どうしたら僕たちはヒルズの住人になれるのだろうか? -160ページ目

答えあわせ

問題は2つ


答は1つ、  でも、  そもそも答などあるのだろうか?

どのように考えてもいい。でも、 起業をする立場、しかも

ヒルズの住人になろうと思う立場で考えてほしい。


Q:

問題1
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Q. 起業で成功する確率は10%以下と言われてます。あなたが起業したら成功確率は何%?
10%以下
25%
50%
100%


Answer:

1番答が多かったのが、50%


起業で成功する確率は10%以下、 だが、起業家にしてみれば、

それは「成功するか」「失敗するか」の問題でしかない。

起業して30%成功したなどということはありえない。

つまり、あなたにとっての成功確率は、50% といえる。



問題2
Q. あなたはサラリーマンをやめ、ネット事業で新規に起業することにしました。最初にお客様を1人ももってないとして、購入層の調査は綿密に行いますか?

1、購入層の調査は綿密に行う必要あり
2、ラフに行い、トライ&エラーで調整
3、必要だが、結果にこだわらない
4、最初に調査は不要
5、まったく不要


Answer:

この問題は難しい。少し形而上学的に答えさせてほしい。

楽天における5つのコンセプト  とういのがあり、

そのひとつに、仮説→実行→検証→仕組化

というのがある(読者にもこのことを書いている方がおられたが・・・)

起業する ということは、売る ということと同じではない。


何をやっても、未来が確実にわかる人はいないから(完全な合理的経済行動は別だけど)

「起業」 は ある意味、「賭け事」 といってもいい。


起業する ということは、売る ということは同意義ではない。

ちなみに 楽天は最初、何の商品を売ったろうか?

別の言い方で言えば、

楽天が売っていたのは何だったろうか?

2つの意味で、起業して「売ろう」とすればするほど、
罠にはまる。

渡辺 仁氏の「起業バカ 」という本は、その意味を理解していないまでも

その現実のみを書いたものといえる。

もう一度 商品 とは何か

自問してみると見えてくるはずだ。

リンク集

ケーススタディ:ネットショップ

ネットショップの財務内容


ネットショップの会社・部門の財務バランスはどこもたいてい似たようになる(言いすぎかな~)。

これは、ネットショップの運営じたいが、合理的経済行動だからといえる。


「商品が売れる、売れない」に”マーケティング”が、 答 をだせないのは、一般の消費者の行動が

合理的経済行動でないからだ。


で、  ヤフーオークションでの消費行動は、合理的経済行動とそうでないものが混在し、

ヤフーオークションで偽造品を出品する人の行動合理的経済行動(だから、

ヤフーがちょっと本気になってデータマイニングを使ったら絶滅したんですよ)、


金銭にからむ犯罪者の行動は、合理的経済行動・・・ここらへんを理解していないと、

「売れる・売れないの 本質 」は、わかりずらいことになる。


まあ、かんたんにいうと、「マーケティングをやっても、売れる・売れないさえ、わからないのよ

とか、「ターゲティングは、ときに、無意味だ」とか僕たちは言っている。


マーケッターの皆さん、ほんとうに、すいません。最初に謝っておきます。

ちなみに、合理的経済行動という言葉は僕はあまり使わない。

「合理的期待形成」という刑法学や経済学でお馴染みの言葉を使ったほうが

意味は近いと思う。


前置きが長すぎて、もしかして、ここらへんでは誰も読んでないかもしれないけど、

上の画像は、2つの会社のネットショップ部門の年間損益をスキャンしたもの。

両社ともネットショップ専担者がいるのだけれど・・・。

数字はもちろん変えてあるけれど、ほぼ近い数字(計算間違ってたらゴメン)

上のA,Bの画像を見て、この2つの会社の部門の何が見えますか?


ちょっと考えてみてね。利益がでてるとか、そんなことはどうでもいいから・・・。

どんな会社と思いますか?



思考中→思考中



思考中


で、思いつきましたか?

僕流に説明するとこうなるわけです。


Aは、売上げ原価に仕入高しかないから、在庫を もっていない。

これって、注文がはいると仕入れて発送のタイプ。タイムラグがでるから、お客の評判は悪くなる。

どうしてかっ?て言うとここ を復習してね。ネットショップとしての寿命はよくて

3年、リピータ率が悪いはずだから、宣伝費はかかる。在庫が0だから、店とか倉庫はいらない

ので固定費は最低限で済むけど、新規顧客の獲得には金がかかる、当然、ネットショップ部門

は赤字推移、増収しても内容は・・・・・。粗利益率は高いけど、ネットショップ担当者の給料もまかなえず、

毎年大幅な赤字を繰り返す。でも経営者は”何かのきっかけ”を信じて猛進。本体が黒字ならいいけど

そうでなければ、、、、。」


で、Bは、、、

Bはこんな感じで皆さん描いてくださいませ。


基本的にネットショップは”そこにしかない”商品=Only Oneの商品を扱わなければ

成り立たない疑問に思う人がでてくるはず。 amazon は、フツウの書店と同じ書籍を

売っているじゃないか!!Only Oneとは言えないじゃないか!!」・・・と。


そんなかたは、もう一度ここ を復習してね


で、ネットショップで起業しようとした場合、はたしてヒルズ族になれるのかをこれから少しづつ

検証してまいりましょう。


先日、このブログでネットショップの話がでたので、  「どうしたらヒルズの・・・になれるか」

の出発点のひとつの選択肢として、書いてみようと思います。

このあとに、問題1問題2 の答あわせをしても遅くはないと思うし・・・。