鍾乳石と集団に没入する世代 | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

10月上旬に旦那と沖縄へ遊びに行っていたのですが、最終日にガンガラーの谷へ行ったのですね。

 

そこは数十万年前の鍾乳洞跡が谷となっていて、古代の港川人(みなとがわじん)が居住していたとされる場所。現在も発掘調査をしているところも含めて見学できるのですね。

 

真っ暗な洞窟があったり、足場が悪かったり、発掘現場があったりするので、見学するにはガイドツアーに参加する必要がありますが、見どころ満載なのでオススメです。集合場所でもあるケイブカフェは、雰囲気抜群。

 

 

20人ぐらいの、ぞろぞろと歩いてまわるツアーだったのですが、アラフィフの私たちが最年長で他の参加者さんたちは20~30代前半ぐらい。ミレニアル~Z世代ですね。

 

しばらく一緒に歩いているとですね、なんだかちょっと雰囲気とかテンポが妙だな~と感じました。なんだか違和感。

 

なんだろうか?と思って観察しているとですね……出し抜かない、前へ出ない……うーん、これかな?

 

つまりですね、ガイドさんが促すまで、抜け駆けて前へ出たりしないのですよ。なるべく先頭にもならないようにする。みんな、ゆっくりとまとまって、遅れもとらずについてくる。

 

なので常に前のめりな団塊ジュニアの私と旦那は、気が付くとすぐに先頭に立ってしまいます(笑)

 

ここに我らの親である元祖・団塊がいたら、おそらく、ガイドさんの話を聴かない方、出し抜いて常に前へ行こうとする方、写真を撮りに行って戻ってこない方、触るなといわれているのに触る方がいるでしょう。年長の親族たちと出かけるといつもこんな感じです(笑)

 

つまり、そういう人たちがいないのが違和感の正体だと気づいたのでした。

 

 

ツアーのハイライトで、それは見事なガジュマルがありました。その樹を見た途端、みんなのテンションがわーっと高揚したのですが、それでも全員前へは出ません。

 

私たち以外の全員が、見えないラインがあるかのように一定の場所でピタリと立ち止まり、ガイドさんに言われたわけでもないのに「ここはみんなが撮りたい場所だから、自分から前に出るのはやめよう」という気持ちが一瞬で分かち合われたようでした。

 

おお、この感じね。うちの息子はいま21歳ですが、この感じあるな~と思われます。誘うと大体いつも気配を消してついてくる(笑) 年頃の息子だからかと思っていましたが、世代の特徴ですよね。以前「いい子症候群」の本を読んだのですが、まさにそんな雰囲気だな~と感じます。

 

 

 

こちらにも特徴がいくつか書かれていますが「ルールに従い、後方で気配を消し、集団と化す」というのを、まさに実感したんですね(笑)
 

なんだか、ある意味、鍾乳石よりも大きなインパクトを感じた出来事でした。

 

 

z世代と定義される1996~2012年頃は、ちょうど天王星・海王星が水瓶座に位置する年代です。

 

世代の特徴はトランス・サタニアンの組み合わせに表れますが、水瓶座という最新技術の台頭と共に生まれたデジタル・ネイティブであり、新しい社会性に目覚めて(天王星)、同時にそこに自我を埋没させていく(海王星)という……なんというか、なりすまし世代という感じもします。

 

水瓶座にはI controlという、すぐれたシステムで全体を統一する働きがありますが、その与えられたシステムに従い、その全体の一部となることに、世代の星としての潜在的な欲求があるような感じかもしれません。

 

実際にこの世代の子たちと話していると「何もしたくない」「目立ちたくない」「何もいわれたくない」という声をよく聴くことがあります。ハタチ前後ぐらいが顕著かな~。

 

個性化の時代だからこそ、没個性になっていくというのも、これ然り。このあたりについては、また改めて書いてみたいと思います。