新生・仲野茂バンド、北海道・札幌、初上陸!――亜名亜危異“活動禁止”後、本格始動!! | Let's Go Steady――Jポップス黄金時代 !

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結成40周年を迎える2018年に“不完全復活”した亜名亜危異。先日、2024年3月24日(土)に新宿LOFTでの“活動禁止”ライブを経て、遂に本日、3月31日(日)、仲野茂バンドが北海道・札幌へ上陸する。その衝撃はゴジラの東京上陸以来か。元・亜名亜危異の仲野茂が、元THE ROOSTERS(Z)の下山淳、元THE MODSの梶浦雅弘、元アンジーの岡本雅彦という名うてのめんたいロッカー達を率い、そして頭脳警察のPANTAの意志を汲み、現・頭脳警察の竹内理恵を引き入れ、本格始動した新生・仲野茂バンド。既に昨2023年12月10日(日)に所沢「MOJO」、本2024年2月3日(土)に福岡「Bar Bassic.」、2月4日(日)に広島「SIX ONE」と、新生・仲野茂バンドの雄姿をお披露目している。

 

その彼らが本日、北海道・札幌のライブハウス「KLUB COUNTER ACTION」のステージに立つ。今回、竹内は不参加になるが、前述通り、仲野茂が元THE ROOSTERSの下山淳、元THE MODSの梶浦雅弘、元アンジーの岡本雅彦という錚々たる面々と登場する。これは“事件”だろう。ご存知ない方には直前の告知で、聞いてないよーになってしまうかもしれないが、この日以外にも活動が予定されている。私が関わるめんたいロックの応援サイト「福岡BEAT革命」では新生・仲野茂バンドの誕生に立ち合い、竹内を加えた完成形のステージも見ている。その模様は同サイトのSNSなどで度々、報告している。改めて、ロックンロールモンスター誕生の瞬間を同SNSなどのテキストを盛り込みながらこのアメブロにも書き記しておく。

 

 

■仲野茂とめんたいロッカー達と頭脳警察の華麗なる野合。新生&完成形・仲野茂バンド、誕生

 

 

 

 

 

昨2023年9月13日(水)、同年12月10日(日)に所沢のライブハウス&音楽喫茶「MOJO(モジョ)」で仲野茂バンドが初のワンマン公演を行うことが発表された。ワンマンとして、そのお披露目が東京ではなく、埼玉。それも所沢で行われる。そのフライヤーには仲野茂(Vo)、下山淳(G)、岡本雅彦(B)、梶浦雅弘(Dr)とともに竹内理恵(Sax)が加わることが明記されていた。

 

竹内理恵は頭脳警察のメンバーであり、PANTAの“最後のライブ”(2023年6月14日<水>渋谷「duo MUSIC EXCHANGE」「夕刊フジ・ロック 5th Anniversary“THANKS”」・8月3日<火>渋谷「duo MUSIC EXCHANGE」「PANTAお別れ会 献花式・ライブ葬」など)を支えたミュージシャンでもある。

 

実は、以前、仲野茂にメンバーについて聞いた際、彼は“最高のバンド&ミュージシャン”として、サンハウスの奈良敏博、柴山“菊”俊之の名前とともに頭脳警察のPANTAの名前を上げ、そこにはメンバーとしての竹内理恵の名前も出ていた。

 

「最高のミュージシャンはPANTA。今回はサックスのこんぶちゃん(竹内理恵)は、世代的には同級生ではなく、ものすごい下級生で、イレギュラーなんだけど、やっぱり元頭脳警察(頭脳警察は同時点で解散ではなく、活動が継続するので、正確には元ではなく現メンバーになる)だからメンバーになってもらった」

 

仲野は“元THE ROOSTERS、元THE MODS、元アンジー、元亜名亜危異、元頭脳警察。“元”ばっかり(笑)”と、冗談めかしていうが、ある意味、理想のメンバーが彼らであり、竹内の参加によって、仲野茂バンドのメンバーが全員、揃った。新生仲野茂バンドの完成形といっていいだろう。そのお披露目が12月10日(日)の所沢「MOJO」になる。亜名亜危異の“解散騒動(!?)”もあり、同チケットは開催直前にはソールドアウトになった。当日、彼らを見る観客は、“亜無亜危異の活動禁止・仲野茂バンドの活動解禁”という、まさに「節目」に立ち合うことになる。

 

 

会場の「MOJO」は西武池袋線、西武新宿線の「所沢」にある。所沢駅西口から徒歩5分ほどの住宅街にある。静かな街並みの中にロックのメッカがあるなど、場違いかもしれないが、そんな生活と地続きにあるところで、ロックが弾ける。2004年7月にオープンし、2024年には“20周年”になる。同所ならではイベントやブッキングなど、「MOJO」らしさに溢れ、同所を“HOME”とするミュージシャンも多い。“酒と料理と音楽の店”というだけあって、食事やサービスなど、その居心地の良さで同所のファンになる観客や出演者も少なくない。埼玉の新たなロックの震源地といっていいだろう。

 

 

その日、2023年12月10日(日)はリハーサルが少し伸びたため、開場時間は15分ほど遅れ、午後5時15分になった。開場されると、続々と観客が押し寄せる。アナーキーファンと思しき方も当然、来ているが、いわゆるめんたいロック系のライブでも見かける方もたくさん来ていた。あっという間に客席が埋まる。立ち見も出ているのだ。

 

昨2023年11月11日(土)和歌山「ビンテージ」、12日(日)三重松阪「ROCERS CLUB」で行われた仲野茂バンド(両日とも竹内は不参加。竹内の正式参加はその後になる)のライブにも来ていた方もいらしていた。新潟から車で和歌山まで来た方で、この日もやはり仲野茂バンドを見るため、所沢まで車でやってきたという。いま、彼らのライブを見逃すことはできない、そんな思いから車を走らせたのだろう。毎度のことながら彼らの熱狂と忠誠には頭が下がる。やはり、仲野茂は月日を重ねても彼らのヒーローであり続ける。

 

12月10日(日)、開演時間の午後6時を15分ほど過ぎると、会場に音楽が流れる。それは頭脳警察の「万物流転」(1990年『頭脳警察7』収録)だった。それまでざわついていた会場が凛とした空気に包まれる。メンバーが登場し、ステージに上るが、すぐに演奏をせず、「万物流転」を聞き入る。それは何か、”儀式”のようにも感じさせた。

 

ステージには仲野茂(Vo)、下山淳(G)、岡本雅彦(B)、梶浦雅弘(Dr)、そして竹内理恵(Sax)が並ぶ。下山は福岡でもつけていた白いマスクをつけている。5人は仲野茂バンドのアルバム『遠くで火事を見ていた』(1993年)に収録された「夢喰い虫」をいきなり演奏し始める。さらに「グッド・バイ(ソニー)」(1995年『窮鼠』)、天安門やベルリンを歌った「とびきりグラッチェ」(『遠くで火事を見ていた』)を畳みかけていく。サックスの竹内はゲスト的な参加と思われたが、最初からステージに立つ。同時に彼女も“つなぎ”を着ている。流石、国鉄のなっぱ服ではなく、エンジニアスーツのようなお洒落なものになっている。衣装は彼女に限らず、すべて仲野が用意して、メンバーに着てもらっているそうだ。彼女の激しいブロウによって曲に輝きが増す。

 

メンバー紹介でも彼女を“ゲスト”ではなく、“メンバー”として、ちゃんと紹介している。繰り返しになるが、このメンバーが揃い、現在、彼が考える最高のメンバーが集まった。仲野茂バンドとして、このロックロールというゲームに勝ち抜くためのすべてのカードを持つことができたのではないだろうか。

 

メンバーの紹介後、仲野茂バンドの真骨頂とでもいうべき「自制の王国」(『遠くで火事をみていた』収録)、「ロバ」(『遠くで火事をみていた』収録)、「プライド」(『窮鼠』収録)を雪崩の如く演奏していく。曲そのもは新曲ではなく、30年近く前のものにも関わらず、いまという時代に共振していく。仲野自らが書いた仲野茂バンドのかつて名曲達が歴史から飛び出してくる。

 

下山のギターソロからTHE ROCK BANDのアルバム『四月の海賊たち』(1987年)に収録された「悪い夢」、そして同バンドのアルバム『アナーキー』(1986年)でもカバーしているTHE ROOSTERSの「フール・フォー・ユー」(1980年にリリースされたファースト・アルバム『THE ROOSTERS』に収録)を披露する。オリジナルはファースト・アルバムの収録曲なので、下山は参加してないが、THE ROOSTERSの元メンバーが同曲を演奏する――連綿と続く、仲野の“めんたいロック愛”を再確認させるのだ。

 

同曲を終えると、仲野茂が“この所沢いえばPANTAの地元”と語る。PANTAは所沢出身である。東京生まれながらも埼玉県和光市の団地育ちの仲野茂にとっても地元みたいなものだろう。この「MOJO」でPANTAと仲野はともにライブやイベントを度々、行っている。小坂忠や宙也なども気軽に参加している。いわば、PANTAや仲野にとって、所沢の「MOJO」は“HOME”である。PANTAは自分の出演がないにもかかわらず、知り合いのライブなどに予告もなし、ふらっと駆け付けることもあったという。そんな場所である。仲野茂バンドの“完成形”のお披露目、初のワンマンを所沢で開催したのは、「MOJO」だからではないだろうか。まだ、PANTAの息遣いが残る場所だからこそ、“デビュー”に相応しいのだろう。PANTAに見守って欲しかった。そんな思いからのこの日、この場所だった。

 

しかし、PANTAとともに見届けて欲しい方がいるはずだが、しかし、交通機関のアクシデントなどで、開演には間に合っていなかった。仲野茂バンドが頭脳警察の「ふざけんじゃねよ」を演奏しだした瞬間。ライブ会場のドアが開き、巨体を揺らしながら飛び込んできた。その方こそ、50周年版頭脳警察の復活を支え、PANTAのために自身が満身創痍ながら粉骨砕身、奮闘努力を重ね、全力疾走した伴走者であるプロデューサーだ。同曲が始まった途端、彼が飛び込んでくるなど、まるでドラマのような出来過ぎた話である。その瞬間を仲野が確認できたかわからないが、きっと、天国のPANTAは、そんなドラマのような光景を嬉しそうに見ているのではないだろうか。

 

同曲を終えると、竹内がサックスからフルートに持ち替える。そして演奏されたのは同じく頭脳警察の「さようなら世界夫人よ」だった。まさかの同曲である。その方も竹内の演奏を満足そうに見ている。仲野は竹内のことを“PANTAからの贈り物”とも言っている。PANTAもこんな形で同曲を聞くとは思わなかったかもしれないが、仲野茂の歌と下山淳のギター、岡本雅彦のベース、梶浦雅弘のドラムス、そして竹内理恵のフルートで聞く、「さようなら世界夫人」は格別だろう。その歌と演奏を思い切り堪能したはずだ。“HOME”だけに寛いで聞いたかもしれない。

 

実は同曲は50年以上も前の歌である。PANTAが17、18歳の時にこの所沢の「鈴木書店」で見たヘルマン・ヘッセの詩集に載っていた「さようなら世界夫人よ」があって、生まれたものだ。そんな曲がいまだに聞くものの心を熱くする。偶然か、必然か。過去と現在と未来が繋がる。神々の粋な演出と、むりやりこじつけるしかないだろう。同曲を終えると、会場は拍手や歓声を上げるだけでなく、敢えて音を立てず、言葉を発せず、静かにその余韻を味わっている方も少なくなかった。何かが込み上げてくる――そんな感じだろう

そんな空気を纏いつつ、ここは一点突破、思い切り力を込めて、仲野茂バンドは過去と現在と未来を繋ぐ、アルバム『遠くで火事をみていた』(1993年)に収録された名曲、「Mの時代」、「月よお前が悪いから」を会場に投下していく。観客は興奮の坩堝、拳を上げ、叫び、踊る――流石、踊っている人はいなかったが、心の中で狂喜乱舞していた。

 

 

そんな興奮状態の会場にさらに火に油を注ぐのが水戸華之介直伝の“サンキューベリーマッチの部屋――(自主規制!)”というギャグをかましてからのアンジーの名曲「天井裏から愛をこめて」だろう。元亜名亜危異、元THE MODS、元ROOSTERS(Z)、元アンジー、そして頭脳警察のメンバーたちが同曲を歌い、演奏する。福岡や新宿のイベントで同曲を演奏したことをSNSで知り、いまか、いまかと待っていたものには待望の曲だ。隠れた名曲が一気に誰もが知る名曲になる。そんな勢いを感じさせる。同曲を歌い終えると、仲野茂バンドのメンバーはステージを後にする。

 

当然の如く、アンコールを求める拍手と歓声は鳴りやまない。数分して、メンバーはステージへ戻って来る。下山はマスクを外していた。下山のスタッフによると、目元は映画『ブレードランナー』のレプリカントのようなメイクをしているという。マスクをしている時、目が光らないようにしているそうだ。ただ、マスク着用は1時間ほどが限界で、皮膚呼吸が出来ず、苦しくなってくるという。そんなわけでネイキッドな5人がステージに揃い、「かえる」を演奏しだす。

 

敢えて「心の銃」など、アナーキーのお馴染みのナンバーではなく、あまり知られていないナンバーで世に問う。しかし、それは仲野茂にとって、大事な楽曲であり、いまだからこそ、歌うべきものだった。

 

「かえる」は2003年に結成したゲタカルビの“公式海賊盤”に収録されているナンバー。ゲタカルビの初期のメンバーにはARBのKEITH(Dr)も参加していた。2013年まで断続的に活動していたが、同年に活動を休止している。同曲はダウンタウンブギウギバンドのギタリストだった和田静男とのユニットアルバム『ブギウギアナーキー』(2013年)でもカバーされているのだ。

 

思春期にアナーキーに影響を受け、THE ROCK BAND、仲野茂バンド……など、仲野茂の音楽を聞き続け、いまは親子二代でアナーキーなどのライブに通うという落語家・立川談慶。パンクと落語は通じるものがあると言い、彼は「かえる」に触発され、新作落語まで作っている。

 

たゆたうリズムに乗って謳われる同曲には“井の中の蛙、大海を知らず、されど、天の声を聞く、されど天の声を聞け”――というフレーズがあり、“曖昧と不安の中で泳ぐ”という言葉が続く。

 

古典を引用しながらも今を射抜いて見せる。同曲を聞くと、2023年の「鳥獣戯画」が思い浮かぶ。気のせいかもしれないが、PANTAの「万物流転」も透かして見えてもくる。ライブそのものは午後7時30分過ぎの終演と、1時間20分ほどだが、こんな曲をさりげなく、アンコールに持ってくるなど、同バンドの伸びしろを存分に感じさせる。成長などと言う言葉は似つかわしくないかもしれないが、仲野茂バンドの新たな誕生は、新しいパンクロックの誕生をも予感させる。いずれにしろ、最重要バンドの再始動は嬉しい限り。このメンバーなら、とてつもないことをやってくれそうだ。

 

仲野はライブ後、「今日は所沢MOJOで仲野茂バンド初のワンマン、もう手応えはばっちりで。このままの勢いでワンマンをこのまま続けていけたらいいと思っています。そのうち、曲が生まれたり来たりすると、いいと思うんですけど、まだ、曲作るというよりも、バンド作っている感じだから。もっとバンドとしてもっとグルーブみたいなものはステージをやっていけばやっていくほど、分かって来るから、今日は本当に良い感じで、できたと思います。ありがとうございました」と嬉しそうに語る。

 

 

 

 

■新生仲野茂バンド、生誕の地・福岡への凱旋公演

 

 

 

やはり、新生仲野茂バンドの“完成形”をお披露目するなら埼玉の次は福岡だろう。仲野茂は福岡の天神・親不孝通りにある「Public bar Bassic.」が主催する「Bassic Rock Fes.」には度々、出演しているが、同所での出演自体は初めてだという。新生仲野茂バンドは、同フェスで梶浦や岡本らが参加した“天神アナーキー”での共演が契機だった。福岡といえば「めんたいロック」、かの地でのお披露目は必須だろう。この福岡行きも全国各地の自主独立でイベントを開催する仲間達とのコネクションを持つ梶浦との出会いがあって実現されることになった。

 

 

今回は福岡だけでなく、広島も回る。仲野茂バンドのこの“ツアー”(元THE COLTS、HARISSの清野セイジ<Vo,、G>、Scars BoroughのMARCH<B>、元・横道坊主の木谷秀久<Dr>による3ピースバンド、CAPTAIN HOOKが同行)は2月3日(土)福岡「Bassic」、翌4日(日)広島「SIX ONE」になる。福岡は観客殺到のため、オールスタンディング&楽屋用の天井桟敷を客席として解放。会場は観客で溢れる。CAPTAIN HOOKの白熱と熱狂のステージ後、サンハウスのナンバーが流れる中、仲野茂バンドのメンバー5人がステージに登場。観客は彼らを熱狂と興奮で歓迎する。

 

頭脳警察の竹内理恵(Sax)を加えた新生&完成形・仲野茂バンドの福岡でのお披露目である。頭脳警察の「ふざけるんじゃねえよ」を披露しつつ、バンドの核となる「自制の王国」や「Mの時代」などを披露。仲野茂バンドのメッセージとサウンドを届ける。それはいまという時代を射抜き、聞くものの精神と身体に喝を入れる

 

勿論、仲野が“下山淳のワンマンショー”という彼のギターの見せどころ満載のTHE ROOSTERSの「フール・フォー・ユー」やご本人(岡本雅彦)もコーラスをつけたアンジーの「天井裏から愛をこめて」なども披露。流石、“同級生バンド”だけある。その歌や演奏にぶれはない。この日、水戸は「Bassic.」の近所にいたらしい!

 

 

当日、メンバーの衣装はすべて仲野が選び、彼が会場に持ってきているが、何故か、下山の衣装だけ、荷物に入っていなかった。そのため、ライブ直前にも関わらず、仲野自らが動き、天神の洋服屋や量販店で探し回ったのだ。残念ながら妥当なものは見つからなかったが、会場の「Bassic.」のスタッフが着用していたつなぎ(同所のユニフォームとしてつなぎが採用されていた時期もあった)を借りることで代用した。スタッフ任せではなく、自分自身が動く。仲野がこのバンドに賭けているかが、わかるエピソードだろう。

 

 

 

翌、4日(日)の広島公演、竹内は同日に東京・渋谷「La.mama 」での頭脳警察最新アルバム『東京オオカミ』発売記念&PANTA&TOSHI 74歳生誕祭&頭腦警察55周年開始!&ミュージックマガジン「PANTA追悼増刊号」記念イベント出演のため、東京へとんぼ帰りだったが、広島が地元という共演のCAPTAIN HOOK(清野セイジが広島出身)の奮闘もあり、、広島も福岡同様に大いに盛り上がったという。いずれにしろ、福岡、広島のツアーを経て、新生&完成形の仲野茂の本格始動となる。2024年の飛躍を期待させるには充分過ぎるパフォーマンスだった。

 

 

■仲野茂生誕64周年と亜名亜危異活動禁止GIG

 

 

ご存知の通り、亜名亜危異は3月24日(日)の新宿LOFTのライブをもって“活動禁止”になったばかり。“不完全復活”だから、いつか、“活動禁止”はあるものと思っていた亜無亜危異。その日が2024年3月24日(日)、逸見康成の誕生日だった。新宿LOFTに駆け付けたと書きたいところだが、残念ながらチケットが入手できず、配信を“リアルタイム”で見ている。

 

 

藤沼伸一の仲野茂いじりや仲野の寺岡“怒髪天”伸芳いじりなど、メンバーのいじりも楽しく、“解散”や“最後”の湿っぽさがないものの、最後にこの日、誕生日の逸見泰成のバースディ(ケーキも出る!)から「心の銃」へはグッと来た。ここで涙腺決壊する方もたくさんいたようだ。地元の同級生達の友情物語は続いていく。

 

そのライブは新旧とりまぜながらも決して懐古に陥らず、堂々たる現在進行形のバンドであることを証明している。そんなバンドゆえ、きっと、いつかがあるだろう。期待している。そういえば、配信は3月31日(日)23:59まで(購入は本日、21:00まで)視聴可能。彼らの天晴な“姿”を見届けて欲しい。

 

 

いすれにしろ、亜名亜危異が活動禁止になった今、仲野は仲野茂バンドとLTD EXHAUSTⅡに集中するしかないだろう。3月は活動禁止ライブのため、仲野茂バンドの活動は本日、3月31日(日)、北海道・札幌「KUNTERACTION」でSLANG、BLAGと共演するのみだが、新生仲野茂バンドとしては、北海道に初上陸になる。告知が当日になってしまったが、もし、お時間があれば、見ていただきたい。その後、少し空くが8月3日(土) に名古屋「Red Hall」、4日(日)に 三重松阪「Rockers Club」、9月22日(日)に福岡「CB」が予定されている。今日を見逃すと、8月まで仲野茂バンドのライブがなく、8月まで待ち遠しいが、その間、フェスシーズンでもある。神出鬼没の仲野茂バンドのこと、どこかに現れるかもしれない。改めて、声を大きく言いたい。いま仲野茂バンドが本当に面白い。是非、どこかで見ていただきたいもの。

 

 

2024.3.24(日)新宿LOFT – 亜無亜危異 (anarchy-jap.com)

 

 

 

実は年明け早々、Ⅰ月2日(火)に新宿LOFTで「毎年恒例!1月2日に新宿ロフトでやってやる!仲野茂 生誕64周年!!」が行われた。ニューロティカ、OLEDICKFOGGY、アニマルズ、仲野茂バンド(仲野茂+佐々木亮介+岡本雅彦+坂詰克彦+竹内理恵)、佐々木亮介(a flood of circle)、LTD EXHAUSTⅡ、大木温之(ピーズ)、MC・稲田JOE(G.D.FLICKERS)など、この日、出演したバンドや披露された楽曲が仲野茂のしてきたこと、これからすることを物語る。彼の過去・現在・未来が交錯。偉大なる64年の軌跡――改めて彼のメッセージを噛みしめる。この日、仲野茂バンドの「遠くで火事をみていた」が心に残る。正月早々、元旦に大震災と大事故が起こった。改めてお悔みとお見舞いを申し上げる。一日も早い復興を祈る。

 

こんな時代だからこそ、最強の仲間を得て、彼らの演奏に乗って、仲野茂が今、何をメッセージするか――興味はつきないのだ。

 

 

 

 

 

 

https://twitter.com/kcasapporo/status/1749744441932558766

 

 

 

KLUB COUNTER ACTION

https://twitter.com/kcasapporo

 

仲野茂バンド、北海道札幌、初上陸

 

◾︎日時      2024年3月31日(日)

◾︎会場      Klub Counter Action

                 札幌市中央区南3条西2丁目WALL HALL 1F

◾︎Open   17:30

◾︎Start    18:00

◾︎ticket   4,500+1D

◾︎artist    ・仲野茂BAND

      仲野茂[vo] 下山淳[g]梶浦雅弘[dr]岡本雅彦[ba]

                  ・SLANG

                  ・BLAG

◾︎お問い合わせ  klubcounteraction@gmail.com

 

 

8月3日(土)

名古屋 RED HALL

https://rad.radcreation.jp/hall/radhall/

 

 

 

8月4日(日)

三重松坂 Rockers Club

https://rockersclub.jp/

 

 

 

9月22日(日)

福岡 CB

https://www.livehousecb.com/