ご訪問くださいまして、
有り難うございます。
れっつごうです(^^)
明治大学文学部教授で、心理療法家、
諸富祥彦さんの著作、
という新書を紹介・解説しています。
諸富先生の著作は、
けっこうシリアスで深い内容のものが
多いのですが、
動画などを拝見すると、
おちゃめな一面も感じられます(^^;
「グットラック!」
「人生最高!」
と言って、親指を立てたり・・・(笑)
あと、若かりし頃の、
TV出演された、すごい映像があるのですが、
それは最終回にご案内しますね(^^;
さて、
この本の内容ですが、
本書には、
「成熟した大人が持つべき
六つの人生哲学」
が述べられています。
6つあるのですが、
その中の1番目は、
①人はわかってくれないものである
です。
引用します。
大人の持つべき
人生哲学の第一は、
「人はわかってくれないもの」
「わかってくれる人だけ、
わかってくれればそれでいい」
「すべての人に
わかってもらう必要はない」
大人になるためには、
こうしたある種の諦め、
割り切りが必要です。
なるほど~
そう考えた方が、
たしかに、楽に生きられるかもしれません。
しかし、
私たちは、どうしても、他人に
「分かってほしい」
「理解してほしい」
と求めてしまうのが人情ですが・・・
人格が成熟するには、
「垂直性(心の深みの次元)
を生きる」
ことが大切です。
垂直性を生きる―
精神性の深みを
生きるようになることが必要です。
そして、
垂直性の次元(精神性の深み)
を生きるようになるためには、
それに先立ってまず、
水平性の次元
(他者との関係性の次元)
に心の中心軸を置くのを
やめること、
他者との表面的な
関わりに軸を置いて生きるのを
やめることが必要です。
それが可能になるためには、
「すべての人に
わかってもらおう」
とする未成熟な万能感を
捨てること。
「人はわかってくれないもの」
だし
「わかってくれる人だけ、
わかってくれれば、
それで十分だ」
という心構えを
身に付けることです。
これが大人になるための
第一歩です。
垂直性の次元(精神性の深み)
を生きることが必要で、
水平性の次元(他者との関係性)
を中心軸におくのはやめる。
それが、
人格を成熟させるためには、
大切だということですね。
なるほど・・・
私は、30代のころまでは、
自らの人格を磨いて、成長すれば、
すなわち、
それなりに努力すれば、
「すべてとは言わないまでも、
多くの人に
理解してもらえるのではないか」
と考えていたところがあります。
しかし、それって、
未成熟な万能感なんですね~
人にわかってもらおうとする。
成功したいし、
お金をもうけたい。
生きていくには
こういったことも
もちろん大事ですが、
それらは水平性の次元に
あることです。
しかし、
水平性を生きるのは、
「人生の午前」、
せいぜい40代前半までの
課題です。
それ以降は
「人生の午後」
を生きることになります。
人生の前半は、
水平性を生きていてよいのです。
外に向かって
どんどん突っ走っていけばいい。
社会的な地位を得る。
異性のパートナーを見つける。
いい車を買う。
家を建てる。
けれども、
40代半ば以降は、
そんな生き方はもう
通用しなくなる。
それだけでは
どこかむなしくなるのです。
それを転換して、
垂直性の次元へ、
精神性の深みの次元へと
心の軸を転換しなくては
なりません。
なるほど~、
私も、人生の前半は、
ご多分に漏れず、
「社会的な地位を得る」
「異性のパートナーを見つける」
「いい車を買う」
(これは違うかな、愛車ヴィッツなので(^^;)
「家を建てる」
をまっしぐらに追いかけました(^^;
しかし、
40代半ば以降は、
それだけだと
行き詰ってしまう・・・
もちろん、私は、
人生の前半で、
外的な世俗的な価値を追いかけるのは、
意味があることだと思います。
目の前に目標があると、
ハリが出ますし、
達成した時には、喜びを感じられます。
成功体験を積むことで、
自信が持てますし、
成長できる部分もあります。
マズローの欲求5段階説
にもあるように、
段階を踏んで、
欲求をひとつひとつ満たしていくことが、
必要だと思います。
しかし、
40代半ば以降、
そんな生き方だけでは、
通用しなくなる。
どこか、むなしくなる・・・
う~ん、
分かる気がします(^^;
では、
その一歩として
何が大切かというと、
水平性の次元を
切断すること。
余計な人間関係を切ることが
必要になります。
これはいわば、
人間関係の断捨離です。
余分なものを捨てるのと
同じように、
余分な人間関係の
しがらみを捨てる。
断ち切る。
人に助けを求めないと
いのちに関わる状況でも
ない限りは、
思い切ってそれを
切断しないと、
内面性、精神性へと
意識は深まって
いかないのです。
「いざとなれば、
誰にもわかってもらえなくていい」
「わかってくれる人が
いなくてもいい。
私は私でやっていける」
(中略)
ここがスタートラインです。
「余計な人間関係を切る」
諸富先生は、容赦ないですね(^^;
私は、なかなか、
ここまでの覚悟はできず、
自分の内面が変われば、
付き合う人も自然と変わってくる、
合わない人は、おのずと離れていく・・・
すなわち、
「来るもの拒まず、去るもの追わず」
という考え方をしておりますが、
でも、
あきらかに、しがらみだと感じたり、
無理して、惰性で付き合っている
苦しい関係は、
時と場合によっては、
「切断」する勇気も必要かもしれませんね。
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「成熟した大人が持つべき
六つの人生哲学」
2番目は、
②人生は、思いどおりには
ならないものである
ですが、
それは、次回、
紹介・解説いたしますね(^^;
今回も、
最後までお読みくださいまして、
有り難うございました😊
最近山に行くと、よく出会う蝶です(^^)

