空は、碧く、何処までも広く。 -5ページ目

空は、碧く、何処までも広く。

うまく生きられない、混沌としている日々は、双極性障害のせい?ときに、途方もなく明るく有能な気がするのに、ある朝突然消えたくなる。



すこぶる調子の悪化。

胸の奥が痛み、息が上手くできない。

つい、1週間前、いや3日ほど前までは、なんてことなかった。

職場の送別会も、両親の引越しも、うまくこなせた。



うまく?

うまくというよりは、「必死」でこなした。

それがマズかったのかもしれない。

あれは、「軽躁」状態だったのかもしれない。

でも、拒否する権限は私にはなく、来るものは拒めない。

それが、この世というもの。

なんとか、「平穏に日々を送る」そうありたいのに、気がつくとジレンマに
立たされている自分。



職場にも、馴染めていない。

両親が近くにいることは、私に大きな負荷をかけてくる。



絶不調だった頃よりは、まだマシだけど、今は非常に不味い状況だ。

焦り、不安、動悸、暴れたくなるようなイライラ。

食事すら、何もかもが億劫で、行きたかった美容院にも結局行けなかった。


私は、なにをしているのか、ここで。



遠くに行ってしまいたい。

主人のことは愛している。


だけそ、今は多くのことを考えるには、身も心も擦り切れている。

暖かな日差しの中、微睡む。

もう、なんとなく手詰まりだと感じる。

死にたくなった。

今月末、両親が近所に引っ越してくる。

なんということだ。

両親は、私の病気のことを知らない。

私が正社員として働いていることも、知らない。

そして、私は両親に真実を語れない。

両親にとって、私はただ、しっかりしているお人形。

両親は、私の気持ちを微塵も受け入れない。



環境が変わっていくことを、私は受け入れられるだろうか。

また、躁鬱の波に翻弄されやしないだろうか。


何も予定のない、真昼、今後の日々のことを考え、酷い脱力感。

鬱なのか、トイレに行くのもままならない。


もう、起きたくない。

目覚めたくない。


手元の薬3週間分を全部飲めば、いっそずっと眠れるだろうか、なんて考えてしまう。



会社のLINEを読んで、疎外感を感じる。

私は、もう以前のように働けない。



雨の多い春。

咲いたばかりの桜が、寂しいそうに見える。

天候のことなど、心配もせず、桜は一瞬の輝きにかけ、1年にかける。




「前向きな自分でありたい」
そう思い、長く生きてきた。
ただ、最近、前向きであることに少し疑問を持つ。
そりゃ、前向きなのはすばらいしい、何も文句がない。


でも、前向きになるためにムリをしすぎじゃないかなと思う。

うまくいかないことも、失敗も、成長になる。

なんて、そんなうまいこといかないでしょ。

なるようにしか、ならないし。

流されるように生きるしかない。





私は、日々病気との共存を余儀なくされている。


よくなったり、悪くなってベッドから出れなくなったり。


消えたくなったり。


前向きに!とかおもうけど、気分が滅入る日は、あるがままでいるしかない。


これが自分なんだろう。



正直、ここ数日で私を取り巻くものが変化していてついていけない。










会社のデスクで。

わけのわからない疎外感を日々覚える。

息苦しく、まるで酸素が不足している部屋に詰め込まれるような、どこにも行けない閉塞感。




休職していたのだから、当たり前だ。

仕事量は減り、重大な業務連絡は私の横を通り過ぎていく。

私が、死に物狂いで築きあげた痕跡は、後任者のパーフェクトな仕事振りに日に日に薄れていく。




被害妄想かもしれない。

ただ、周りとうまく馴染めないだけかもしれない。


それでも、感じる…

疎外感。


「私はもはや、ここにいるべき人材じゃない」

「私は、求められずしてここにいる。給料を出してもらい、とりあえずの仕事を与えてもらえ…」


それは、復職者の中での最高の境遇かもしれないが、私は、ただ感じる。

自分が二度と、あの栄光の忙殺されていた日々に戻ることは出来ないと。


机にいるだけで、過呼吸のようになり、リストカットのことばかり考えている自分に、そんな大そ

れた仕事が任せられる訳がない。


そして、現実、私もその要望に応えられない。



自分の無能とバカさ加減が嫌になる。

最近は、ただ淡々と日々を、目の前の仕事に注力するよう努める。


だけど、病気が私から奪ったものはあまりに大きい。




特に、何もない。

何もない、そう思えるように、心して淡々と生きる毎日。

躁にならないよう、鬱にならないよう、ただ毎日の繰り返しにささやかながら幸せやらとを見出せるよう。

ひっそりと生きる。

もう、何も期待しない、周りにも、自分にも。

無謀な計画を立てようとする自分を、なんとか食い止める。

仕事で、やる気みなぎる発想が浮かんでも、気付かないフリをする。


まだ、私は治療中の身。

重要なのは、毎日の暮らしを丁寧に、健やかに過ごすこと。





仕事にばかり情熱を燃やしていた自分は、不思議なことに、今となっては遠い昔。



多くを望まず、今あるものに満たされること、それこそ本当の力だと思う。