【土星】蟹座の土星 | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

『安心の居場所』を象徴する蟹座に土星があると「いかに世界と自分自身を信頼するか」という主題が生じるでしょう。

 

『安心の居場所』は最重要課題であり、それは世界で何が起ころうとも、誰とどんな体験をしようとも「ここに戻ってくれば大丈夫」と感じられる、物理的、精神的、感情的な土台であり、揺るぎない人生の源泉ともいえるでしょう。


根っこの部分で、この土台への信頼を持っているからこそ、外の世界へ出かけていって、新しい挑戦したり、誰かと関係を築いたり、自分を表現できたりします。この土台と信頼がなければ、いつもどこかで緊張を感じて、心をひらいて他者と交わることも、知らない場所で新たなチャレンジをすることも難しく感じられるでしょう。

 

この配置を持つ人は、幼少期から成長する過程において、この土台となる家族の庇護や見守り、励ましが必要だったタイミングで、得られなかったことがたびたびあったかもしれません。

 

人一倍それらを必要としているにも関わらず、困難なときや傷ついたときに、家族(特に父親)が頼りにならず、その苦しさをひとりで乗り越えなくてはならなかったことがたびたびあったでしょう。

 

その経験から、人に甘えることや頼ることに対して、それが必要なときでも、また拒絶されるのではないかという恐れから表現できなくなってしまったかもしれません。誰かに甘えて頼りにしたものが断られるぐらいなら、最初からひとりでやったほうがマシだと感じられるのです。

 

心のなかで感じている、怒りや傷つき、悲しみ、みじめさといったものを誰にも見せないように隠して、いつもクールで何も感じていないかのようにふるまうこともするでしょう。

 

だけど本当は誰よりも温かく親密なつながりを求めているため、そうやって本心を隠せば隠すほど傷つき、孤立して、いつもたったひとりでどこにも属していないような孤独感に苛まされるかもしれません。

 

 

あるいは逆に、いつも他者に寄り添って、もし傷ついていたり、問題が起きたりしたときは、愛とやさしさと思いやりでそれに応えようとすることもあるでしょう。惜しみのない愛を捧げることで、相手も同じような愛情で応えてくれることへの期待がそこにはあります。

 

しかし懸命に尽くしても、それを当然のものとされて、好意が無にされたり、こちらばかりが一方的に献身しているような気持ちになると、非常に傷ついて「もう一切、何も与えたくない」とシャッターを下ろし、その対象となった相手を自分の人生から放り出すかもしれません。

 

人にクールにし過ぎても、やさしくし過ぎても、傷つく経験をいたずらに増やすことになるのです。

 

この配置の人がすべきことは、今、何が起きているのか、どんなものを求めているのか、自分の心の内を観て、感じて、受け止めて、その感情と共にいること。世界の誰よりも、自分が自身の一番の理解者となり、その心に耳を傾けて、何があっても受け止めることです。

 

苦しさや怒りや嵐のような激しい感情でさえ、招き寄せて、受け止め「そこにあってよいのだ」とゆるして、感じきることで、いかなるときも、自分自身の心とまっすぐにつながる感覚を持つことができるでしょう。

 

あらゆる感情を自分で受け止める経験が、愛の器となり、自分だけの絶対に安心の居場所として、成熟します。世界のどこでもなく、自身の内側に安心の場所を持つことで、どこへいようとも、誰といようとも、寛いでいられるようになるでしょう。