ご訪問くださいまして、
有り難うございます。
れっつごうです(^^)
明治大学文学部教授で、カウンセラー、
諸富祥彦さんの著作、
という新書を紹介・解説しています。
今回で、4回目になりました(^^;
前回から、
本書で述べられている、
「成熟した大人が持つべき
六つの人生哲学」の2番目、
②人生は、思いどおりに
ならないものである
を紹介・解説しておりますが、
ここ、諸富先生が強調されたいのか、
けっこう長く説明されています。
日本では、
「私のことをわかってほしい」
という、承認欲求が強い人が
増えていると述べられていますが、
これには、いくつか、
理由があるといいます。
ひとつは、
日本社会という
システムによる
マインドコントロールです。
旧聞ですが、
ここ数年の芸能人の
不倫騒動に対する
マスコミの反応に
示されているように、
人から嫌われるのは
よくないことだという空気、
雰囲気が、
日本という国には
異様に強いのです。
人から嫌われたら
おしまいだ、
人から嫌われたら
価値がないという雰囲気が
日本という国全体を
覆っている。
これは日本特有の
対人恐怖の文化です。
そうですね~、
私はあまり詳しくはないのですが、
有名人へのバッシングに関しては、
「事情もよく分からないのに、
よくここまで、叩くことができるなあ~」
という感じで、
傍観することが多いのですが(^^;
「人から嫌われたら、おしまいだ・・・」
という対人恐怖の文化って、
たしかに、日本にはありますよね。
よくいわれることですが、
いわゆる、
「世間様をお騒がせしました・・・」
「世間様に顔向けできない・・・」
世間様って、
いったいどこのどいつだ?
という感じもしますが(^^;
いずれにしても、
日本には、対人恐怖的な文化というのが、
根強く残っていると思います。
「人から嫌われるのが怖い」
「他者に見捨てられたら
おしまいだ」
―これを心理学では、
「失愛恐怖」
と言います。
この失愛恐怖、
他者の愛を失うことに
怯えながら生きる傾向が
日本人には強いのです。
自分はこの
「失愛恐怖」
が強いなと思ったら、
日本というシステムに
相当強く
マインドコントロール
されていると
疑ってみると
いいと思います。
「人から嫌われるのが怖い」
という失愛恐怖・・・
たしかに、
私も、子供のことから、
ずっと・・・
いや、今でも、
けっこうあります・・・
(以前よりは、
だいぶ、ましになりましたが(^^;)
日本という国に
住んでいる人は、
みな、このシステムに
多かれ少なかれ
マインドコントロール
されています。
もちろん、
私も例外ではありません。
人から嫌われるのは、
ちょっと怖いです。
けれども、
そのマインドコントロール
されている度合いというのは、
人によってかなり
異なります。
ですので、
決して自分を責める必要は
ないのです。
ただ自分が、
日本というシステムに
マインドコントロールされている
ということについて
自覚をもつことは
大切です。
自覚を持って、
悪いのは自分でなくて、
日本というシステムなのだと
意識化して生きることが
必要だと思います。
そうですね・・・
「失愛恐怖」
日本にはこのようなシステムがあり、
知らず知らずに、
飲み込まれてしまいがちだということを、
まずは、「自覚」していきたいですね(^^;
失愛恐怖が強いのは、
個人の問題としては、
子ども時代に
ありのままの自分を
受け入れてもらうという
愛や承認の体験を
十分に持てなかった人です。
こういう人は、
やはり失愛恐怖に
なりやすい。
自己価値観も形成しづらい。
だからこそ
ファンタジックな万能感に
しがみつかないと
生きていけない状態に
なりやすいのです。
子どもは、
親からの承認なしには
とても生きていけません。
承認を失うのではないか
という不安に
絶えず怯えながら育つと、
失愛恐怖になりやすい
ということが言えると思います。
幼い時に母親から
十分に受け入れて
もらったことがないと
失愛恐怖になるのです。
ただでさえ、
「失愛恐怖」になりがちな、
日本社会において、
さらに、母親から、
十分に受け入れて
もらえなかった場合・・・
う~ん、
きついですね・・・
ただ、幼い頃に、
100%ありのままの自分を
受け入れてもらえた経験のある人は、
あまり、いないような気がします・・・
(親も生身の人間ですから(^^;)
そう考えると、
日本人の多くが、
「失愛恐怖」に陥るのも、
無理もないですね。
このことを強調した
精神分析家に、
ドナルド・ウィニコットという、
心理学の分野では
日本でも有名な方がいます。
ウィニコットは、
「一人でいることが
できる能力」
を持つことが
人格の成熟の証であると
言っています。
そしてこの能力は、
乳幼児期の母親との
関係の中で育つと
指摘しています。
ウィニコットは、
人間が一人でいることが
できる能力は、
乳幼児期の
「母親と一緒に
いながらにして一人である」
というある種の逆説的な
体験によって育まれると
言います。
つまり、
他者と一緒にいながらにして
一人でいるという体験です。
わかりやすく言うと、
母親がそばにいるということが
わかっているからこそ、
子どもは安心して
夢中で遊べるわけです。
母親が
そばにいてくれるかどうか
確かではなく不安な時には、
子どもは遊びに没頭することが
できません。
つまり、
母親が本当にこっちを
見てくれているかなと、
絶えず確認しながらでないと
怖くて遊びに専念することが
できないのです。
母親がそばにいるという
安心感があればこそ、
子どもは、一人になれる。
一人で遊びに没頭することができる。
逆に言えば、
母親がそばにいるという
安心感がないと、
不安で、常に、
母親の愛情を求めてしまう。
「失愛恐怖」
つまり、一人でいることができない。
これは、たとえば、
働く人にとっても同じですね。
最近、
「心理的安全性」
ということがよく言われますが、
会社やチームに守られている、
という実感があれば、
従業員は、失敗を恐れずに、
個々の個性を発揮して、
のびのびと活躍できる。
しかし、
終身雇用が崩壊した現在、
能力主義、成果主義による競争・・・
あまりにも競争が激しすぎると、
「不安」が先行して、
従業員は、かえって委縮してしまう。
「思い切ってやってみろ!」
と上司に言われても、
なかなかチャレンジできなくなる・・・
そりゃ、そうですよね(^^;
子どものころに
「私は十分愛された」、
「いつも守られている」
という安心感を
持つことができないと、
しがみつきが起きる。
もっと人から愛されたい。
嫌われたくないという
失愛恐怖が起きてきます。
この失愛恐怖によって、
心の中は
絶えず怯えと不安で
いっぱいになるのです。
日本人には、
この失愛恐怖に
とらわれている人が
すごく多いのです。
核家族化や
共働きの増加が、
子どもと母親が
一緒に過ごす時間の減少に
歯車をかけていることも
あります。
失愛恐怖に
とらわれるゆえに、
人生ががんじがらめに
なってしまっているのです。
もちろん、
完璧な母親など存在しませんし、
現代社会においては、
程度の差こそあれ、
多くの人は、
「失愛恐怖」
を抱いているのだと思います。
(私も、ご多分に漏れず・・・)
失愛恐怖に
とらわれている
デメリットはふたつあります。
ひとつ目は、
人から認められない
行動はするまいと、
人生がいつも
守りの姿勢に
なってしまうことです。
つまり、
消極的な人生になって、
冒険ができなくなります。
ふたつ目のデメリットは、
常に人から
嫌われることに対する
怯えと不安に
つきまとわれてしまうことです。
好きでもない人と
無理に関わり続けることで、
神経をすり減らしてしまいます。
どきっ・・・
私も、だいぶ緩んではきましたが、
こういった傾向、あります(^^;
では、どうすればいいのでしょうか?
どうすれば、
「失愛恐怖」を減らせるのでしょうか?
本書では、
「マインドフルネス瞑想」が、
勧められています。
自分の中に生じている
すべての気持ち(感情)を、
たたそのまま
認めて眺めていくという
瞑想法ですね(^^)
他には・・・
私が思うに、
やはり、
信頼できるカウンセラーから、
受容的、共感的な、
カウンセリングを受けること。
それ以外には、
私の心の学びの師匠、
野口嘉則さん
から学んだ考え方なのですが、
「親替え」
をするということです。
親替えの親は、
身近な生身の人間だと、
なかなか難しいので、
「大いなる存在」
がおすすめなのですが、
情緒的、人格的に関わる必要があるので、
何か名前を付けるといいです。
たとえば・・・
「宇宙さん」でも、
「神さま」でも、
「阿弥陀さま」でも、
「お釈迦さま」でも、
「イエスさま」でも、
「マリアさま」でも、
遠藤周作さん流に言えば、
「玉ねぎ」でも、
何でも・・・
「亡き人」や、
「ペット」でも
いいのかもしれません。
そして、その名前に、
情緒的に、
「~さーん!」
という感じで、
呼び掛けるんですね。
「ねえ、きいてよ~」と。
そうやって、
日ごろから、甘えられる存在。
至らないところもある
ありのままを自分、
煩悩まみれの自分を、
そのまま受け入れてくれる存在。
そんな存在(大いなる存在)がいれば、
心の安定につながり、
様々なことにチャレンジすることが
できるようになるかも
しれませんね(^^;
参考にしていただければ
嬉しいです(^^)
今回も最後までお読みくださいまして、
有り難うございました😊
次回に続きます(^^;
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東京・赤坂の日枝神社。
仕事ついでに、ちょっと寄り道。
都会のオアシスですね(^^)









