千両役者揃い踏み。
読了
佐伯泰英 【杜若艶姿】
2009年8月 幻冬舎刊
図書館からの貸し出し本を読み切ってしまったので、買いおきの文庫本に
手を出しました 笑
飛び飛び読んでいます 「酔いどれ小籐次留書シリーズ」も、もう十二巻。
勧善懲悪時代物。主人公、赤目小藤次のヒーロー加減がとてもいいです 笑
めっぽう強いのだけれど、情にもろくてシャイなキャラクタ設定が、イザと言う
ときの活躍ぶりを面白く読ませてくれます。
五十路をくだる年嵩なれど、それゃーもー強いですから。
タイトルの“杜若艶姿(とじゃくあですがた)”は、市村座の芝居見物に連れ添う、
おりょうさんの晴れ着なのでした。ほんの一行でしか語られないので、さらっと
読み過ごす可能性あります。ちょっとクダリを探します。。。
「白麻地流水模様杜若の小袖を、見た目にも清々しくきりりと着込んでいた」
酔いどれ小籐次、最後は舞台にあがって拍手喝采。
おもしろかったです (^O^)/
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あっれ!? とじゃく、って、カキツバタじゃないですか!
そうでつか! 今頃気がつきました。。。 (´□`。)ハズカシクモ
香りがつなぐ作品。
読了
文芸春秋刊 【あなたに、大切な香りの記憶はありますか?】
2008年10月第一刷 キーコーヒーWEBサイト「書茶」初出作品の単行本化。
夢の香り 石田衣良
父とガムと彼女 角田光代
いちば童子 朱川湊人
アンタさん 阿川佐和子
ロックとブルースに還る夜 熊谷達也
スワンレイク 小池真理子
コーヒーもう一杯 重松清
何も起きなかった 高樹のぶ子
作家みなさんの色は出ているのに、丁合い、製本されて束なる
この8作品には、不思議な接点を強く感じました。
きっと作品の背景にある「大切な香り」というキーワードにかかっ
てくる部分が、作家の皆さんが共通する部分をもって書かれて
いる結果なのだろうと思います。
いい本だと思う。平均点高いです。
現代小説なら、こういう本、
メディアで大きく騒がれていない こんな小説好きです。
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日曜日の移動で読了。
ビッグサイトから、西川口への移動ではちょっとしたアクシデント。
臨海高速鉄道「国際展示場前」から、そのままJR京浜東北線に
乗り入れる予定なのに何を勘違いしたものか、逆方向の木場方
面の電車に乗り込んでしまいました (´□`。)
そんなときに限って電車がなかなか来ないんですよね。。。
結局、30分以上ロスしてしまい、待ち合わせ16:00から大きく遅刻
してしまいました。(開演17:00前には到着)
駅のベンチでけっこう読んでしまいましたが、重松さんの
「コーヒーもう一杯」は、そんなシュチエーションの本読みは、
逆にとっても新鮮な気がしました。
でも、もっとイイ本読みしたいものですね。
晴れた日の木陰とか、
芝の上に寝転んでとか、
適度に風のある浜辺のビーチパラソルの下とか、
長距離電車のベンチ椅子で
赤いネットに入った温州みかん食べながらとか、
那須は塩原の別荘のちょっと冷たすぎる午前のテラスで
ブランケット、肩からかけて。そしてサイドテーブルには
ホーローカップに美味しい珈琲いれておいて。。。
キリがありません わ 。(´д`lll)
STUDIES FROM NATURE.
Robert Proctor, Olaf Breidbach 【Rene Binet: From Nature to Form】
ロバート・プロクター、オラフ・ブレイドバッチ著 2007年刊
“ルネ・ビネの自然から造形”とか、“自然界の形態” みたいな題
でいいしょうか。建築を学ぶ中で「ルネ・ビネ」の名には出会えます。
コンピュータグラフィックスの多様は、もうリアル映像との区別さえ
“しなくていい”みたいなところまできているのですが、そんな時代
だから、緻密なスケッチ画にわたしは、そそられます。
動植物が持って生まれた機能美、自然界の関数というのを地道に
模写しながら理解し、その有機的な構造を芸術に昇華するという
行為はすごいです。
建築造形物は当然として、宝飾、家具、カーペット、タペストリーの
クロスステッチ、ステンドグラス、シャンデリア、ポスター、ほかいろ
いろ。もう“○○・デザイン”って呼べる全域をカバーしちゃってます。
アールヌーヴォーは、二十世紀当初がピークと言われますが、
ルネ・ビネは、まさにその時代の建築家。
1900年のパリ万博では入場門をデザインしています。
ねー、こんな本を見つけられるんだから、
ブックフェアの洋書の投げ売りコーナーも、
捨てたものじゃないんですよっ (^O^)/ Lucky !
選挙と本とハコと。(当日篇)
東京国際ブックフェア(東京ビッグサイト)。
ハーツ。
ハコさん!
昨晩は、23時ぐらいに帰宅。。。
日曜の夜に遊び歩く(笑)のは久しぶりで、さっすがに疲れました。
お酒気分で風呂に入って、ブログ書こうにも、電源入れっ放し、
電気つけっ放しで雑魚寝してしまいました。
でも心地よい疲れ、でした (^∇^)
ライブが終わるころには、天気が荒れ模様でしたが、
帰りには連れの Iさんと西川口駅前の居酒屋で飲みました。
おいしいビールだったぁ。
わたしと同郷でもあって、ハコさんとおない年のI先輩は、
商品開発部の部長さんですが、ハタチぐらいの頃は、新宿や渋谷の
ライブハウスでハコさんのオッカケをやっていぐらいのファンでしたが、
今回はそれこそ、三十年ぶり!ぐらいにナマ歌を聴きにきたのでした。
寡黙な先輩なのでライブがはじまると、ずっとステージを見つめて腕組
みのまま聴き入っていました。人事ながら、彼の胸中を察すると、青春
時代が、ハコさんの「望郷」とか、そんな懐かしい曲にぐーんっと、引き
戻されているんだろうなと思いました。
なんか、彼の横顔を見ていてこっちが胸キュンとなってました (´□`。)
とても話しかけてみる勇気、と、いうか図々しさは持てなかったです。
わたしも今は無き、有楽町の読売ホールで、広いステージのまん中に
ぽつんとスポットライトを浴びつつ、ギターの弦を切りながらもガッツン、
ガッツン弾いて、小さい体から想像もつかない声量でメッセージを歌に
のせる二十二、三歳ぐらいのころのハコさんのステージを思い出して
いました。
エンターテイメントとして、考えさせられることもありましたし、
そんなこともビール飲みながら話し合いました。
I先輩は、いまだ独身。 (どなたか、イイヒト紹介してください!(笑))
若い頃は「引越しは段ボール箱2つで済む」という逸話の持ち主でした。
さすがに今でもそうですか?と聞けなかったのですが、CD買っていき
ませんか?という誘いに、「家じゃCDもレコードも聴けん」という返答。
ミーハーなわたしは、ハコさんと握手してもらいたかったのですが、彼の
“ファン”としての位置は、そんなところではないのでした。ステージで歌う
“山崎ハコ”を好いているんだな、というのがわかりました。
飲みなが訊ねると、自宅の”音源”は、やっぱり「ラジオだけ」の生活との
ことでした (^▽^;)
パソコンどころか、テレビもありません。エアコンも扇風機もありません。
自炊もされませんし、セッタッキもありません。普段着は洗って着まわしが
できるだけ。但し、読書は私以上にされます。
でも読み終わったらすぐ処分されますので本棚もいらないのですけど、ね。
帰りの電車は分かれる途中まで、今日のセミナーの語り部だった、
浅田次郎さんの小説の話しなどで男二人、もりあがりました。
Iさんのような硬派な生活に、本気で、一時憧れました。
でも、到底できるものではありません。
あん? だから、お嫁さんもいらないのかなぁ・・・ (^▽^;)
推理作家協会編。
読了
講談社 【殺人格差―ミステリー傑作選】
2006年 日本推理作家協会編。
“ページをめくる手が止められない10編のミステリーアンソロジー”。
というリード文につい、手に取りました。あまり読まない類いです 笑
「キミドリの神様」 石田衣良
「第三の時効」 横山秀夫
「鬼女の夢」 高橋克彦
「虚栄の市」 北村薫
「ピコーン!」 舞城王太郎
「密室の中のジョゼフィーヌ」 柄刀一
「WISH『MOMENT』より」 本多孝好
「荒墟」 朝松健
「別れの唄」 翔田寛
「首吊少女亭」 北原尚彦
たまに読んでいますが、今回のような協会選集ははじめてでした。
やっぱり、ちょっと合わなかった、です (^▽^;)
石田衣良さん「キミドリの神様」は、超近未来の新宿で正義に燃える青年
のお話し。面白かったです。シーナさんのSFモノにラップするところあり
ました。不可解な武器やオモシロ名称の凶器、地名は出てきませんが。
やわらかなのは、本多孝好さんの 「WISH『MOMENT』より」 。
心臓病で臥す少女美子の願いは、旅行先で知り合った青年にもう一度
だけ会いたい、というもの。神田くんは叶えるために、その青年を探し出し
て病院まで連れてくる。しかし、美子はなりすましの嘘をついていた。。。
一番ハードなのが、朝松健氏の「荒墟」。時代伝奇もの。ホラーでした。
帰宅電車の中、空腹で読むには気持ちがあまり良くないでした (´□`。)
時代が交錯する選集は、ノリが悪いかなー、と思いました。
(ページをめくる手はとまったぞぉ ... )
明日は国際ブックフェアぞ! (^∇^)
気になるのはチワワ長男の“リュウ”がお腹をこわしていること。。。
明日の朝もやわらかうんちのようなら病院へ行かないとならなくなりそう。
午後は、浅田次郎さんの読書推進セミナーだし、
夕方からはハコさんのライブだし。
ビックサイトの会場回りは午前中しか時間がとれませんので 。(´д`lll)
「Rinpoche.」 Alicia Bay Laurel
「Rinpoche.」- Music From "Living On The Earth"
1970年の出版以来、世界中で読み継がれる生活書「Living On The Earth」の
著者が、同書の音楽編として作ったアルバムから。
(^∇^)
表紙絵はアリシアさん
読了
よしもとばなな 【 アナザー・ワールド 王国その4 】
よしもとさんの最新刊、新潮社からの「王国」シリーズ。
三部作の完結に対して文字通り、アナザーワールド。その後の続き編。
片岡キノを主人公に、一般市民にはとても縁の薄そうな生活ストーリーの
中で生きることの目的とか、愛情とか、家族とか、自然とか、生業とか、
そういったいろんなことを考えさせられます。
パパ2との天草でのエンディングも盛り上がっていますが中盤、ママとの
メールのやり取りの前あたりが一番の読みどころなのかな。
ラフな会話とか、想い出話しの中にメッセージ感じました。
よしもとさんは、普段ことばの節回しがうまいので、酔わされる読み手は
多いのでしょうね。人気があるのがわかる気がします。言葉を替えて繰り
返す比喩とかも、うんうん、って皆さん沁みちゃうのかな。
唐突ですが、
読了感をもしも、飲み物に例えると、オーヴェルニュの国立公園が水源の
ミネラルウォーター “ボルヴィック” あたりかなぁ。硬水ではないと思う 笑
表紙絵は、アリシア・ベイ・ローレルさん。
この“王国”のストーリーにぴったりです。
あとがきによると、幼い頃からよしもとさんのあこがれの女性だったとか。
そんな作家とコラボできるなんてイイ話しです。
アリシアさんは、「living on the Earth」の著者。
本は1970年上梓。40年前ですから、ロハスが取り沙汰されるずーっと、
むかしです。二十歳ぐらいのとき、西海岸のウィラーズ・ランチという
自給自足のコミューンでの暮らしを本にされたわけです。
今、お住まいのマウイ島ではイラストを描いて、音楽して、結婚式のプロ
デュースもしながら、世界中でオーガニックな生活、自然との共存方法
をワークシップで自らの音楽とともに届けられています。
アコースティックギターで弾き語るミュージシャン。
※ハワイの“ケアアウ・ショッピングセンターでのフェア出展写真借用♪
アルバムは、この「living on the Earth」の音楽版ということなので、
是非聴いてみたいと思います。
いいなー。 こんな生活、も。
ハックルベリーはトムの親友。
「MOON RIVER.」
Words & Music by Johnny Mercer & Henry Mancini
1961年公開映画、“ティファニーで朝食を”の主題歌。
オードリーがギターで弾き語るシーンはとっても印象的 (^∇^)
歌うつもりでした(笑) が、ギター用のアレンジ譜を引っ張り出し
てみて、すっかり、はまってしまいました。
こういう曲もいいなぁと思います。弾いていても。
で、来週は、歌ってみます♪
強盗殺人犯はモデル顔。
読了
新津きよみ 【訪問者】
角川ホラー文庫 平成14年。
ひさしぶりの現代サスペンスもの。
新津さんの作品は、何とかサスペンス劇場とか、テレビドラマの原題に
ものすごくなっていて、それだけの理由で読んだことが無かったのです。
(単に天邪鬼 )
そういうわけで始めて読ませてもらいました。
版元紹介には“サイコサスペンス”ってありましたがが、・・・えっ?
まして“ホラー”でもなかったです。角川ホラー文庫は、鈴木光司さんとか、
小林泰三さんとかの路線と勝手に決めつけてしまってました。
幼い子どもと暮らす生活に、犯行後のコンビニ強盗が押し入ってくる。
その展開で、本編の半分200頁ぐらいのお話しになっています。
面白いのは、この強盗犯を逃がしてやってからの後半。
あっ、そういうふうなお話しねー。と楽しみました。
主人公となる“周子”と同じような境遇の女性には、けっこう強烈な印象が
残る小説だと思いました。
コンビニ強盗と秘密を共有することになる“周子”。その秘密の対称として
旦那さんの浮気話しが混ざってきますが、ちょっと効果は薄いかなー、と
感じました。(むずかしいなー)
つくづく感じるのは次々に登場する人物と主人公との相関関係。
お話しつくりのリアリティは、この部分がもの凄ーく、大事ですよね。
例えば、大親友の“モト彼”が、なんと偶然に、事件担当の刑事だった!(笑)
という場合、そうでなければまず、お話しが成り立たないぞ!という場合、
そこを読者に、どれだけ齟齬きたすことなくスルーさせるか!
ということだと感じます。
・・・シーズン到来。 この先“こわいもの” もいきましょう ♪
「耳袋秘帖」
読了
風野真知雄 【耳袋秘帖 赤鬼奉行根岸肥前】
だいわ文庫 2007/2月 文庫書き下ろし。
江戸時代の怪談ネタ本【耳袋】の作者、根岸肥前守鎮衛を主人公に
南町奉行所の人情さばきがお話しになっています。
奉行根岸鎮衛、六十二歳。
色白痩身の坂巻は根岸の家来ですが、もう一人の栗田は、
奉行所の廻り同心から抜擢されます。
市中同伴する二人は、助さん角さんよろしく大活躍 ♪
ものいう猫
古井戸の主
幽霊橋
八十三歳の新妻
見習い巫女
いかにものタイトル(笑)五編にわたるお話しは、すべて“耳袋秘帖”と
いう“非公開本”にお奉行が、密かに綴っている、という設定です。
オドロオドロシイお話しはないのですが、メインストーリーとは異なる
意外な場面で、ゆーれーが出てくるので、きっと驚きますよ 笑
うーん。ルビが多くて読みづらかったです。
文字組みも小口アキが2行もないぐらい。もう少し余白取ってもらった
方が読みやすいのではと思いました。文字のポイントさえ大きければ、
読みやすいかといえばそうでもないので。。。
京極さん好きだと、“耳袋”から、【旧怪談】につながります ♪










