膵臓がん胃空腸バイパス手術の外科執刀医から提案で『抗がん剤治療の為に近い病院に転院』の提案が有ってから、病院を探す事になった。
主治医(内科医)に相談
■まずは入院していた病院の主治医に、どこの病院が良いか?意見を伺った。
・主治医は外科執刀医から、転院提案があったことに、まずは驚かれ、自宅住所を聞いて、転院に納得されました。
(できれば治療方針説明の前に主治医に自宅が遠い点に気がついて欲しかったが…)
・しかし同じ東京都内とはいえ、エリアが異なるので、詳しくない様子。
私と夫の目の前でスマホで検索してくださいましたが、その時のコメントから医師の人数に注目(少なくない方が良いという考え方)されている様子でした。
ここで、当初自分達で考えていた『近いだけ』ではだめなのか?
と考えるようになりました。
主治医から、おすすめの病院は無いようでした。
もしかしたら他病院をおすすめをしてはいけないのかも?
責任の問題とか有るのかな?
■自分達で考えて希望を出すのが良さそうと感じたので、2病院を候補にして、
転院先を主治医に相談した。
・2病院とも【自分達で考えた候補病院の条件】に合っているので、そのどちらでもいい。
病院同士の関係とか、
紹介しやすいとか有るかもしれないので、
そこは主治医にお任せして、早く抗がん剤治療が開始できる病院(順番待ちが少ない)に紹介していただけるようにお願いしました。
病院選びで考えたこと
◇いいと思う病院を本人が選ぶ。
これが一番大事!と、思う。
(私は色々調べて、夫に情報提供する役割)
◇近いだけで良いのか?
◇もし手術できる事になった際、それなりのレベルの病院が良いのか?
◇調べるうちにわかったこと
「がん拠点病院」というのがある
がん拠点病院にも3段階くらいに分かれる
(1)症例80以上のA施設
(2)50以上のB施設
(3)AでもBでも無い「がん拠点病院」
夫が膵臓がんバイパス手術した病院は(3)
自分達で考えた候補病院の条件
◇自宅からドアドアで30分位迄
体調良い時→電車で乗換無しの場所
体調悪い時→タクシーで片道5000円位迄
(我家の経済状況からこの程度で探したい)
◇がん拠点病院(できればA施設)
https://hospdb.ganjoho.jp/kyoten/kyotensearch
◇がんゲノム医療を受けられる施設
https://gan-genome.jp/hospital/facilities.html
◇日本肝胆膵外科学会の高度技能専門医がいる病院
(抗がん剤治療は内科医だが、外科医レベルの高い病院を選びたい気持ち)
https://www.jshbps.jp/modules/public/index.php?content_id=5
コンバージョン手術について
手術数の多い有明病院でさえコンバージョン手術(手術不可の人が抗がん剤治療等を行った後、手術出来るようになるケース)は、
2014-2018年で8%と記載があり、バイパス手術を行う夫は、この8%に入るのは極めて難しそう。
なので、手術数にこだわりすぎないで探してみよう。
ただしコンバージョン手術実績の有る病院を選びたい。
https://www.jfcr.or.jp/hospital/cancer/type/pancreas/008.html
【膵臓がん手術数】を参考程度に一応調べた。
治療実績の「手術あり」と「手術無し」の件数表示がされている。
手術した人のその後がどうなったかは、分からない。
https://caloo.jp/dpc/disease/883
がん専門病院を選ばなかった理由
がん専門病院の国立がんセンターと、がん研有明病院は、最後迄悩みました。
私はいいと思ったけど、本人はがん専門病院以外を選びたいとのことで、結果的に、それ以外の病院に転院しました。
◇有明病院は1時間ちょっとかかる(今の病院より少し遠い)
しかし、膵臓がんを「手術した数」と「手術できなかった数」も調べて、コンバージョン手術できる可能性が高い病院と感じたので、夫に提案しましたが、夫は嫌だと言いました。
★私が夫と同じ病状の患者なら、有明病院を選んだのではないかと思う。ただし、自宅から遠いのが難点
◇国立がんセンターは、私の実兄が大腸がんで約20年前亡くなった際にかかったのですが、これ以上治療できない患者に対しての冷たい態度を感じた事が、夫の心の中に深く残っていて、がん専門病院には行きたくないとのこと。
個人的な感覚とか好みについて、本人がそう感じるなら、その感覚は大切にしたい。
『兄の時の事は昔の話で、今は違うと思うよ。』と何度も言ってみたけど、夫はがん専門病院にかかりたくないとのことでした。
※実際にかかってる方がご覧になってたら、ごめんなさい。私は両方良い病院と思ってますのでご了承下さいませ。
希望したC病院に決定
主治医が転院先に紹介してくださり、転院日程調整(初回外来予約まで)も病院同士で行なっていただけました。
11/30転院予定でしたが、胆管ドレナージ合併症になってしまい、12/15転院になりました。
合併症のことは、後日書いてみたいと思います。
※便宜上、病院名はABCで表現してます。
・A病院:
救急車で最初に受け入れてくれた病院。
2次病院で夫の病気の種類に対応できないために、転送先の救急病院(B病院)を探してくれた。
・B病院:
A病院が探してくれた病院で15病院断らた後、救急車転送を受け入れてくれた病院。
がん拠点病院。自宅から遠い。
・C病院:
抗がん剤治療のために自宅から近い病院に転院
◇この時感じたこと◇
病院は治療のレベルとかクオリティーだけじゃなく、大切にしてる思想が本人と相性がいいかどうか?が大切なように感じています。
難しい病気だからこそ医師との相性や、医師の思想と合うかどうかが大切。東京ならではの、たくさん病院が有るから、こんな悩みも有るのだと思います。
だけど、相性とか思想なんて、転院して、しばらくつきあってみないと分からない。
だから、最後はエイヤっと決めるしかない。
転院したC病院の担当医師に対して、夫は思想が合うというか、良く思ってるみたいで、今の所、ひとまず相性の良い病院に転院できたと感じています。