ライトノベルで読書感想文

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このブログは2023年に中学受験を
予定している私立小4年一人息子の
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息子について
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ゆめみる宝石 習い事…ピアノ、サッカー、将棋
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今から数十年前のことです。私は中学2年生で、その頃、『親友』と呼べる友達がいました。『まり子』というその友達とは、四六時中一緒で、夜中でも電話で話しているものですから、母は「電話代も馬鹿にならないし、ずっと家の電話が占領されているのは困る」と毎日カンカンでした。



私とまり子は、その頃、ライトノベルにハマっていました。気に入る作品があると、作家さんにファンレターを書いて送ったこともありました。



夏休みの宿題に読書感想文が出されました。私とまり子は、同じライトノベルを読んで、どれだけ真剣な感想文が書けるかという勝負をしました。



驚くべき力を持つ主人公が、過去のトラウマから、あえてその強大な力を隠し、軟弱を装って日和見的に生きる姿を描いた作品でした。弱くて使いものにならないとなじられても、人を傷つける争いはしないと心に決めて軟弱な態度をとるのでした。必要あって力を解放するのは誰かを守るときだけという設定だったと思います。




私は、『本当の強さとは何か』と題した感想文を書きました。日清戦争、日露戦争、太平洋戦争とライトノベルを絡めた感想文を書いた覚えがあります。



8月になるとテレビで戦争の特集が流れるがそれを見る祖母の目は悲しい。過去の争いに深く傷つけられたヒトが間近に居る。過去の戦争は何を目的としていたのだろう。国の存続と国民の利益を守ろうとしたのだろうか。それとも、それらを大義名分として力を誇示しようとしただけだろうか。



…中略…



力を誇示するだけの争いに何の意味があろう。あのとき、非国民と言われながら和平を主張した人々は「弱い」のか。戦わないという選択をすること、そしてそれを主張できることこそ、本当の強さではないだろうか。



みたいな、ざっくり書くとこんな感じだったと思います。開戦の理由きちんと調べたのだったかどうだったか、耳心地の良い言葉だけを並べた感じで、今思い返すとツメが甘いな。




一方、まり子は、『心の弱さとは何か』というタイトルでいじめ問題に触れたのです。



「弱い」といじめられている子は本当に弱いのか。反撃もせず耐えることには、強さがあるのではないか。いじめをしている子は、自分の優位性を保つために誰かをなじらずにはいられないのではないか。だとすれば、いじめをすることは自分が「弱い」ということの証明ではないか。いじめっ子は、いじめられっ子の本質を見極められているか。反撃もせず物静かに耐える姿の裏に、強烈な強さが隠れていることに気がついているか。



という感じだったと思います。まり子の作品には感服しました。



後日、私は部活の最中に国語教諭に呼ばれ、自分の作品が代表としてコンクールに出されると告げられました。先生によると、戦後◯年という節目の年に反戦を説いたことが良かったということでした。しかし、大人ウケを狙っていることが丸わかりの浅い作品でしたから、予想通り、地域予選で無残に敗退した覚えです。



まり子の作品が選ばれていたら、きっと地域予選を通過していたのではないかと思います。



何を書きたかったか分からなくなってきましたが、つまるところ、読書感想文って本の感想を書いたらダメだよね。その本が、どのような教訓を与えてくれたか、どのように自分の思想・思考に影響したかを具体的に書くものだと思います。



息子の「面白かったです。」「この台詞が印象に残っています。」という読書感想文を見てそう思ったという記事でした。




 

 

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