1月27日~2月20日まで金星が魚座に滞在します
この配置はイグザルテーション(高揚する)であり、最も強く金星の力が発揮されます。
そもそも魚座のシンボルは、神々の宴の最中に現れた怪物テュポーンから逃れるために、魚に変身したアプロディーテと息子のエロス(キューピッド)の姿がモデルとなっています。母子が離ればなれにならないように尻尾をリボンで結んだ星座ですね。
タロットカードでもカップ(聖杯・水)には、たくさんの魚のシンボルが出現しますが、これはキリストの愛の象徴とされています。
現在は水瓶座の時代に突入しましたが、いまから2000年前の魚座の時代の始まりに地上にやってきた救世主イエス・キリスト。
彼の象徴する無条件の愛……いついかなるときも宇宙を満たしている愛と光が、魚のシンボルには含まれています。
金星が魚座に入ると、そのような溢れんばかりの無条件の愛の感覚に満たされるかもしれません。
いつもよりずっと穏やかでやさしく、思いやりに満ちて、他者を受け入れたり、待ったり、明け渡したりすることが楽にできるでしょう。
愛する人のためになんでもやってあげたいという気持ちが高まって、自分を捧げて喜んでもらえることが、自身の喜びとして感じられることも。
特に今回の金星は11ハウスにおいて魚座に入るので、その献身的な愛情は特定の個人のみならず、友人や属している社会的ないしは個人的なグループやコミュニティの活動や仲間にも向けられそうです。
そこでの活動がうまくまわるように進んで協力して、参加している仲間のひとりひとりを分け隔てなく受け容れ、やさしさや慈愛を与えようとするかもしれません。
またこの配置は感受性がとても強くなるので、アートやスピリチュアルな活動にも、とても向いています。自身に対して、ゆるしと理解を深くすることができるので、セラピーを受けたり、癒しをするのにも良い時期といえるでしょう。
気をつけたいのは、価値のない人や物事にも、惜しみなく愛とエネルギーを注いでしまいやすいことです。
時間とエネルギーをすべて無駄にすることにも、我を見失って尽くしたり、相手のペースや言い分に流されたりしやすい点に注意しておきましょう。呑み過ぎ、食べ過ぎ、ロマンティックな誘惑や詐欺にも要注意ですね。
無償の愛を象徴する配置なので、自身の無価値感が刺激されることもあります。自分がちっぽけで大したことのない人間のように感じられることも……。
そんなときは、世界のそこかしこに満ちている、目では見ることのできない愛と光を感じてみてください。何もないように見える空間にこそ、それが宿っていることを、あなたもきっと知っているはずです。
世界を覆っている輝き。自然が放つ黄金の光。植物のふちからあふれる光のオーラ。晴れた空に見ることができる細やかなきらめき。
そこかしこに満ちている生きている光、生きている愛。
愛によって生まれた私たちが、愛によって育まれ、愛に傷つき、愛にまた癒されていく……そんな世界に住んでいるのだということを、静かな時間に思い出してみてくださいね。