ご訪問ありがとうございます
皮革用塗料の専門家Lizedのりうです
(納豆は朝の4番ですね
今日は”塗料の順序”について書いていきます
知ってれば当たり前のコトだけど
知らないとなんで?ってこと。
革の仕上げをするには当たり前のコト
難しくはない、簡単な原理
でも誰も発信してないから
発信してるのを見つけられてないだけかもだけど
今日は気合をいれてがんばる(何を?
まず1つ目は「塗膜の柔軟性」
ベースは柔らかくて、トップコート近くなるにつれて硬くする
革の塗膜には柔軟性と耐摩耗性が求められる
だからね、トップコートは単独では割れるぐらいの溶剤性の硬めの膜性が選ばれることが多い
トップコート=Lizedで言うとNCラッカートップやCABラッカートップ
ラッカートップをするから柔軟性のあるベースコートを準備しておく
ベースコート=Lizedで言うとウレタントップやエッジカバー
下地にラッカートップを直接塗布すると吸い込んで革を硬くしてしまう
バインダー=造膜性のある水溶性の樹脂で下地を作ってから、ラッカートップをいく
=皮革用のバインダーは造膜性のある水溶性の樹脂を指します
革特有のスペックである柔軟性を重視するからこそ、バインダーからのラッカーなのです
磨耗性だけ考えれば硬い膜性を塗り重ねれば良いのだけど。
それだと近いうちにパキッと割れますっ
次に2つ目が「塗膜の耐久性」
ラッカートップ>ウレタントップ>エッジカバー>エッジカバーシーラー
Lized製品で並べるとこんな感じ
左にいくほどトップコート向けであって
右にいくほどベースコート向けの設計
水溶性の後に溶剤性(当たり前
溶剤性の後に水溶性だと弾いたり密着不良を起こす
だからラッカートップが一番左
エッジカバーシーラーは浸透重視であってベースというより名前の通りシーラーの役目
決してトップコートで使おうとはしない。
エッジカバーは粘度を上げていて顔料を取り込める柔軟性を持ち合わせている
まさにベースコート・カラーコートに最適
ウレタントップの特徴は何と言っても薄い膜でも強固なとこ。
特に艶消しタイプは塗装感が無くても、ばっちり決められると評価されています
評価急上昇中のラッカートップ
市場に出回っている大半の革がラッカートップ仕上げ
革らしい感触や艶感には、まさに安定って言葉が合う
ウレタントップで初めからばっちり決めるとエッジカバーは密着不良するかもってこと。
強い膜性の後には弱い膜性は注意ってことね
レザークラフト界で最強の耐久性と自負している”ウレタントップ”の後にはラッカー系しかのりませんっ
→密着する=”のる”、密着しない=”のらない”と表現します
最後に「塗膜の厚み」
塗料の不揮発分と塗装した量で計算もできるけど革は吸い込みあるから単純にはいかない
検査機関にお願いすれば計測してくれるけど、そこまで大掛かりでもない
簡単に覚えておいて欲しいのが、ラッカートップを厚塗りすると塗膜が割れる
ベースやカラーコートとのバランスが崩れると割れます
水溶性3に溶剤性1までが安全圏
ラッカートップ1回いくなら3倍ぐらい水溶性をしておこう
ラッカートップは軽く1回スプレーだから、水溶性をしっかり塗っておこうでもOK
そのへんは経験と感覚だから理屈より実地かな
溶剤性のラッカートップを施すなら、しっかり水溶性でベースを作っておく
塗膜の柔軟性や耐久性、そして厚みを理解して意図的に配合工程を組む
堅苦しい文字を並べましたが…革の仕上げはまず理屈だからしようがない。
場数をこなして経験をベースに自分なりにアレンジするしかない
まあ、なんでもそうですよね
同じ絵の具と筆でも描く人の意図によって仕上がりが異なりますよって話
つづく
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