何かに苛立っている夢を見た。
戸外の工事が五月蝿いせいだろう。
思うように眠れないことは、私を疲弊させる。
記念日が近いというのに、主人は散髪に出かけてしまう。
私は、1人残される。
「何処か遠くに行ってくる」
と呟いてみるが、期待する応えは返ってこなく、私はますます途方に暮れる始末。
気持ちは、本当に遠くに行きたいのだが。
出かける準備が出来ない。
服を選ぶのに迷い込み、次第に、行くあても、その必要も分からなくなってくる。
何がしたいのか、何が望みなのか、そんな曖昧な感じで出ても、何も得られない。
満たされない。
「ココ」にいるのに不満はない。
しかし、何か空虚で焦りを感じる。
記念日のお祝いを延期しようと言い出したのは、私の方だ。
目まぐるしく色々なことが次々に起こり、病状が悪化しそうになったから。
でも、そんな自分の調子の悪さ、なんでこんな面倒な病気を患っているのかと本当に自己嫌悪に陥る。
こんなものがなければ、昔のようにいられたのに。
すべては、容赦なく進んでいく。