昨年12月にリリースされた東京事変の新曲「原罪と福音」が良くて、東京事変の動画を見ようとしたら、サムネイル(というの?)にコバトンが! なぜコバトンが? 何かの間違い? と思って、さっそく動画を見てみたのだが、
椎名林檎、相変わらずふざけてるな~!
これ、椎名林檎の初期からやってること変わってないじゃん!
と思ってしまった。
最初の MV集で東芝EMI なんたらとかやってるころからなんも変わってないと。
これは意外で、私は昔、椎名林檎が大好きだったんだけど、東京事変『大人』(2006年)くらいからあまり聴かなくなって、それは気付いたら聴かなくなったというよりかは、林檎ちゃんそうなのかよ!変わっちゃったのかよ!本当に?みたいな感じで聴かなくなっていったのよ。
椎名林檎についてはこのブログでも書いてるし、私の椎名林檎への長く曲がりくねった道(The Long and Winding Road)は読んだ人ならわかってもらえると思うんだけど…
椎名林檎と浜崎あゆみについて (令和元年)
椎名林檎と宮本浩次『獣ゆく細道』(2018年10月2日)
椎名林檎について
私は椎名林檎に再会する
我ながらロングアンドワインディングロード過ぎるとも思うけれど、こんな風に「椎名林檎は変わってしまった」という見方だったのに、「椎名林檎、何も変わってないじゃん」と思った自分に驚いてしまったわけよ。
そして、さらに、私はあることに気付いてしまった。
私、癒やされてる。
えっ、ウソでしょ。。。
椎名林檎(このときは東京事変だった)を聴いて癒やされるなんて。。。
椎名林檎を聴いて癒やされる日が来るなんて誰が予想できただろうか!否!
けど、そうか、そうだったのか。。。
そう思った瞬間から、かつて何度も聴いた曲から聴いてなかった曲まで東京事変を聴いてみて、ああああ、わかる、わかる~ってなって。
わかる~って何がわかるのかはわからないんだけど、渇いたスポンジが水をどんどん吸い込んでいくように。
「原罪と福音」は、昨年12月に出たベストに収録された新曲みたい。ベストを買おう! 椎名林檎のベストも買おう!
一体、自分に何が起こったのか。遂に、椎名林檎と和解する日が来たのか。それとも…。
そんなとき、ある方のつぶやきを見た。
椎名林檎の歌は記号だけど、宇多田は本物だからなあ。
そっからすると、椎名林檎よりあゆの方が本物。やっぱ椎名林檎ってサブカルの域なのよね。あゆと宇多田は並びうる。まあ宇多田の方が凄いが。
私は前から「浜崎あゆみのライバルと唯一認めるのは椎名林檎。椎名林檎のライバルと唯一認めるのは浜崎あゆみ」と思って来たんだけど、これはじめて「わかる」と思ったかも知れない。
椎名林檎は偽物と思ったわけではないし、サブカルというのもよくわからない。ただ、「あゆと宇多田は並びうる」ということがわかったというか。椎名林檎と宇多田ヒカルではなく、椎名林檎と浜崎あゆみでもなく、「あゆと宇多田」が並びうるものがわかったというか。
いやいや、こんなこと言ったら怒られちゃうかも知れないですよね。
最近もツイッターか何かで、いろんなベスト企画をやってそうな人が「宇多田、林檎、aiko で誰が一番好き?」というアンケートをやったと聞いて、やっぱその三人は特別ですよね!そこに「あゆ」が入るわけないですよね!どうもすみませんでした!と思ったばかりでした。
いや、でも、すごいんですよ。その三人に対する「浜崎あゆみ」は。この話すると長くなっちゃいますけど。
それに本当は、宇多田ヒカル(や MISIA)が出てきたときに反応すべきは UA とかだったかも知れないんですよ? 「宇多田ヒカルが僕を終わらせた」みたいなことを小室哲哉が言ったらしいですけど、宇多田ヒカルをどう思ったか UA とかにこそ聞いてみたかったですよ(どこかで言ってたかもわかりませんが)。UA に罪はありませんが、そこをごまかして見えないようにしていくのが日本の音楽業界のカラクリなんですよ!(そうなのか?)
で、そうそう、「あゆと宇多田」の話でした。
なんていうか、あゆもヒッキーも、聴くと、傷つくんですよね。
こちらに “傷” をつけるんです。
ここで言う、あゆと宇多田が並びうる本物というのは、そこなんじゃないかなぁって。
それはなんとなくわかるんです。
私は椎名林檎もそうだと思ってたんだけど、傷つかなかったんですよね。癒やされたんです。
で、離れてた分を取り戻すかのように、椎名林檎も東京事変ももっともっと聴きたい!って思ったんです。
え? コバトンって何だって?
ヒントは、この曲の MV の撮影場所です!