去年忙し過ぎて書けなかった
新しい吐き気止めの話
抗がん剤の悪心・嘔吐は
苦痛なだけでなく体力は奪われるし
いわゆるQOL低下がすごい
治療継続を左右する大問題
症状の時期により
「急性」「遅発性」「予測性」の3つに大別され
詳細はガイドラインも出てる
これまでも色々な吐き気止めがあり
約3年前には「予測性」の吐き気や
抗がん剤投与後の症状が長引く人には
オランザピンという
心を鎮めたり
良く眠れる効果もある薬が投与後長めに
使えるようになったりと
便利になったし
しかも夜の飲むことで副作用の
ふらつきなどが軽減された
いまや吐き気止めのバリエーションが増え
9割近くは抑えられるという話も・・・
とは言っても経験者なら
吐き気だけじゃなく
怠さやめまい、口内の不快感～口内炎
色々な症状が複合でやってくるので
手ごわいんだけども
吐いちゃうと心のダメージもあるし
そんな中去年（2022年3月）
ホスネツピタント塩化物塩酸塩
（商品名アロカリス点滴静注235mg）という
新しい制吐剤が承認された
適応は「抗悪性腫瘍薬（シスプラチン等）投与に伴う
消化器症状（悪心、嘔吐）（遅発期を含む）」
用法用量は「他の制吐薬との併用において、抗悪性腫瘍薬投与1日目に1回235mgを点滴静注する」というもの
実際に使われ始めたのは初夏あたりから
抗がん剤投与前に投与を終了する薬で
イメンドやプロイメンドなどに劣らない効果とのことで
投与部位反応があったり
薬の併用上使いにくかった患者さんには
アロカリスということになりそう
プロイメンド同様に点滴で
抗がん剤投与前に入れるので
治療するっていうだけで
ムカムカしてきちゃう人にも便利
副作用として、主なものは便秘、しゃっくり（各5%以上）
下痢、ALT上昇、頭痛、めまい、倦怠感、食欲不振（各1～5%未満）など
重大なものはショック、アナフィラキシーの可能性
と他の吐き気止めと大きな違いはなさそう
選択肢が増えるのは良いね
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炭酸割りなどもおススメ
髪は戻ってきたけれど
細く、ボリュームが出ない
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抗がん剤投与中は，血行促進は避けた方が良いので
刺激の強いものは入れずサッパリした使用感
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今後ともよろしくお願い申し上げます
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