3ハウスと競合する力 | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

友人の4歳と6歳の子どもたちが、お母さんの関心を惹きたくて、ふたりで交互に「見てみてーー」と合戦を繰り広げるのを眺めながら、うちの息子が保育園のときに、私がよその子を抱っこしていたら、ものすごく心配そうな顔をして駆け寄ってきたことを思い出しました。

 

うちはひとりっ子なので、他の兄弟と親の愛を奪い合うことがなく、それゆえ、その小さなシーンのことをよく覚えているんですね。

 

ひとりっ子はひとりっ子として、親とのあいだに緩衝材がないので、それはまた別の緊張が生じると思うのですが、今日は兄弟のいる子どもの話。

 

私自身には2歳上の兄がいて、父も母も多忙だったので、その愛を奪い合った記憶はないのですが、一緒に遊んでくれて、なんでも買ってくれる祖父の愛は、いつも奪い合っていたと思います。

 

とはいえ幼少期の2歳差のアドバンテージは大きく、私は悉く競争に負け続け、その悔しさから「負ける勝負はしない」「他者とは競わずに、なんでも自分の力でどんどんやる」という戦法を編み出していきました。

 

これは、3ハウスの話ですね。

 

ここはコミュニケーションの部屋であり「どうやって欲しいものや愛情を獲得するのか」という、2ハウス(愛と所有)のための戦術の部屋です。

 



兄弟間の争いが激しく、たくさん葛藤したほうが、より賢く、強くなるのは当然で、職場や友人関係でも「誰を味方につけて、どう振る舞えばよいか」を見抜く力が長けてくるでしょう。

 

3ハウスは水星ヘルメスが支配する部屋なので、ここが鍛えられていると、より賢く相手を出し抜いて、仕事がよくできる人になるのですね。

 

そう考えると、少子化でひとりっ子のおうちも増えていますが、競合する相手がいないと、ひとりでなんでもできるようになる代わりに、グイグイと相手より有利に立つぜ!!と、奮い立つ力は弱くなるかもしれません。

 

代わりに学校がそれを鍛える場になるのですが、団塊ジュニアの私が小学生の頃は1クラス44~45人いて、教室がぱつぱつでした。

 

いまと違って、ひとりひとりの子どもに目が行き届くとは言い難いものがありますが、競争が過熱しやすく、お互いの知性が磨かれやすい環境ではあったなと感じます。

 

前にZ世代のことをちらっと書きましたが、彼らの控えめさと比べると、上の世代の図々しさは歴然ですね。