まいちょいす。 -10ページ目

世界の辺境地へ連れてって。

読了
椎名誠 【世界どこでもずんがずんが旅】


角川書店 2010年1月





シーナさんが世界の果てまで出かけた旅の思い出話し集。

いやはや、世界の未開の地地へ出かけている日本人としては文壇
代表としてトップではないでしょうか。冒険家とかプロの釣り人
などもいらっしゃるわけですが、物書き本文の実録、体験記です
からね。楽しめます。

コラムで語られた回想集なので、大体は知った旅行記でしたが、
こうやってまとめて読めるとまた異なるオモムキがあります。
と、いっても記述は東西南北バラバラ。厳寒の地から常夏の島
へ一気に切り替わったりしてイメージは混濁 (^▽^;)



末巻では、彼の思う世界最高の地がふたつ、語られています。

ひとつは、チリ最南端のプンタアレーナスという町。
町の全体が傾斜地のようでどこからでもマゼラン海峡が望める
のだそうです。もちろん観光地や避暑地ではありません。

ひとつは、ラオスのシー・パン・ドンという地域にあるパン島。
自然なか、自給自足の暮らしに人々は穏やかで心ねがやさしい
のだそうです。



彼はこの先、再び訪れることができるのだろうか。。

70歳ですがシーナさんならきっと大丈夫でしょう (^∇^)

いつでも読みたい物語り

読了
ブルック・ニューマン 【リトル ターン】


集英社文庫 2001年11月
訳 五木寛之
絵 リサ・ダークス




飛べなくなったコアジサジの憂鬱と、啓示を与えてくれる
ゴーストクラブとの出会い、そして復活までの短編。


あとがきで五木さんは、著者のこだわりも鑑みた上の意訳、
自分なりの解釈をしたと吐露されています。正確さを望む
なら小説家に翻訳など頼むなと (^∇^)
そして「飛べなくなって悩んでいる人へそっと渡したい本」
ともおっしゃっています。


漠とした読了感も残りますが、ファンシーなお話しのひとつ
のあり方として、完成度の高い絵本ではないかなと思います。




リサさんの水彩画も美しくて眺めつつ頁をたどるだけでも
楽しめます。


本棚に是非置いておきたい絵本です (^O^)/



日々是成行。

読了
勢古浩爾 【定年後のリアル】


草思社 文庫 2013年8月



勢古さん偽悪者(笑)
冒頭から老後の指南書の類、ハウツー本に頼って憂うな!だいたい
が他人に意見してもらおうというのが間違っている!といった剣幕で
読者へ食って掛かってきますが、何のことは無いエンディングでは優
しく語り掛けているではないですか (^∇^)
モノカキとしてちゃんと定石を踏んだ展開に落ち着きます。やはり、
上梓されたからには売れてもらわないと、勢古さんも版元も困るわけ
ですから。まずまず売れているようなのでよかったですねー。


槍玉に挙がるのは上野千鶴子さん。何フツーのこと言ってんだあんた。
という感じ。饒舌ではないと勝手に想像していますが、本書では世間に
意見したいところ多いようで、バカじゃなかろか的論評が随所に出てき
ます。でも、元来の読書好きと本書のためもあってでしょう、人生や生
死、老いに関わる本もたくさん読まれています。古今東西の引用も多い
です。そのなかで、勢古さんの個人的な老後感を語ってくださいます。

退職後2000万円必要だとか、4000万あれば満たされるとかそんな
世間の統計とか平均値とか、ひとりひとりの老後になんら意味づけで
きないのは事実。詰まるところ、なるようにしかなりません、ごめんなさ
いって謝らんでもよかとですよ。


誰しもが誰とも異なるリアル。老後に限らず生き方そのものが、みん
な違いますから、他人の意見は参考にしかならない。いや、参考にも
ならんと、勢古さんは言い切りますね。



 あなたのリアルは、あなたしか分からない。
 どんなアンリアル(非現実・空想)を夢見るかも、あなた次第。


最終章「飄々と」。最後は「公園から帰る」 詩的な語りで締めくくり。
読者へのありがとうの気持ちが入っています。いいなぁ。
文庫で申し訳ないですが定価で買いましたので、勢古さんが公園で
飲んでいらっしゃる缶コーヒーの何口分かは、お役に立てたことと
思います (^∇^)

青春の輝き

リリースは1976年。
わたしが高校生の頃、社会人の姉がラジカセで
良く聴いていたカーペンターズの曲。

カレンさんの少し鼻にかかった歌声。それでいて
誰にも似ていない個性的で美しい声  (^∇^)




だいぶ前にテレビドラマの主題歌(エンディング曲?)に
使われてリバイバルとなったようですが、わたしはよく
わかりませんw



そんなわけで、わたしにとってカーペンターズは
郷里の思い出とともにあるメロディなのです。


 「Top of the world」も良く流れていたなぁ。。

日々是行動。

読了
椎名 誠【ごっくん青空ビール雲】


文春文庫 2013年10月




週刊誌の連載エッセイ集。続いています。
国内の移動メインなのは行動範囲の選択結果でしょうか、海外は回想シー
ンのみ。さすがに老体鞭打つ場面もあって大儀なシーンもあったりします
が、本質は変わらないですね。若い頃のシーナさんです。
ヒトとはそういうものでしょう (^∇^)



鹿児島の駅というからには中央駅だと思われますが、JR系列ホテルの
朝食にヒジョーにご不満。あなたたちは食べたことがあるのか!?と口を
ついて出るほどだということなので、それは酷かったのかもしれない。。

残念だなぁ。郷里の町をこんな食事で紹介されるなんて。
以前には、溝辺空港から市内へ向かう途中の大鍋料理が見るに耐えない
様だったと書かれてしまっていたけれど、一事が万事ではないわけで
汚名挽回できる機会があればいいなぁと思うしだいです。

そのかわりとはなんですが、椎名さんの友人関係においては鹿児島県人
の評価は高いです。長い付き合いになる友が多いとのこと。これは以前も
書かれていました。


なにごとも線引き、グルーピングというのが、ものさし基準には便利なもの
で、出身地、血液型、星のめぐりに吉凶方位、他方に幅広くヨリドコロを
求めるものですね。・・って、たとえた向きがちょっと違ってるw

すべてが型にはまるわけではないといいたいのでした (^▽^;)



シーナさんはビール党。シャンパンから始まる祝賀会からは逃げるように
退散して行き付けの新宿の店へ行ってしまうのですね。毎日飲む。誰もが
言うようにできることなら汗をかき、喉をかわかしてからの一杯。
それも本書タイトル通りに、屋外の大気を感じる場所で気心の知れた友人
たちと一緒に。

いいね (^-^)/

Slack key Guitar.

暦では春を迎えたとはいえども
粉雪舞う夜に常夏のメロディって。。。 (^▽^;)





ベース音だけ4小節、足して弾いてみました。
全般ほぼ同じベース音が入ってきます。

トム・ハンクス!? いいね。

読了
ダン・ブラウン【インフェルノ 下巻】


角川書店 2013年11月28日





ここじゃない!ベネチアじゃない!!

下巻の展開、冒頭は盛り上がります。そして少しだけ平坦な頁が
続きますが、半ばからまたも一気にひっくり返ります (^▽^;)
援護人物がとんでもないキーマンであったことが明らかとなり。。
追いつ追われつの怒涛の展開で終盤を迎えます。

狂気のサイエンスト、ゾブリストの目論見は裏をかく形で実行され
てしまいますが、それは人類の辿るべき道であり、未来を示すもの
であると、皆は理解します。(ちょっと重いなぁ)





わたしも類似する世界観があったので
エンディングの展開には共感できました。


人類もこの地球に命を宿し、大自然と対峙しつつ文明の栄えを目指
している。言葉を変えれば永遠の繁栄を夢見ている。ヒトの業は、
自然破壊、この地球を害しているのだけれど、ではヒトはいったい
何者なのか。

進化論の上に、様々な生き物との共棲を得て生きている人類だって、
これ明らかに母なる地球の産物。叡智が自らの成り立ちを知ろうと
人ゲノムを翻訳し、衛星を使った世界規模のネットワークを張り巡ら
し、原子力を用いてリスキーな文明を築こうとも、視点を生命の起源
へ置けば人類の業も冒涜ではないのではないか。地球上の営みに変
わることなく神を欺くことでも、大自然に対する文明の不可侵なんて
考えることもおかしいのではないか。。。

そんな意味合いで、限られた地上に必ずや溢れるであろう人類の数。
人口増加は人為的な抑制しか選べないのは、この小説を読まずしても
考えの及ぶところではないかなぁと。





初版付録のクリアファイルもまだ貰えました (^∇^)/


 ※来年、トム・ハンクス主演(つまりロバート・ラングトン教授役)
  で映画化されるようです。きっと面白いでしょうねー。

    (^∇^) ミルミル!

土曜日で助かりました。。

関東は大雪。

ウィークディではなくてよかったです。
平日だったら、都内はパニックだったと思われます。





明けての日曜日は雨靴が埋まってしまうほどの雪。
雪かきで体が痛いのです (´□`。)

(単に運動不足なわけですが。。)



タイヤチェーンも開封、装着しました。




パルマとアンズも雪に埋もれてみました (^∇^)

パルマは新潟生まれもあってか(そんなことないだろw)
寒さはわりと平気。アンズはもともと寒がりで、
このときもあっという間にガタガタ震えてしまい
早々にストーブの前に戻りました。

さぁ。しばらくの間は路面の凍結に気を配っての外出と
なりそうです。通勤も転ばないように注意しましょうね。

痛勤はいやだ (^▽^;)

このイヤさ加減、大したものです。

読了
京極夏彦 【厭な小説】


祥伝社文庫 2012年9月




久しぶりに京極さん。読みきり7作品の短編集なのですが、
実は連作です ・・・とちょっとだけネタバラシ (^▽^;)


どのお話しも、
厭だ。厭だ、厭だ。ではじまり、厭だ。で終わります。

はい、バッドエンディングも含めて、どれひとつ気持ちの
晴れるお話しはありません。こんな小説がナンタラ賞など
受賞するはずもないでしょうし、是非に読んでみて!と
周りに薦める読者もまずいないでしょう。京極さんだから
成せる文筆業(ごう(笑))がここにあります。
やっちゃいましたね。大したものです。



「厭な扉」、「厭な彼女」が一番面白かった。 

 あ。いや、一番嫌気がさしました。


「厭な扉」は、都市伝説のごとく噂される新宿のとあるホテル
が現場。ホームレス同然まで成り下がり、自暴自棄を極めた
主人公は、そのホテルの優待チケットを手に入れます。
そして事業は成功、博打は負け知らずの羨望の暮らしぶり。
でも最悪。イヤの対象は殺人でもあるのですが、そのシュチ
エーションが最悪。


「厭な彼女」は・・・あぁ。いやだ。思い返しただけでこんな
女性と暮らしたくないと思ってしまう。かわいい。知性的でも
ある。料理もできるし仕事もできる。やさしい言葉でいたわっ
てもくれる。自分を愛してくれる、気も使って甲斐甲斐しく
面倒もみてくれる。それでもイヤだ。最悪な女だ。


でも、もっともイヤなお話しは、最後の「厭な小説」かも知れ
ません。それまでも6作品が増幅され澱の積重なった物語り。
それなのに最も現実離れしていないのです。
得体の知れないモノがでてくるわけでもないし血だまりどころ
か掠り傷ひとつない。痛みも悪臭もなにもないけれど、これは
イヤです。ある意味、京極さんの自虐ネタにもなっています。
最後の落としどころも裏切られるし。。



面白かったです。だから京極さんはやめられない。

でも、おススメはしません (キッパリ)。


 (´д`lll) アー、イヤダイヤダ...

あす下巻買わなくちゃ。

読了
ダン・ブラウン【インフェルノ 上巻】


角川書店 2013年11月28日
訳 越前俊弥




うーん。やはり当代人気のストーリーテーラー。
悔しいぐらい面白いです (^▽^;)

何に追われ、何を求めているのかさえ判然としないままに流転の
サスペンスは怒涛の逃亡劇で前半が終わりました。重要なキー
アイテムを覗き見たところで最終ページ。下巻買わなきゃ(笑)

ストーリーは語れませんが、象徴的な一節を紹介。



シェナは狂気のサイエンシスト、ベルトラン・ゾブリストの問いを引用する。

「もし、無作為に人類の半分を殺せるボタンがあったらあなたは押せるか?
 ただし無作為のため、友達、家族、自分自身も死ぬかもしれない。」

 (・・・押せんね)

「しかし、そのボタンを押さなければ100年後に人類は滅亡する」

  (-_-;)

仮定の問いにラングトンは答えをはぐらかし、シェナはかぶりを振る。

「ほら、さっき言ったとおり。それが“否認”よ」






暮れに買っておいたのですが、クリアファイルのオマケつきでした。

下巻買っても、もう付いてはこないのかなぁ。。  (^∇^)