22歳の春
価値観が大きく変わった。
どう変わったか。
それまでは美味い料理を作りたかった。
それで人に喜んで欲しかった。
これが料理ではなくてワインに変わったんだ。
ワインは作れないけれど、美味いワインを知って欲しい。
自分がこれだけ感じるものがあるのだから、
それをもっと人に知って欲しい、
そう思った。
もちろん自分の興味も強かった。
もっとワインを知ろうと思ったし、
その訳を知りたいと思った。
調理場から出て、サービスにまわる。
今までとはまったく違うが、やらなければ気が済まなかった。
これが22歳の春の時。
朝起きて
ガングロそむりえは普段どういうサイクルで生活をしているのか。
基本、8時半に起きます。
その後新聞を2紙読みます。
全国紙と地方紙です。
やはりあれこれと話題になる事が多いんですよ。ゲストと。
なので新聞は目を通さないわけにはいかず。
その後、朝食です。
完全な和食です。時間は10時頃ですね。
もちろん自分で作ります。
ひとりもんなんで。
ゴハン、野菜の味噌汁、豆腐、納豆、めかぶ、漬け物。
味噌汁と漬け物が変わるくらいで
毎日コレです。
時間もかからないし、飽きる事もないです。
で、11時になると家を出ます。
通勤は自転車です。
そむりえ号に乗って。
ちなみに1号、2号とあります。
今日は1号です。
11時半には着替えて現場に。
予約やら、料理素材の有無を確認して任務に備えます。
12時、ランチスタートです。
シャトー ラトゥール 1975
グラスの中の色を見ただけで違うのは分かった。
いままで自分が自分が飲んできたワインとは違う、と。
一言でいうなら赤黒い。
色も濃い。
それまで飲んできたものはもっと赤だった。
透明感があった。
だが、コレは違う。
輝いているが、透明感はない。
それだけ濃いのだ。
もう圧倒されていて、香りなど取らずに飲んだ。
寒気がした。
一瞬だけ。
もうそのあとは言葉がない。
その時の自分では形容などできなかった。
ただただ驚いた。
なんだコレは。。。
これもワインなのか、と思った。
なんでこんなに違うのか、と思った。
この差はなんだ。
いったい何なんだ。。。
完全にワインにハマったのはこの時だ。
このワインを飲んだ時に価値観が大きく変わった。


