは合ってて重さが違う。

…どっちを選ぶかなのです

 

具体的に分かりやすい例ですと↓

顔料の白は水に比べて重いです=エッジカバーホワイト=ある製品は1.1-1.2にあてはまります

染料は軽いです=0.8-0.9にあてはまります

 

重量100gで充填をするとエッジカバーホワイトは目盛りより下

染料は目盛りより上になるのです

 

同じ容器で染料は92g、顔料の白は110gだったり

顔料のブルー98gでイエロー100g、オーカー103gとか

 

そんな表記の方が混乱しますよね??w

 

なのでLizedではml表記としています

 

ボトル容器だと目盛りよりやや上。

目盛りの無い容器であれば開封時にこぼさないぐらい多めで。

そんな基準で製品毎に重量を決めてml表記で販売しています

 

知っても得はしないトリビア的な話でした

 

 

つづく。

 

 

 

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(納豆は朝の4番ですね

 

 

 

 

今日は”塗料の順序”について書いていきます

 

知ってれば当たり前のコトだけど

知らないとなんで?ってこと。

 

革の仕上げをするには当たり前のコト

難しくはない、簡単な原理

 

でも誰も発信してないから

発信してるのを見つけられてないだけかもだけど

今日は気合をいれてがんばる(何を?

 

 

まず1つ目は「塗膜の柔軟性」

 

ベースは柔らかくて、トップコート近くなるにつれて硬くする

革の塗膜には柔軟性と耐摩耗性が求められる

 

だからね、トップコートは単独では割れるぐらいの溶剤性の硬めの膜性が選ばれることが多い

トップコート=Lizedで言うとNCラッカートップやCABラッカートップ

 

ラッカートップをするから柔軟性のあるベースコートを準備しておく

ベースコート=Lizedで言うとウレタントップやエッジカバー

 

下地にラッカートップを直接塗布すると吸い込んで革を硬くしてしまう

バインダー=造膜性のある水溶性の樹脂で下地を作ってから、ラッカートップをいく

=皮革用のバインダーは造膜性のある水溶性の樹脂を指します

 

革特有のスペックである柔軟性を重視するからこそ、バインダーからのラッカーなのです

磨耗性だけ考えれば硬い膜性を塗り重ねれば良いのだけど。

それだと近いうちにパキッと割れますっ

 

次に2つ目が「塗膜の耐久性」

 

ラッカートップ>ウレタントップ>エッジカバー>エッジカバーシーラー

Lized製品で並べるとこんな感じ

左にいくほどトップコート向けであって

右にいくほどベースコート向けの設計

 

水溶性の後に溶剤性(当たり前

溶剤性の後に水溶性だと弾いたり密着不良を起こす

だからラッカートップが一番左

 

エッジカバーシーラーは浸透重視であってベースというより名前の通りシーラーの役目

決してトップコートで使おうとはしない。

 

エッジカバーは粘度を上げていて顔料を取り込める柔軟性を持ち合わせている

まさにベースコート・カラーコートに最適

 

ウレタントップの特徴は何と言っても薄い膜でも強固なとこ。

特に艶消しタイプは塗装感が無くても、ばっちり決められると評価されています

 

評価急上昇中のラッカートップ

市場に出回っている大半の革がラッカートップ仕上げ

革らしい感触や艶感には、まさに安定って言葉が合う

 

ウレタントップで初めからばっちり決めるとエッジカバーは密着不良するかもってこと。

強い膜性の後には弱い膜性は注意ってことね

 

レザークラフト界で最強の耐久性と自負している”ウレタントップ”の後にはラッカー系しかのりませんっ

→密着する=”のる”、密着しない=”のらない”と表現します

 

最後に「塗膜の厚み」

 

塗料の不揮発分と塗装した量で計算もできるけど革は吸い込みあるから単純にはいかない

検査機関にお願いすれば計測してくれるけど、そこまで大掛かりでもない

 

簡単に覚えておいて欲しいのが、ラッカートップを厚塗りすると塗膜が割れる

ベースやカラーコートとのバランスが崩れると割れます

 

水溶性3に溶剤性1までが安全圏

ラッカートップ1回いくなら3倍ぐらい水溶性をしておこう

ラッカートップは軽く1回スプレーだから、水溶性をしっかり塗っておこうでもOK

 

そのへんは経験と感覚だから理屈より実地かな

 

溶剤性のラッカートップを施すなら、しっかり水溶性でベースを作っておく

塗膜の柔軟性や耐久性、そして厚みを理解して意図的に配合工程を組む

 

堅苦しい文字を並べましたが…革の仕上げはまず理屈だからしようがない。

 

場数をこなして経験をベースに自分なりにアレンジするしかない

まあ、なんでもそうですよね

 

同じ絵の具と筆でも描く人の意図によって仕上がりが異なりますよって話

 

 

つづく

 

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