Let's Go Steady――Jポップス黄金時代 ! -20ページ目

Let's Go Steady――Jポップス黄金時代 !

Jポップスの黄金時代は80年代から始まった。

そんな時代を活写した幻の音楽雑誌『MUSIC STEADY』をネットで再現します。

▲ライブ後のこの日の出演者の全員集合写真(写真左から)春日“hachi”博文、小滝みつる、湊雅史、松浦湊、澄田健、上原“ユカリ”裕、新井健太、“CRAZY”COOL-JOE。後ろの壁画は「MOJO」を“HOME”とした地元民、PANTAと小坂忠が描かれている。

 


先日、4月7日(日)はPANTAと小坂忠の“HOME”とでもいうべき埼玉県所沢の音楽喫茶「モジョ」(MOJO)。同所に「シネマ」、「戸川純とヤプーズ」の小滝みつる(Kb)、「村八分」、「ココナツバンク」、「シュガー・ベイブ」、「EXOTICS」の上原ユカリ裕(Dr)、「東京ローカル・ホンク」の新井健太(B)、「カルメン・マキ&OZ」、「RCサクセション」の春日博文(G)、「TH eROCKERS」、「シーナ&ロケッツ」の澄田健(G、Vo)、「DEAD END」の"CRAZY"COOL-JOE(B)、「DEAD END」、「60/40 」の湊雅史(Dr)……など、輝かしいキャリアを誇るロックレジェンド達が集結。新たなレジェンド、松浦湊(Vo、G)をフィーチャするザ ・ナスポンズと、澄田健と"CRAZY"COOL-JOE、湊雅史のスーパーロックトリオ"D runkard Ball"の華麗なる競演は新たなロックの歴史の始まりを垣間見せてくれた。大袈裟な表現になるが、その時、ロックの歴史は更新されたといっていいだろう。

実は、この日は澄田健と松浦湊の“所沢ツアー”(所沢2DAYS)の2日目になる。前日、4月6日(土)に新所沢「ラッドカンパニー(Lad Company)」で、松浦湊と小滝みつるのデュオと、澄田健のソロというラインナップでライブが開催された。彼らの魅力をソロ(もしくはデュオ)とバンドで堪能できる2日間になる。“初日”は最後には松浦と澄田、そして「Lad Company」のオーナーも飛び入りするセッションもあって、大いに盛り上がったという。ちなみに時期はずれるが、小滝も澄田も松尾清憲、一色進率いる「シネマ」のメンバーだった。

ザ ・ナスポンズ(松浦湊、小滝みつる、上原ユカリ裕、新井健太、春日博文)と"D runkard Ball"(澄田健、"CRAZY"COOL-JOE、湊雅史)”の共演は昨2023年3月12日(日)、同じく所沢「MOJO」以来、2度目になる。、"D runkard Ball"自体は2021年から活動を開始している。

開演時間の午後6時を10分ほど、過ぎて、"D runkard Ball"が登場する。この日のオープニングは彼らが務める。澄田健は2週間前に自転車で転倒し、右手人差し指靱帯切断したばかり。人差し指にテープが巻かれ、サムピックを使用している。全治2週間と診断されたが、既にライブはドブロ弾き語リストのChihanaとのツーマンや「有賀幹夫×イケシブ 忌野清志郎&RCサクセション写真展」でのインストアライブなど、数回、こなしている。先のステージはそんな体調にも拘らず、その音や演奏に淀みや停滞はなかった。澄田、"CRAZY"COOL-JOE、湊雅史という3人がステージに揃うと、そのビジュアルだけで圧巻。何か、とてつもないことをやってくれる、そんな予感を抱かせるのだ。

1曲目はロバート・ゴードン(1970年代後半に“ロバート・ゴードン with リンク・レイ”名義でアルバムを発表し、ツアーもしている)やクエンティン・タランティーノ(『パルプ・フィクション』に使用)などによって何度もリバイバルしたロックレジェンド、リンク・レイの「ランブル」。そのサイコビリーな音で観客を一瞬のうちに虜にしてしまう。

穴井仁吉と組んだMOTO-PSYCHO R&R SERVICEのナンバー「Love Planet」、2020年5月にリリースされた澄田健のソロアルバム『Magenta』に収録されている「Long Black Hair」(歌詞はBAKI)を畳みかける。さらに"D runkard Ball"の1stアルバム『"D runkard Ball"』に収録された「Melanco 2023」と続く。1stアルバム『"D runkard Ball"』は昨2023年9月の関西ツアーで会場販売を開始し、現在は『Magenta』同様、インディーズレーベル「OliverocK」のweb shopで購入可能。
澄田健、"CRAZY" COOL-JOE、湊雅史の“爆裂ロックトリオ”とは何者かを物語るセットリストである。冒頭で彼らのことを古のロックレジェンドに倣い、“スーパーロックトリオ”と大言壮語したが、それは決して与太でもガセでもない。その3人の佇まい、聞くものを圧倒する音がそう言わせるのだ。3人が超弩級の演奏者としての技量を誇り、その覇を競いつつも遊びや間がある。まさに“スーパートリオ”と言っていいだろう。COOL-JOEという異名通り、冷静沈着にルートを押さえる"CRAZY" COOL-JOE、豊穣なるリズムの迷宮を探索しながらも余裕綽綽でリズムで遊ぶ湊、そして、その風貌を含め、やんちゃでいて、たまらなくセクシーというロックがスタイリッシュでグラマラスな時代を体現する澄田――“酔いどれ舞踏会”の主役達がここに集い、サイバーでハイパーな歌と音で観客を酔わす。


ジャズクラシックの「Harlem Nocturne」で、湊は変拍子を盛り込んだパンクジャズを聞かせ、リンク・レイの「Jack the Ripper」で、澄田はハードに弾きまくる。3人のインプロビゼーションの応酬の聞きどころ。エレキインストの醍醐味を堪能させてくれる。さらにサンハウスの「地獄へのドライブ」、スラングラングラーズの「5minutes」を一気呵成に興奮の客席に投下していく。ロックの格好良さと爽快さと不穏さと不良さを2024年に見事なまでに蘇らせる。オリジナルそのものは年代もののナンバーだが、古のロックの王政復古ではなく、まさに今という時代に再現する。勿論、単なる再現ではなく、3人のフィルターを通して、更新されていくのだ。

事前に同曲が最後の曲とアナウンスされていたが、同曲を終えると、観客はメンバーを会場に留めたまま、アンコールを求める歓声と拍手を贈る。湊は“もうバッテリー切れ”と愛らしくアピールするが、当然、そんなことは無視(笑)して、メンバーはそのまま、アンコールに雪崩れ込む。ロックンロールの創始者と言われるレジェンド中のレジェンド、ファッツ・ドミノの「Ain't That a Shame」をさりげなくラストに持ってくる。粋な選曲ではないだろうか。彼らの歌と演奏に男子は羨望の眼差し、女子は胸熱である。心と身体を直撃。2024年のスーパーロックトリオに相応し横綱相撲の大取り組み。湊が会場にスティックを放り投げたのは午後7時直前。わずか、50分ほどのステージながら、観客を一瞬にして虜にする。その凄さを体現させてくれる歌と演奏だった。この酔いどれ舞踏会、機会あれば是非、体験してもらいたい。セクシーでダンディーな3人がロックの桃源郷へと誘う。いつもより、観客に女性が多かったのは気のせいか。流石、お目が高いというところだろう。ビートルズやクイーン、Char、ゴダイゴの例を出すまでもなく、真のロックの目利きは女性である――現在では不適切な表現になるかもしれないが、1960、70年代当時の表現を敢えて使用した。予め、ご了解いただきたい。

 



15分ほどの休憩後、午後7時10分過ぎにザ・ナスポンズの演奏が始まる。幼少期に聞いたたまと高田渡に影響を受け、彼らの歌いを歌い踊っていたというシンガーソングライター、松浦湊を春日ハチ博文や上原ユカリ豊、小滝みつるなど、伝説も逸話も数多いレジェンドロッカー達がバックアップするザ・ナスポンズ。彼らがステージに並ぶと、年齢差もあるが、いい意味で違和感があり、そんな雑多な顔ぶれが多様性の時代を物語もする。
2012年に弾き語り活動開始。同年に3曲入りCD-Rをリリース、回文集の出版、2016年には「松浦湊とレモンチマンバンド」というバンド結成、5曲入りCDをリリースするも迷走してきたという。ソロのシンガーソングライターとして、しっとりする歌も聞かせる松浦だが、2021年に小滝や上原、春日などと運命的に出会い、同年2月にメンバーが揃い、リハーサルを繰り返し、2021年8月1日に原宿クロコダイルで、ザ・ナスポンズとして初ステージを踏んでいる。楽曲は松浦の作詞・作曲でメンバーが編曲するというスタイル。ザ・ナスポンズの冒険が始まった。

そんなザ・ナスポンズの1曲目は「誤嚥」である。“御縁”や“五円”ではなく、“誤嚥”である。誤嚥とは、食べ物や飲み物が誤って喉頭と気管に入ってしまう状態のこと。そんな内容の歌をボサノバタッチで歌い、むせて見せる。何か、へんちくりんの歌ながら“掴みはOKー!”という感じでその世界に引き込まれるのだ。

続く「出土騒ぎ」は松浦の真骨頂。ボサノバに素っ頓狂な歌が歌が乗る。歌の内容もかぼちゃのパンツが出てきたりと、歌同様に素っ頓狂である。さらに「喫茶店」では昭和歌謡の風味を出しつつ、いきなり令和にタイムワープする感じだろうか。輝かしいキャリアを持つレジェンド達がその超弩級の技術を駆使して、松浦の歌をさらに輝かし、唯一無二のザ・ナスポンズの世界を作り上げる。

「サバの味噌煮」はザ・ナスポンズが結成される契機になった曲らしいが、松浦のへんてんこさが際立つ歌だろう。そんな世界を形作るため、春日が“サバの味噌煮”とコーラスをつけているところが微笑ましい。このへんてこや素っ頓狂、決して奇をてらったものではなく、日本のロック以前に遡る。コミックソングではない、ノベルティソングの伝統みたいなものを感じるのだ。古くは笠置シズ子などにも行きつくかもしれないが、ショートカットすると、吉田日出子や坪田直子、佐藤奈々子、小川美潮、戸川純などにも繋がる。フラッパー系と勝手に言っているが、マリア・マルダーやメラニーなども浮かぶ。もっと、飛躍させればニナ・ハーゲンやリーナ・ラビッチなど、ちょっと変わったニューウェイブの歌姫も出てくる。先日、鈴木慶一とKERAのユニット「No Lie-Sence」を見ていたら、三木鶏郎を思い出したが、そんな繋がりさえ、松浦の曲や歌詞の中にある。

そんな視点で聞くと、続く「どうどう星巡りの歌」など、まさにノベルティソング的。歌詞の中で、「甲羅干し」や「外反母趾」や「起き上がりこぼし」……など、湯水の如く思いつく“星づくし”は見事と言っていい

私かもなのと哀切と自虐を持って歌う「私カモなの」、北区王子の団地を思い作った「お買い物」など、変幻自在の歌世界をハードロックやプログレ、パンク、ジャズ、カントリー、ボサノバ、シティポップ、歌謡曲……など、多様で多彩な絵筆を操る演奏者によって、見事に描かれる。こんなところはフランク・ザッパやキング・クリムゾンなどを彷彿させる。また、「欠勤理由」は台詞入り。まるで小劇場の演劇か、ラジオドラマのようだ。レジェンド達の経験と技量は伊達ではない。彼らのサポートがなければ、その世界は空中分解してしまう。勿論、松浦の歌世界が歌とギターの弾き語りだけでも成立する強固のものがあるからだ。

最期は「アフター・ワッショイ」で、“まずは一歩踏み出せば はじめの一歩大事ですね”と、聞くものを勇気付ける。何か、エンケンの「東京ワッショイ」の現在進行形を聞いているようだ。春日の本領発揮(!?)のハードなギターがぶっ飛んでいて、心地良く心と身体を揺らしてくれる。松浦の歌とレジェンド達の演奏は惰眠を貪るものに思わず“とにかく布団から出ろ”と喝を入れた気分だろう。同曲を終えると、8時を過ぎていた。同曲がラストソングと事前にアナウンスされている。観客は彼らをステージから降ろさない。アンコールを求める歓声と拍手が会場に溢れる。そのままアンコールに突入。お約束とはいえ、澄田健もその演奏に加わる。「ウシロトラレルナ」はゴダールの『右側に気をつけろ』を彷彿させるタイトルだが、何か、柔道やレスリングのようでもある。オリジナルはジャグミュージックの要素もあるナンバーだが、大団円に相応しくオールスター感謝祭的な絢爛豪華な色付けされる。澄田もレジェンド達と新たなレジェンドとの共演を楽しんでいるかのようだ。高度なことを難しそうにやるのではなく、楽しみながらいとも簡単にやってしまう――そんな感じだろうか。



所沢は東京からそんな近いところではないが、東京を中心とした衛星都市、“東京サバービア”の新たなロックのメッカになりつつある。こんな愉快なライブを連日、行われている。一度は所沢へ足を運んでもらいたい。そういえば「MOJO」は今年7月で20周年になるという。それを記念して6月30日(日)に所沢市「所沢航空記念公園」の野外ステージでフリーコンサートが行われるようだ。




https://mojo-m.com/

 

 




"D runkard Ball"
4月7 日(日)所沢「モジョ(MOJO)」

1.Rumble (Link Wray)
2.Love Planet(MOTO-PSYCHO R&R SERVICE)
3.Long Black Hair(澄田健)
4.メランコ2023("D runkard Ball")
5.Harlem Nocturne(Sam "The Man" Taylor)
6.Jack the Ripper(Link Wray)
7.地獄へドライブ(サンハウス)
8.5minutes(The Stranglers)
EC.Ain't That a Shame(Fats Domino)

Oliverock web shop
https://oliverock.thebase.in/

 

 




ザ・ナスポンズ
4月7 日(日)所沢「モジョ(MOJO)」

1.誤嚥
2.出土騒ぎ
3.喫茶店
4.サバの味噌煮
5.どうどう星巡りの歌
6.私カモなの
7.お買い物
8.欠勤理由
9.アフター・ワッショイ
EC ウシロトラレルナ(with 澄田)

松浦湊のウェブサイト
https://www.matsuuraminato.info/

 

 


ザ・ナスポンズ
https://www.matsuuraminato.info/the-nasponz

 

 


おためし ナスポンズ 【スペシャル・ダイジェスト版】

 

 


アメブロの過去記事、めんたいロックの応援サイト「福岡BEAT革命」など、ザ・ナスポンズや澄田健の記事をリンクしておきます。ご参考ください。

 


珍妙なれど、逸材なり――ザ・ナスポンズ
https://ameblo.jp/letsgosteady/entry-12737477687.html

 

 


齢60にして今は通過点、到達点はこれからー“脇に主に変幻自在の千両役者”澄田健「HAPPYBIRTHDAY LIVE PARTY ~癸卯KANREKI~ 」
https://www.fukuokabeatrevolution.com/post/%E9%BD%A260%E3%81%AB%E3%81%97%E3%81%A6%E4%BB%8A%E3%81%AF%E9%80%9A%E9%81%8E%E7%82%B9%E3%80%81%E5%88%B0%E9%81%94%E7%82%B9%E3%81%AF%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%8B%E3%82%89%E3%83%BC-%E8%84%87%E3%81%AB%E4%B8%BB%E3%81%AB%E5%A4%89%E5%B9%BB%E8%87%AA%E5%9C%A8%E3%81%AE%E5%8D%83%E4%B8%A1%E5%BD%B9%E8%80%85-%E6%BE%84%E7%94%B0%E5%81%A5%E3%80%8Chappybirthday-live-party-%E7%99%B8%E5%8D%AFkanreki-%E3%80%8D

 

 


和製デラニー&ボニーの誕生! 澄田健&Chihana
https://www.facebook.com/fukuoka.beat.revolution/posts/pfbid0232dQxPcMWQFT5FDCeHaZ7sgmqqDNzrjnU5rF5CGZPj3ZDA7dXbq4tW4XtvamYhc4l

 

 

 

 

 

結成40周年を迎える2018年に“不完全復活”した亜名亜危異。先日、2024年3月24日(土)に新宿LOFTでの“活動禁止”ライブを経て、遂に本日、3月31日(日)、仲野茂バンドが北海道・札幌へ上陸する。その衝撃はゴジラの東京上陸以来か。元・亜名亜危異の仲野茂が、元THE ROOSTERS(Z)の下山淳、元THE MODSの梶浦雅弘、元アンジーの岡本雅彦という名うてのめんたいロッカー達を率い、そして頭脳警察のPANTAの意志を汲み、現・頭脳警察の竹内理恵を引き入れ、本格始動した新生・仲野茂バンド。既に昨2023年12月10日(日)に所沢「MOJO」、本2024年2月3日(土)に福岡「Bar Bassic.」、2月4日(日)に広島「SIX ONE」と、新生・仲野茂バンドの雄姿をお披露目している。

 

その彼らが本日、北海道・札幌のライブハウス「KLUB COUNTER ACTION」のステージに立つ。今回、竹内は不参加になるが、前述通り、仲野茂が元THE ROOSTERSの下山淳、元THE MODSの梶浦雅弘、元アンジーの岡本雅彦という錚々たる面々と登場する。これは“事件”だろう。ご存知ない方には直前の告知で、聞いてないよーになってしまうかもしれないが、この日以外にも活動が予定されている。私が関わるめんたいロックの応援サイト「福岡BEAT革命」では新生・仲野茂バンドの誕生に立ち合い、竹内を加えた完成形のステージも見ている。その模様は同サイトのSNSなどで度々、報告している。改めて、ロックンロールモンスター誕生の瞬間を同SNSなどのテキストを盛り込みながらこのアメブロにも書き記しておく。

 

 

■仲野茂とめんたいロッカー達と頭脳警察の華麗なる野合。新生&完成形・仲野茂バンド、誕生

 

 

 

 

 

昨2023年9月13日(水)、同年12月10日(日)に所沢のライブハウス&音楽喫茶「MOJO(モジョ)」で仲野茂バンドが初のワンマン公演を行うことが発表された。ワンマンとして、そのお披露目が東京ではなく、埼玉。それも所沢で行われる。そのフライヤーには仲野茂(Vo)、下山淳(G)、岡本雅彦(B)、梶浦雅弘(Dr)とともに竹内理恵(Sax)が加わることが明記されていた。

 

竹内理恵は頭脳警察のメンバーであり、PANTAの“最後のライブ”(2023年6月14日<水>渋谷「duo MUSIC EXCHANGE」「夕刊フジ・ロック 5th Anniversary“THANKS”」・8月3日<火>渋谷「duo MUSIC EXCHANGE」「PANTAお別れ会 献花式・ライブ葬」など)を支えたミュージシャンでもある。

 

実は、以前、仲野茂にメンバーについて聞いた際、彼は“最高のバンド&ミュージシャン”として、サンハウスの奈良敏博、柴山“菊”俊之の名前とともに頭脳警察のPANTAの名前を上げ、そこにはメンバーとしての竹内理恵の名前も出ていた。

 

「最高のミュージシャンはPANTA。今回はサックスのこんぶちゃん(竹内理恵)は、世代的には同級生ではなく、ものすごい下級生で、イレギュラーなんだけど、やっぱり元頭脳警察(頭脳警察は同時点で解散ではなく、活動が継続するので、正確には元ではなく現メンバーになる)だからメンバーになってもらった」

 

仲野は“元THE ROOSTERS、元THE MODS、元アンジー、元亜名亜危異、元頭脳警察。“元”ばっかり(笑)”と、冗談めかしていうが、ある意味、理想のメンバーが彼らであり、竹内の参加によって、仲野茂バンドのメンバーが全員、揃った。新生仲野茂バンドの完成形といっていいだろう。そのお披露目が12月10日(日)の所沢「MOJO」になる。亜名亜危異の“解散騒動(!?)”もあり、同チケットは開催直前にはソールドアウトになった。当日、彼らを見る観客は、“亜無亜危異の活動禁止・仲野茂バンドの活動解禁”という、まさに「節目」に立ち合うことになる。

 

 

会場の「MOJO」は西武池袋線、西武新宿線の「所沢」にある。所沢駅西口から徒歩5分ほどの住宅街にある。静かな街並みの中にロックのメッカがあるなど、場違いかもしれないが、そんな生活と地続きにあるところで、ロックが弾ける。2004年7月にオープンし、2024年には“20周年”になる。同所ならではイベントやブッキングなど、「MOJO」らしさに溢れ、同所を“HOME”とするミュージシャンも多い。“酒と料理と音楽の店”というだけあって、食事やサービスなど、その居心地の良さで同所のファンになる観客や出演者も少なくない。埼玉の新たなロックの震源地といっていいだろう。

 

 

その日、2023年12月10日(日)はリハーサルが少し伸びたため、開場時間は15分ほど遅れ、午後5時15分になった。開場されると、続々と観客が押し寄せる。アナーキーファンと思しき方も当然、来ているが、いわゆるめんたいロック系のライブでも見かける方もたくさん来ていた。あっという間に客席が埋まる。立ち見も出ているのだ。

 

昨2023年11月11日(土)和歌山「ビンテージ」、12日(日)三重松阪「ROCERS CLUB」で行われた仲野茂バンド(両日とも竹内は不参加。竹内の正式参加はその後になる)のライブにも来ていた方もいらしていた。新潟から車で和歌山まで来た方で、この日もやはり仲野茂バンドを見るため、所沢まで車でやってきたという。いま、彼らのライブを見逃すことはできない、そんな思いから車を走らせたのだろう。毎度のことながら彼らの熱狂と忠誠には頭が下がる。やはり、仲野茂は月日を重ねても彼らのヒーローであり続ける。

 

12月10日(日)、開演時間の午後6時を15分ほど過ぎると、会場に音楽が流れる。それは頭脳警察の「万物流転」(1990年『頭脳警察7』収録)だった。それまでざわついていた会場が凛とした空気に包まれる。メンバーが登場し、ステージに上るが、すぐに演奏をせず、「万物流転」を聞き入る。それは何か、”儀式”のようにも感じさせた。

 

ステージには仲野茂(Vo)、下山淳(G)、岡本雅彦(B)、梶浦雅弘(Dr)、そして竹内理恵(Sax)が並ぶ。下山は福岡でもつけていた白いマスクをつけている。5人は仲野茂バンドのアルバム『遠くで火事を見ていた』(1993年)に収録された「夢喰い虫」をいきなり演奏し始める。さらに「グッド・バイ(ソニー)」(1995年『窮鼠』)、天安門やベルリンを歌った「とびきりグラッチェ」(『遠くで火事を見ていた』)を畳みかけていく。サックスの竹内はゲスト的な参加と思われたが、最初からステージに立つ。同時に彼女も“つなぎ”を着ている。流石、国鉄のなっぱ服ではなく、エンジニアスーツのようなお洒落なものになっている。衣装は彼女に限らず、すべて仲野が用意して、メンバーに着てもらっているそうだ。彼女の激しいブロウによって曲に輝きが増す。

 

メンバー紹介でも彼女を“ゲスト”ではなく、“メンバー”として、ちゃんと紹介している。繰り返しになるが、このメンバーが揃い、現在、彼が考える最高のメンバーが集まった。仲野茂バンドとして、このロックロールというゲームに勝ち抜くためのすべてのカードを持つことができたのではないだろうか。

 

メンバーの紹介後、仲野茂バンドの真骨頂とでもいうべき「自制の王国」(『遠くで火事をみていた』収録)、「ロバ」(『遠くで火事をみていた』収録)、「プライド」(『窮鼠』収録)を雪崩の如く演奏していく。曲そのもは新曲ではなく、30年近く前のものにも関わらず、いまという時代に共振していく。仲野自らが書いた仲野茂バンドのかつて名曲達が歴史から飛び出してくる。

 

下山のギターソロからTHE ROCK BANDのアルバム『四月の海賊たち』(1987年)に収録された「悪い夢」、そして同バンドのアルバム『アナーキー』(1986年)でもカバーしているTHE ROOSTERSの「フール・フォー・ユー」(1980年にリリースされたファースト・アルバム『THE ROOSTERS』に収録)を披露する。オリジナルはファースト・アルバムの収録曲なので、下山は参加してないが、THE ROOSTERSの元メンバーが同曲を演奏する――連綿と続く、仲野の“めんたいロック愛”を再確認させるのだ。

 

同曲を終えると、仲野茂が“この所沢いえばPANTAの地元”と語る。PANTAは所沢出身である。東京生まれながらも埼玉県和光市の団地育ちの仲野茂にとっても地元みたいなものだろう。この「MOJO」でPANTAと仲野はともにライブやイベントを度々、行っている。小坂忠や宙也なども気軽に参加している。いわば、PANTAや仲野にとって、所沢の「MOJO」は“HOME”である。PANTAは自分の出演がないにもかかわらず、知り合いのライブなどに予告もなし、ふらっと駆け付けることもあったという。そんな場所である。仲野茂バンドの“完成形”のお披露目、初のワンマンを所沢で開催したのは、「MOJO」だからではないだろうか。まだ、PANTAの息遣いが残る場所だからこそ、“デビュー”に相応しいのだろう。PANTAに見守って欲しかった。そんな思いからのこの日、この場所だった。

 

しかし、PANTAとともに見届けて欲しい方がいるはずだが、しかし、交通機関のアクシデントなどで、開演には間に合っていなかった。仲野茂バンドが頭脳警察の「ふざけんじゃねよ」を演奏しだした瞬間。ライブ会場のドアが開き、巨体を揺らしながら飛び込んできた。その方こそ、50周年版頭脳警察の復活を支え、PANTAのために自身が満身創痍ながら粉骨砕身、奮闘努力を重ね、全力疾走した伴走者であるプロデューサーだ。同曲が始まった途端、彼が飛び込んでくるなど、まるでドラマのような出来過ぎた話である。その瞬間を仲野が確認できたかわからないが、きっと、天国のPANTAは、そんなドラマのような光景を嬉しそうに見ているのではないだろうか。

 

同曲を終えると、竹内がサックスからフルートに持ち替える。そして演奏されたのは同じく頭脳警察の「さようなら世界夫人よ」だった。まさかの同曲である。その方も竹内の演奏を満足そうに見ている。仲野は竹内のことを“PANTAからの贈り物”とも言っている。PANTAもこんな形で同曲を聞くとは思わなかったかもしれないが、仲野茂の歌と下山淳のギター、岡本雅彦のベース、梶浦雅弘のドラムス、そして竹内理恵のフルートで聞く、「さようなら世界夫人」は格別だろう。その歌と演奏を思い切り堪能したはずだ。“HOME”だけに寛いで聞いたかもしれない。

 

実は同曲は50年以上も前の歌である。PANTAが17、18歳の時にこの所沢の「鈴木書店」で見たヘルマン・ヘッセの詩集に載っていた「さようなら世界夫人よ」があって、生まれたものだ。そんな曲がいまだに聞くものの心を熱くする。偶然か、必然か。過去と現在と未来が繋がる。神々の粋な演出と、むりやりこじつけるしかないだろう。同曲を終えると、会場は拍手や歓声を上げるだけでなく、敢えて音を立てず、言葉を発せず、静かにその余韻を味わっている方も少なくなかった。何かが込み上げてくる――そんな感じだろう

そんな空気を纏いつつ、ここは一点突破、思い切り力を込めて、仲野茂バンドは過去と現在と未来を繋ぐ、アルバム『遠くで火事をみていた』(1993年)に収録された名曲、「Mの時代」、「月よお前が悪いから」を会場に投下していく。観客は興奮の坩堝、拳を上げ、叫び、踊る――流石、踊っている人はいなかったが、心の中で狂喜乱舞していた。

 

 

そんな興奮状態の会場にさらに火に油を注ぐのが水戸華之介直伝の“サンキューベリーマッチの部屋――(自主規制!)”というギャグをかましてからのアンジーの名曲「天井裏から愛をこめて」だろう。元亜名亜危異、元THE MODS、元ROOSTERS(Z)、元アンジー、そして頭脳警察のメンバーたちが同曲を歌い、演奏する。福岡や新宿のイベントで同曲を演奏したことをSNSで知り、いまか、いまかと待っていたものには待望の曲だ。隠れた名曲が一気に誰もが知る名曲になる。そんな勢いを感じさせる。同曲を歌い終えると、仲野茂バンドのメンバーはステージを後にする。

 

当然の如く、アンコールを求める拍手と歓声は鳴りやまない。数分して、メンバーはステージへ戻って来る。下山はマスクを外していた。下山のスタッフによると、目元は映画『ブレードランナー』のレプリカントのようなメイクをしているという。マスクをしている時、目が光らないようにしているそうだ。ただ、マスク着用は1時間ほどが限界で、皮膚呼吸が出来ず、苦しくなってくるという。そんなわけでネイキッドな5人がステージに揃い、「かえる」を演奏しだす。

 

敢えて「心の銃」など、アナーキーのお馴染みのナンバーではなく、あまり知られていないナンバーで世に問う。しかし、それは仲野茂にとって、大事な楽曲であり、いまだからこそ、歌うべきものだった。

 

「かえる」は2003年に結成したゲタカルビの“公式海賊盤”に収録されているナンバー。ゲタカルビの初期のメンバーにはARBのKEITH(Dr)も参加していた。2013年まで断続的に活動していたが、同年に活動を休止している。同曲はダウンタウンブギウギバンドのギタリストだった和田静男とのユニットアルバム『ブギウギアナーキー』(2013年)でもカバーされているのだ。

 

思春期にアナーキーに影響を受け、THE ROCK BAND、仲野茂バンド……など、仲野茂の音楽を聞き続け、いまは親子二代でアナーキーなどのライブに通うという落語家・立川談慶。パンクと落語は通じるものがあると言い、彼は「かえる」に触発され、新作落語まで作っている。

 

たゆたうリズムに乗って謳われる同曲には“井の中の蛙、大海を知らず、されど、天の声を聞く、されど天の声を聞け”――というフレーズがあり、“曖昧と不安の中で泳ぐ”という言葉が続く。

 

古典を引用しながらも今を射抜いて見せる。同曲を聞くと、2023年の「鳥獣戯画」が思い浮かぶ。気のせいかもしれないが、PANTAの「万物流転」も透かして見えてもくる。ライブそのものは午後7時30分過ぎの終演と、1時間20分ほどだが、こんな曲をさりげなく、アンコールに持ってくるなど、同バンドの伸びしろを存分に感じさせる。成長などと言う言葉は似つかわしくないかもしれないが、仲野茂バンドの新たな誕生は、新しいパンクロックの誕生をも予感させる。いずれにしろ、最重要バンドの再始動は嬉しい限り。このメンバーなら、とてつもないことをやってくれそうだ。

 

仲野はライブ後、「今日は所沢MOJOで仲野茂バンド初のワンマン、もう手応えはばっちりで。このままの勢いでワンマンをこのまま続けていけたらいいと思っています。そのうち、曲が生まれたり来たりすると、いいと思うんですけど、まだ、曲作るというよりも、バンド作っている感じだから。もっとバンドとしてもっとグルーブみたいなものはステージをやっていけばやっていくほど、分かって来るから、今日は本当に良い感じで、できたと思います。ありがとうございました」と嬉しそうに語る。

 

 

 

 

■新生仲野茂バンド、生誕の地・福岡への凱旋公演

 

 

 

やはり、新生仲野茂バンドの“完成形”をお披露目するなら埼玉の次は福岡だろう。仲野茂は福岡の天神・親不孝通りにある「Public bar Bassic.」が主催する「Bassic Rock Fes.」には度々、出演しているが、同所での出演自体は初めてだという。新生仲野茂バンドは、同フェスで梶浦や岡本らが参加した“天神アナーキー”での共演が契機だった。福岡といえば「めんたいロック」、かの地でのお披露目は必須だろう。この福岡行きも全国各地の自主独立でイベントを開催する仲間達とのコネクションを持つ梶浦との出会いがあって実現されることになった。

 

 

今回は福岡だけでなく、広島も回る。仲野茂バンドのこの“ツアー”(元THE COLTS、HARISSの清野セイジ<Vo,、G>、Scars BoroughのMARCH<B>、元・横道坊主の木谷秀久<Dr>による3ピースバンド、CAPTAIN HOOKが同行)は2月3日(土)福岡「Bassic」、翌4日(日)広島「SIX ONE」になる。福岡は観客殺到のため、オールスタンディング&楽屋用の天井桟敷を客席として解放。会場は観客で溢れる。CAPTAIN HOOKの白熱と熱狂のステージ後、サンハウスのナンバーが流れる中、仲野茂バンドのメンバー5人がステージに登場。観客は彼らを熱狂と興奮で歓迎する。

 

頭脳警察の竹内理恵(Sax)を加えた新生&完成形・仲野茂バンドの福岡でのお披露目である。頭脳警察の「ふざけるんじゃねえよ」を披露しつつ、バンドの核となる「自制の王国」や「Mの時代」などを披露。仲野茂バンドのメッセージとサウンドを届ける。それはいまという時代を射抜き、聞くものの精神と身体に喝を入れる

 

勿論、仲野が“下山淳のワンマンショー”という彼のギターの見せどころ満載のTHE ROOSTERSの「フール・フォー・ユー」やご本人(岡本雅彦)もコーラスをつけたアンジーの「天井裏から愛をこめて」なども披露。流石、“同級生バンド”だけある。その歌や演奏にぶれはない。この日、水戸は「Bassic.」の近所にいたらしい!

 

 

当日、メンバーの衣装はすべて仲野が選び、彼が会場に持ってきているが、何故か、下山の衣装だけ、荷物に入っていなかった。そのため、ライブ直前にも関わらず、仲野自らが動き、天神の洋服屋や量販店で探し回ったのだ。残念ながら妥当なものは見つからなかったが、会場の「Bassic.」のスタッフが着用していたつなぎ(同所のユニフォームとしてつなぎが採用されていた時期もあった)を借りることで代用した。スタッフ任せではなく、自分自身が動く。仲野がこのバンドに賭けているかが、わかるエピソードだろう。

 

 

 

翌、4日(日)の広島公演、竹内は同日に東京・渋谷「La.mama 」での頭脳警察最新アルバム『東京オオカミ』発売記念&PANTA&TOSHI 74歳生誕祭&頭腦警察55周年開始!&ミュージックマガジン「PANTA追悼増刊号」記念イベント出演のため、東京へとんぼ帰りだったが、広島が地元という共演のCAPTAIN HOOK(清野セイジが広島出身)の奮闘もあり、、広島も福岡同様に大いに盛り上がったという。いずれにしろ、福岡、広島のツアーを経て、新生&完成形の仲野茂の本格始動となる。2024年の飛躍を期待させるには充分過ぎるパフォーマンスだった。

 

 

■仲野茂生誕64周年と亜名亜危異活動禁止GIG

 

 

ご存知の通り、亜名亜危異は3月24日(日)の新宿LOFTのライブをもって“活動禁止”になったばかり。“不完全復活”だから、いつか、“活動禁止”はあるものと思っていた亜無亜危異。その日が2024年3月24日(日)、逸見康成の誕生日だった。新宿LOFTに駆け付けたと書きたいところだが、残念ながらチケットが入手できず、配信を“リアルタイム”で見ている。

 

 

藤沼伸一の仲野茂いじりや仲野の寺岡“怒髪天”伸芳いじりなど、メンバーのいじりも楽しく、“解散”や“最後”の湿っぽさがないものの、最後にこの日、誕生日の逸見泰成のバースディ(ケーキも出る!)から「心の銃」へはグッと来た。ここで涙腺決壊する方もたくさんいたようだ。地元の同級生達の友情物語は続いていく。

 

そのライブは新旧とりまぜながらも決して懐古に陥らず、堂々たる現在進行形のバンドであることを証明している。そんなバンドゆえ、きっと、いつかがあるだろう。期待している。そういえば、配信は3月31日(日)23:59まで(購入は本日、21:00まで)視聴可能。彼らの天晴な“姿”を見届けて欲しい。

 

 

いすれにしろ、亜名亜危異が活動禁止になった今、仲野は仲野茂バンドとLTD EXHAUSTⅡに集中するしかないだろう。3月は活動禁止ライブのため、仲野茂バンドの活動は本日、3月31日(日)、北海道・札幌「KUNTERACTION」でSLANG、BLAGと共演するのみだが、新生仲野茂バンドとしては、北海道に初上陸になる。告知が当日になってしまったが、もし、お時間があれば、見ていただきたい。その後、少し空くが8月3日(土) に名古屋「Red Hall」、4日(日)に 三重松阪「Rockers Club」、9月22日(日)に福岡「CB」が予定されている。今日を見逃すと、8月まで仲野茂バンドのライブがなく、8月まで待ち遠しいが、その間、フェスシーズンでもある。神出鬼没の仲野茂バンドのこと、どこかに現れるかもしれない。改めて、声を大きく言いたい。いま仲野茂バンドが本当に面白い。是非、どこかで見ていただきたいもの。

 

 

2024.3.24(日)新宿LOFT – 亜無亜危異 (anarchy-jap.com)

 

 

 

実は年明け早々、Ⅰ月2日(火)に新宿LOFTで「毎年恒例!1月2日に新宿ロフトでやってやる!仲野茂 生誕64周年!!」が行われた。ニューロティカ、OLEDICKFOGGY、アニマルズ、仲野茂バンド(仲野茂+佐々木亮介+岡本雅彦+坂詰克彦+竹内理恵)、佐々木亮介(a flood of circle)、LTD EXHAUSTⅡ、大木温之(ピーズ)、MC・稲田JOE(G.D.FLICKERS)など、この日、出演したバンドや披露された楽曲が仲野茂のしてきたこと、これからすることを物語る。彼の過去・現在・未来が交錯。偉大なる64年の軌跡――改めて彼のメッセージを噛みしめる。この日、仲野茂バンドの「遠くで火事をみていた」が心に残る。正月早々、元旦に大震災と大事故が起こった。改めてお悔みとお見舞いを申し上げる。一日も早い復興を祈る。

 

こんな時代だからこそ、最強の仲間を得て、彼らの演奏に乗って、仲野茂が今、何をメッセージするか――興味はつきないのだ。

 

 

 

 

 

 

https://twitter.com/kcasapporo/status/1749744441932558766

 

 

 

KLUB COUNTER ACTION

https://twitter.com/kcasapporo

 

仲野茂バンド、北海道札幌、初上陸

 

◾︎日時      2024年3月31日(日)

◾︎会場      Klub Counter Action

                 札幌市中央区南3条西2丁目WALL HALL 1F

◾︎Open   17:30

◾︎Start    18:00

◾︎ticket   4,500+1D

◾︎artist    ・仲野茂BAND

      仲野茂[vo] 下山淳[g]梶浦雅弘[dr]岡本雅彦[ba]

                  ・SLANG

                  ・BLAG

◾︎お問い合わせ  klubcounteraction@gmail.com

 

 

8月3日(土)

名古屋 RED HALL

https://rad.radcreation.jp/hall/radhall/

 

 

 

8月4日(日)

三重松坂 Rockers Club

https://rockersclub.jp/

 

 

 

9月22日(日)

福岡 CB

https://www.livehousecb.com/

 

 

 

 

 

東京生まれ、東京育ちでも有楽町はちょっと緊張する(嘘)。やはり、東京でも別格だろう。そんな有楽町、それも「マリオン有楽町」(有楽町センタービル)」にある「阪急メンズ東京」で、「YASUSHI IDE presents VINTAGE MUSIC & ART POSTER EXHIBITION」が昨日、3月20日(水・祝)から26日(火)まで、開催されている。

 

 

音楽プロデューサー、アーティスト、キュレーター、セレクトショップのオーナーなど、多彩な顔を持つ、「Grand Gallery」主宰・井出靖が監修するポスタービジュアルブック『VINTAGE POSTER SCRAP』、国内外を含め、ロングセラーを記録している同シリーズの第三弾、“井出靖が思うJAZZ”のポスターやフライヤーなどをコンパイルした新刊『VINTAGE JAZZ POSTER SCRAP』(3月18日発売)の発刊を記念し、<+DA.YO.NE.Gallery> の協力のもと、『YASUSHI IDE presents VINTAGE MUSIC & ART POSTER EXHIBITION』が行われている。井出の旧友であり、アーティスト、編集者、写真家、キュレーターとして活躍する米原康正の発案によるものだ。

 

 

井出は同イベントに先駆け、Grand Galleryにて、『VINTAGE JAZZ POSTER SCRAP』の発刊記念としてマイルス・デイヴィスのポスターやフライヤーを展示した「Miles Davis Poster展」も開催した。同展示も見たかったが、今回はタイミングが合わず、その代わり、初日に有楽町へ足を運んだ。既に新刊『VINTAGE JAZZ POSTER SCRAP』は3点セット(書籍・ミニトート・Tシャツ)で購入済みだが、やはり“ライブ”で見る迫力は圧巻だ。チェット・ベイカーの『let’s get lost』の“青”は目に染みる。今回はジャズだけでなく、ロックや映画などのポスターやフライヤーも展示されている。『VINTAGE POSTER SCRAP』、『VINTAGE JAZZ POSTER SCRAP』などから作品を抜粋・選択した“総集編”の良いところ取り。井出がプロデュースしたアーティストや彼のオリジナルアルバム、コンピレーションアルバムなどにも通じるが、そこに井出靖の明晰な視線が貫かれ、その確かな審美眼は多くの方から信頼され、かつ、求められている。そんなことを改めて思う。彼の『VINTAGE MUSIC & ART POSTER EXHIBITION』が渋谷や新宿、下北沢などではなく、有楽町で開催される。井出自身も「有楽町マリオン」には特別な思いがあるという。かつて、同所には“日劇”もあった。彼が敬愛する内田裕也や萩原健一、頭脳警察なども同所に出演していた。特に彼らのポスターやフライヤーなどは展示されていないが、いつかはそんな展示もあったら痛快かもしれない。有楽町にPANTA――そんなシーンを夢想する(笑)。

 

 

 

物事は同時に進行していくではないが、3月18日(月)から3月31日(日)まで、東京・代官山「蔦屋書店」(同店1号館 2階 映像フロア )にて、「VINTAGE JAZZ POSTER SCRAP」刊行記念POP-UP」というフェアも開催されている。『VINTAGE JAZZ POSTER SCRAP』を始め、Grand Galleryのアパレル、レコードなどが大展開されるという。それも同店からの要請によるもの。まさに“時代が井出靖を求めている”と言っていい。

 

 

是非、機会があれば有楽町や代官山に足を運び、彼の“作品”に触れてもらいたい。それにしても新刊『VINTAGE JAZZ POSTER SCRAP』、“井出靖のJAZZ”がいっぱい詰まっている。マイルス・デイヴィスやアート・ブレイキー、セレニアス・モンク、ソニー・ロリンズ、ビル・エバンスとともにジョー・ジャクソン、シャーディ―、ラウンジ・リザーズ、トム・ウェイツ、ジェームス・チャンス&コントーションズ、そして渡辺貞夫、日野皓正、渡辺香津美、松岡直也、高中正義、浅川マキ、笠井紀美子、阿川泰子、坂田明などが掲載されている。その自由度が嬉しく、井出靖が思う“かっこういい”が盛り沢山だ。

 

いまはダウンロードやサブスクなどが主流、ジャケットなど、フィジカルに音楽が生むアートに触れる機会は少なくなっている。改めてそんなアートに触れる貴重な機会だろう。あまり会期は長くないが、時間を作って、是非、ご覧になってもらいたい。

 

 

 

【YASUSHI IDE PRESENTS VINTAGE MUSIC & ART POSTER EXHIBITION  VINTAGE JAZZ POSTER SCRAP発刊記念-】

会期:2024年3月20日(水)〜3月26日(火))

 時間 営業時間の通り

場所:阪急メンズ東京1階MAINBASE

 

https://web.hh-online.jp/hankyu-mens/contents/news/005775/

 

 

 

 

 

【フェア「VINTAGE JAZZ POSTER SCRAP」刊行記念POP-UP】

会期 2024年3月18日(月)~2024年3月31日(日)

時間 営業時間の通り

場所 蔦屋書店1号館 2階 映像フロア

主催 代官山 蔦屋書店

問い合わせ先 03-3770-2525

 

https://store.tsite.jp/daikanyama/event/music/39507-1555560319.html

 

 

 

 

 

Grand Galleryオンライン

https://grandgallerystore.com/items/65c7099ec650081fa31fd6dc

 

 

Amazon

https://www.amazon.co.jp/dp/4991160529?ref_=cm_sw_r_cp_ud_dp_VR31WK4NCS53W4T1W96R&fbclid=IwAR2lUm-Qp8uJgD924cg0K9g31ma9rFAYlPXexs9-n0XjUb0Ggo73o-Dki6Y

 

タワーレコードオンライン

https://tower.jp/article/feature_item/2024/02/23/3002

 

HMV

https://www.hmv.co.jp/artist_%E4%BA%95%E5%87%BA%E9%9D%96_000000000055233/item_Vintage-Jazz-Poster-Scrap-this-Is-How-I-Feel-About-Jazz_14696312?fbclid=IwAR3E9shBWfG49v4y3BJEW3m_F5aRSic508BdHQBB6q8rg9YWhAfWx4ckJHA

 

ULTRA SHIBUYA

https://ultra-shibuya.com/products/9784991160523

 

DISC UNION

https://diskunion.net/showakayou/ct/detail/1008812457