やっとブログ更新できるようになってきたけど、もうずっとライブの記事しか書いてない、それもライブから大分時間経ってたりするし、ということで、ライブ以外の記事も書きたい!
といっても、これも大分前の話になってしまうのですが、今年の 1月、宮本浩次が『news23』に出演しました。「close your eyes」が『news23』のエンディングテーマになって、インタビュー出演だったのですが、そこで「輝き」についての話がありました。録画もしてあるので正確な言葉を確認することもできるのですが、ここでは私の感じたことを書くために記憶で書くと、宮本浩次は「コンビニの店員の笑顔が素敵だったりすると輝きを感じる」というようなことを言っていました。
これは私の思い込みもあるのですが、こういう話のときって、「家族の大切さ」とか「仲間の大切さ」とか言われることが多い気がするんです。それはそれでその通りと思うけど、宮本浩次の答えを待つ短い間、そんな風に答えたらどうしようと思う自分がいるのをほんの少し感じていました。だって、家族や仲間がいない、いないと感じてる人はどうすれば・・・。
去年、紅白出演が決まったとき米津玄師がこんなコメントを投稿しました。
『第75回NHK紅白歌合戦』 に特別企画として、出演させて頂く事になりました。
— 米津玄師 ハチ (@hachi_08) December 20, 2024
「虎に翼」というかけ値なしに素晴らしいドラマこそ、紅白歌合戦というハレの場に相応しく、わたしが出演することでその一助になるのであればと思い、このたび紅白歌合戦に出場させて頂く運びとなりました。… pic.twitter.com/wu35NYXxNO
「誰もが取りこぼされずに済むような世」とはどんな世だろう?と思うのです。
宮本浩次が言った「コンビニの店員の笑顔」なら、誰でも感じられる、誰も取りこぼされない!と言いたいわけではない。たぶん、誰がどんなことを言っても、誰かは取りこぼされる、のだと思う。だからといって私は、「誰もが取りこぼされずに済む世なんて無理だ!」と言いたいわけではない。ただ、誰もが取りこぼされない世界を…と言うときに潜む欺瞞というか(もちろん、米津玄師はそのことにも自覚的だと思う)。
中学時代に聞いた THE BOOM の「気球に乗って」が、今も私の根っこに刺さってるんだと大人になってから感じています。
名もなき同胞(とも)が抹殺されて
価値あるブルジョアが生き残るとするなら
真先に死ぬのはこの僕なのさ
僕こそ不必要なものだから
真先に取りこぼされるのは自分ではないかという恐怖のような、それでいて “ほこり” のような、思い。
そして私は思った、というか、気づいた。
私は、エレファントカシマシや宮本浩次の音楽に「誰も取りこぼさない世界や視線」を感じたのではないか。
さらに私は思い出した。
椎名林檎が大好きで浜崎あゆみは大嫌いだった私が、いつしか椎名林檎に「私はそこに入れない(入れてもらえない)」と感じるようになったときのことを(椎名林檎と浜崎あゆみについて (令和元年))。椎名林檎もくるりも歌ってくれなかったことを浜崎あゆみは歌っていたと感じたときのことを(私はこうして浜崎あゆみに出会った)。
そのとき私は「椎名林檎にないものがすべて浜崎あゆみにはあった」と書いたのだけど、それは何があったのだろう?とずっと考えていたんです。
金曜に『それSnow Manにやらせて下さい』に浜崎あゆみが出ていて、ほぼはじめてと言っていい、椎名林檎や同期の名前を出して語っていた。私はそれがとても嬉しかったけど、私が前から思っていた「椎名林檎にないものが浜崎あゆみにはあった」とは一体何があったのだろう?と。流行を作ったとか時代を作ったとかではなくて、それはやはり、浜崎あゆみの「音楽」にあったのだと私は思っているし、思いたい。けれど、それをなかなか言葉にできないでいた。
それは、浜崎あゆみの「音楽が持っているパワー」、「誰も取りこぼさない世界や視線」を感じさせるパワーだったのではないか。
エレファントカシマシも、宮本浩次も、浜崎あゆみも、そのパワーが他と桁違いで圧倒的だったのではないか。誰も取りこぼさないパワーが。
最後に、『news23』のエンディングテーマになった宮本浩次の「close your eyes」を貼りたい。
それと、『それSnow Manにやらせて下さい』、TVer で見られるのでぜひ見てほしい。あゆの口から椎名林檎や宇多田ヒカル、安室奈美恵や MISIA の話、そして、11月に宮本浩次が『SONGS』に出たときに話してた「皆が喜ぶものか熱いものか」に通じる話もあゆはしてるから。
『それSnow Manにやらせて下さい』 TVer はこちら→












