空は、碧く、何処までも広く。 -4ページ目

空は、碧く、何処までも広く。

うまく生きられない、混沌としている日々は、双極性障害のせい?ときに、途方もなく明るく有能な気がするのに、ある朝突然消えたくなる。




会社でときに、居場所がない。

そして、それを打開しようともしていない。

自分の能力を認められたい、とか。

会社をよくしたい、とか。


正直、何も思えない。

今の私は、自分の精神状態を守るのに必死すぎる。


ただ、淡々と日々をこなすこと。

躁や鬱の波に呑まれないこと。

頭の中はそればかり。


だけど。そんな心情はもちろん他者に伝わるわけもなく。



6月の雨の中、何処にも行けない、何者にもなれない自分を痛感する。




双極性障害は、酷い病だ。

私から自由という自由を、それとは言わず奪う。




躁転することを回避し、自ら積極性を廃棄処分する。


この病気が発覚する前は、やりたいことはなんでもやってみたし、夜通し働いても、平気だった。

それなのに、今は…



主人は、未だに私が「病気」ではないと言う。

彼は、私の病気を受け止められない。







1日、死んだように寝ていた。



土曜日の夜から主人に誘われ、夜中のドライブに行ってしまった。

その時は躁状態で、「まあ、夜通し遊ぶのもアリかー」なんて思い。

躁で、テンションMAXで、主人がガンガンスピードを出すのも、爽快で。

夜中12時にラーメンを食べ、なんの用事もないのに、空港に行った。

私は、無類の空港好きだ。

移動する人たち、その雰囲気、そんなものにココロオドル。



今はお金がないから、そして体調もよくないからどうにも出来ないけど、いつの日か、必ず飛行機に乗って海外に行きたい。



しかし、空港からの帰り道、じわじわと鬱の病状が現れてくる。

急激に、疲労し、何もかも虚ろで。


日常のパターンが変わると、途端にダメだ。


明け方、布団に死人のように入り込む。

朝がきても、昼になっても、身体が重く、虚ろで布団から出られない。



もはや、私は夜遊びすら出来ない身体なのかと、愕然とする。







酒、煙草、薬、酒…

ここのところ、その繰り返し。

飲んで帰ってきたのに、抑えられず、ロヒプノール飲んだ後夜中のコンビニに走り、チューハイ購入。

アルコールは、病状を悪化させる要因。


分かっている。


でも、気がつくとそんな事態。

睡眠薬とアルコール、タバコで意識を限りなく無意識に近づける。

朦朧とする自分が、唯一自分に戻れる時間。



近頃は、以前より勤務時間も増え、担当案件も複雑化している。

仕事は、我慢と忍耐が多いが、釈然としないのはその人間関係。


私は、「人間とうまく関わることができない」

いや、外見はうまく関わっていると思う。

問題は、関わる時に自分に非常な負荷がかかる。

「私は、休職して、もとの部署から移されたデキナイ奴だ」と思われている気持になる。


ただの被害妄想だと分かっている。



それでも、職場での疎外感は日に日に増す。

私は、それに抗うように淡々と仕事をこなすが。

時折、腕を切り落としたい衝動や、遠くに消えたい衝動に駆られる。

でも、遠くに行く予算がない。

それはある意味、救いかもしれない。

腕を切るのも、「夏だから…」と、なんとかやり過ごすことが出来る。

しかし、酒とタバコは増える一方。

とにかく、「自分」を運用することに、途方に暮れる、消えたくなる。

それを紛らわすための酒、タバコ、アルコール。

紛らわすことが人生のようだ。

一体、人生とはなんなのか。



それにしても、少し躁転しているのかもしれない。

今週は忙しかったにもかかわらず、半病人なのに殆ど休憩できてない。

疲れているんだけど、眠れないし、やたらと元気でやたらと雄弁で。

仕事も、普段の3倍ほどやっていることに急に気づく。


話し出すと止まらず、アイディアが際限なく溢れ、気持ちが大きくなって勢いで居酒屋へ行ってしまう始末。


何にでも興味が湧いて、資格でも取得しようなど愚かなことにまたエネルギーを費やしてしまう。

このまま躁転?

でも、躁はパワフルで、エネルギーも満タンで何も怖くなくなる。

一番、ラクな時だ。






何かに苛立っている夢を見た。

戸外の工事が五月蝿いせいだろう。

思うように眠れないことは、私を疲弊させる。



記念日が近いというのに、主人は散髪に出かけてしまう。

私は、1人残される。

「何処か遠くに行ってくる」

と呟いてみるが、期待する応えは返ってこなく、私はますます途方に暮れる始末。

気持ちは、本当に遠くに行きたいのだが。

出かける準備が出来ない。

服を選ぶのに迷い込み、次第に、行くあても、その必要も分からなくなってくる。

何がしたいのか、何が望みなのか、そんな曖昧な感じで出ても、何も得られない。

満たされない。

「ココ」にいるのに不満はない。

しかし、何か空虚で焦りを感じる。



記念日のお祝いを延期しようと言い出したのは、私の方だ。

目まぐるしく色々なことが次々に起こり、病状が悪化しそうになったから。

でも、そんな自分の調子の悪さ、なんでこんな面倒な病気を患っているのかと本当に自己嫌悪に陥る。


こんなものがなければ、昔のようにいられたのに。

すべては、容赦なく進んでいく。


仕事へ行った。

何度も、気持ちが擦り切れて、もう身体が動かない。


もう、先のことなど、考えずずっと眠りたい。

そう思い、アルコールと睡眠薬を飲む夜、深夜1時