こんにちは、ななみです
本日もブログにお越しいただきありがとうございます
さて、お久しぶりの、シリーズ記事、
ななみのわかりやすい解離のおはなし のつづきです。(他の記事も読みたい方は こちら へ)
本日は
人はなぜ解離を起こすのか〜その原因と理由〜
についてお話ししますが、その前に今までのことを少し振り返ってみたいと思います。
本題に早く移りたい方は こちら へ。
今まではこんな話題で書かせていただきました。
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▽ わかりやすい解離のおはなし ▽
• 解離のさまざまな症状
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前回までのシリーズ記事で、
解離とは、ストレスから逃れるために脳が身体の機能の一部をシャットダウンすることとご説明させていただきました。
では、どんなことがそのストレスになりうるのでしょうか?
その原因と理由についてみてみましょう。
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◇ 本日のトピック ◇
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⚫︎ 解離性障害のおもな原因
おもな原因は、ズバリ、過度のストレスです。ストレスがなぜ解離を引き起こすかについては、以前のブログ でお話しさせていただきました。
過度のストレスには、どんなものがあるでしょうか?
• 身体的、精神的、心理的、性的虐待やネグレクト
〜家族や親族など身近な人からの虐待や暴力、精神的心理的威圧、過干渉、無視
〜教師や上司からのパワハラ
〜いじめ など
• 自分や他の人の命が脅かされるような悲劇、または人の死を経験すること
〜病気、災害、事故、戦争、犯罪などの被害に遭う
• 今現在置かれている過酷な状況
〜家庭や仕事、人間関係のストレス など
…他にもあるかもしれませんが、主にこんな原因があります。
でも、ストレスにさらされても解離性障害を引き起こさない人もいます。
どのようなときに、ストレスが解離性障害へとつながりやすいのでしょうか?
⚫︎ ストレスが解離性障害へとつながるとき
ストレスが解離性障害へとつながるのは、その ストレスから逃れる手段がほかにないとき です。
ストレスを受けても、それを発散する手段があったとしたら、溜めずに外に出すことができます。
たとえば小さい子供は、悲しいことや怖いことがあると、泣いたりわめいたりします。そして、親や身近な人に保護し、なだめてもらうことにより、その感情が「受け入れられた」と感じると、 自分とそのストレスとを切り離して考えられる ようになります。
ストレスに対して 客観的な見方 を持つことができるようになり、ネガティブな気持ちを自分の 心身から追い出す ことができます。つまり、自分の 外側の世界にストレスを「解離」する ことができます。そのようにして心が癒され、和らいでゆくなら、自分の中で解離を起こす必要はありません。
では、ストレスを外に発散できない場合はどうでしょうか?その場合、脳に、身体に、心に、どんどんストレスが溜まっていってしまいます。ストレスはやがて全身に影響を及ぼします。そうなると、どうにかしてそのストレスを感じなくする手段を取るしかなくなってしまうのです。そして 身体の中でストレスを解離させる、という最後の手段を用います。
ストレスがあるにもかかわらず、それを 自分のものではないかのように、シャットダウンする のです。
解離性障害になる方は、物理的、心理的にストレスから逃げられなかった、という場合がほとんどです。自分の悲しみや痛みや苦しみを 受け止めてもらえる環境がなかった のです。
そういう意味では、一度の大きなストレスであっても、それを理解しケアしてくれる人が周囲にいない場合、解離性障害に発展する場合があると思います。
こちらの本にはこんな一文がありました。
「たとえば一度の災害によるトラウマだとしたら「日常とは違う異常な体験をした」のだと、自分でもわかっています。自分は決しておかしくない。起きた事態が異常なのです。
けれど、虐待の場合には、わけもなく被害を受けるという「異常な体験」が、何度も繰り返されて日常となってしまうのです。すると、自分がおかしいのか、他の人がおかしいのかわからなくなり、自分や世界に対する考えが揺らいでしまいます。身体や心に、より深刻な影響を及ぼすことになります。」
ですから、解離性障害になるのは、その人が弱かったからでも、何か悪いことをしたからでもありません。一人でがんばってきたからこうなってしまった…と自分を責めておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、決して、あなたのせいではないんですよ
⚫︎ 解離しているからこそ、自分で症状に気づけない
これは解離性障害をもつ人によくあることかと思います。
「まさか自分が多重人格だとは思わなかった」
「まさか自分が解離してるとは」
と、診断後にショックを受ける方は多いものです。
解離という現象そのものが、ストレスを自分から切り離してしまう、ということであるために、 自分で自分が抱えているストレスの大きさに気づけない ことが多いのです。
でも、ストレスが積み重なると、解離もひどくなるため、生活に支障をきたします。「自分はなんか変だ」「なんだかわからないけどとにかく苦しい」など、徐々に生きづらさを感じるようになります。
それで心療内科や精神科を訪れたり、カウンセリングを受けたりして、初めて自分の解離に気づく、という方は少なくないように思います。
今現在、「なんだかわからないけど生きづらい」「自分が自分じゃないような気がする」「記憶があいまい」「記憶が飛ぶ」などの症状をお持ちの方で、一人で悩んでおられる方は、解離を専門で見てくださるお医者様や、カウンセラーさんを探してみてくださいね。
解離についてはまだ理解のない専門家の方もいらっしゃるようなので、解離に対して理解のある、良い先生やカウンセラーさんを探してみてください。
あなたの感じる違和感は、決しておかしなものではありません
解離によってあなたは今までストレスから逃れてここまでがんばって生きてこれたんです
だいじょうぶ
解離は基本的には脳の正常な機能の一部なので、あなたがおかしい、ということは決してありませんよ
⚫︎ わたしの場合
わたしの場合もまさに、解離に気づいてないパターンでした。
自分は幸せに育ってきたんだって、つい最近まで思い込んでいました。
でも、考えてみると、子供の頃の記憶ってほとんど思い出せなかったんです
「子供の頃、朝ごはんどうやって食べてたっけなぁ?」って、考えても考えても思い出せないんです。
いじめられてたときの記憶もすっかり忘れていました。
親に言われたこと、されたこと、してもらえなかったこと…とかも覚えてなかったんです。
でもある時から、フラッシュバック で記憶が吹き出すようになってきてしまいました。もう解離するのも限界だったんですよね。
それからカウンセリングを受けるようになり、過去に向き合う治療をはじめたら、
今まで抑えてた人格さんたちがどんどん出てきちゃって…
そうして今に至ります。
小さな頃からなんか生きづらいなぁとは思っていました。みんながふつうにできてることが、ふつうにできない気がしてて…
よくボーッとして上の空になってたし、自分が自分であることが嫌で、「もし自分が◯◯ちゃんだったら」という妄想癖もありました。
でも、周りにわたしの話を聞いてくれる人はいませんでした。
悲しくて、孤独で、つらくて、泣いたら、「泣くな、弱虫」って言われたから、感情を抑えるようになり…気づいたら泣けなくなっていました。
抑えてる感情っていうのは、決して消えることなく、心と身体の中に残ってしまうんですよね。
だから、
つらい時は、泣きましょう。
怒りたい時は、怒りましょう。
何もしたくない時は、休みましょう。
身体の声を、聞いてあげましょう。
それが解離性障害の回復への第一歩だと思っています。
ゆっくりゆっくり、前へ進んでいきましょうね
次回は、これって解離?ー解離性障害のいろいろなサイン というお話をさせていただきたいと思います
最後までお読みいただきありがとうございました
このブログでご紹介した本はこちらです。
赤ずきんちゃんのストーリー形式で、複雑性PTSDやトラウマ、フラッシュバックについてわかりやすく説明されている良書でオススメです
こちらもぜひご覧ください
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