フランス映画の博物館、シネマテーク・フランセーズへ | 西方見聞録(旧パリレポート)

西方見聞録(旧パリレポート)

2015〜2020年パリ、2020年4月に本帰国しました。帰国後も”これは!”と思うものを探し、レポートしています!!

10月9日(金)
天気:晴れ

フランスには様々な
"初めて"なものがありますが、
映画もその一つ。

今や映画はアメリカが
圧倒的に大きな勢力を持っていますが、
20世紀の頭から
世界の映画界を
牽引してきたのは
フランスと言っても
過言ではありません。



また、フランス映画は
1950~60年代の
ヌーベルバーグ(※)でも有名です。
※ザックリ言うと、
それまでの商業映画の価値観に縛られない、
自由な発想による映画製作の動き
ヌーヴェル(新しい)、バーグ(波)

フランソワ・トリュフォー、
ジャン・リュック・ゴダール
の作品は、
当時、世界中の映画関係者に
衝撃を与えただけではなく、

今なお、
初めて見る人にとっても、
衝撃的で、かつ新しい
映画であり続けています。


そして、そんな彼らが
若き日に通い詰め、
ヌーベルバーグが生まれる
きっかけとなった場所が
シネマテーク・フランセーズです。
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パリのセンター"シャトレ"から2駅の、ベルシーにあります。かつては8区にあったものが何度か移転し、2005年こちらへ

ここは、映画遺産の
保存を目的に設立された
文化施設。

映画の保存、修復のほかに
古い映画の上映、
歴代監督、俳優の
回顧展などが催されています。
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行った時は、「タクシードライバー」で有名な、マーティン・スコセッシ監督特集でした

中に入ると、
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広くて綺麗な館内

特集の映画を上映するホール、
そして貴重な映画創成期の
カメラや衣装などを
展示するミュージアムなどが
あります。
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ミュージアムには、貴重なカメラがたくさん! 入館料5ユーロ

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これは映画創成期の貴重な映写機

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こ、これは!! 世界記憶遺産に登録されている、フリッツ・ラングの「メトロポリス」で登場したアンドロイドではないですか!!(本物!)  感動!!

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これはヒッチコックの代表作「サイコ」で使用した、お母さんのミイラ! あの映画のあれがここに! 感動!


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チャップリンの「モダンタイムズ」の歯車!

ほかにも、
「風と共に去りぬ」で
ヴィヴィアン・リーが着ていた衣装など
かなり貴重なコレクションが
展示されています。

そして、何より驚いたのが
廊下に飾られていた
これ!
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トリュフォーの代表作「大人は判ってくれない」の巨大ポスター! が、何と日本語!!

なぜーーー、
と思いましたが、
ちょっと嬉しい!

日本で上映したときのものを
ここに展示しているのでしょうか。
(1960年の映画なので、50年以上前のもの!)


映画ファンには
オススメのスポットです!