日本帰省する前の8月に湖水地方へ行ってきました。
ちょっと先にこちらを紹介したいと思います。
実は、湖水地方にボンの学校の先生パティーが住んでいて、前から、湖水地方にちょこちょこ来てるんだったら、遊びにおいで~って声をかけてもらってました。
今年、ボンの恩師のお葬式に行った時に私もお会いして、とても感じのいい方で、再会の約束をしてたので、7月に湖水地方に行く事になった時に連絡したら、パティー夫婦はちょうどそのタイミングで、ウェールズにホリデーに行くと言う事で会えず、8月に行った時にやっと会える事になりました。
私達は、あまり負担かけたくなかったので、お茶して、ちょっとおしゃべりできればいいなぁ~と思ってたんですが、ランチ用意するから、お昼食べにいらっしゃ~いって誘って戴き、ご好意に甘える事にしました。
パティー夫妻の家は、ウィンダミア湖の対岸のちょっと高台になったところにあって、何度かビアトリクスポターの家に行った帰り、カーフェリーで戻って来る時に通る道の途中で、あそこの家が、知り合いの家なんだよ~とは聞いてたんです。
(ボンも亡くなった恩師から聞いてただけで、行った事はありませんでした。)
こちらの家、私道を入ってきた奥にあり、敷地がとっても広くてビックリしました。
私達の車の音を聞きつけたのか、こちらのワンちゃんがお出迎え~。
そして、旦那さんのケンさんが出てきてくれました。
ケンさんもお葬式で、会ってたのですが、実は、彼、数年前に手術を受けて、失明したらしく、今はほとんど見えてないそうですが、自分の家の敷地は何とか一人でも歩けるのだとか。
奥の芝のエリアも全てこちらのお庭で、庭もしっかり手入れされてて、とっても素敵なお庭です。
この時点では、まだ晴れてたので、外のテーブルでもいいけど・・・って言ってたんですが、この日は雨の予報だったし、そこまで暑くもなかったので、中でランチする事にしました。
キッチンの裏ドアからお邪魔すると、ダイニングテーブルには、既に食事が用意されてました。
もう、ここに1歩足を踏み入れた瞬間から、日本人がイメージする様なイギリスのコテージって感じの空間が広がってました。
後ろに見えてる家具もシャビーなアンティーク風ですよね?
まずは、私達も初めて来たので、家の中を1階だけ、少し案内してもらいました。
こちらが、玄関でした。
玄関ドアは、色付きガラスが入ってて、いい感じ~。
ここは、玄関ホールですがこのソファーもアンティークな感じ。
現役って言うのがいいですよね。
こちらのダイニングも素敵な調度品になってます。
その奥には、コンサバトリーがありました。
こちらのコンサバトリー、ケンさんはビルダーだったので、彼が作ったんだそうです。
そして、ここは日当たりも良く、正面の庭が見渡せ、その先には、ウィンダミア湖も小さく見え、遠くの山々も見えて、とっても素敵な景観なので、御夫婦のお気に入りの場所で、こちらの部屋で過ごす事が多いそうです。
こちらからの眺め、この時は夏だったので、緑が青々ととっても綺麗だったんですが、御夫婦は、夏の景色が一番つまらないんだとか。
秋は、紅葉になって、山々が色とりどりで綺麗になるし、冬は木の葉が落ちて、湖が大きく見えるとか、春の色が変わっていくのは楽しいけど、夏は緑ばかりで暗くてつまらないって言ってました
言ってる事はわからないでもないけど、私達は夏の緑の青々した景色もいいなぁ~って思うんですけどね。
こちらがキッチン。
前日までお客さんが来てて、この日も午前中、ちょっと病院に行ったりしてて、片付いてないのって。いつもは、こんなんじゃないのよ~って言ってましたが、それでも私が写真撮ってもいいか?って聞いたら、いいわよ~って。
こういうのが、日本人とは違うところかな?
こちらのキッチンも写ってない反対側の棚には、沢山お皿やジャグが飾られていて、ほとんどがウェールズの物だと言ってました。
パティーは、ウェールズ人なんだそうです。
さぁ、テーブルについて、お昼にしましょうと。
ランチは、市販品とちょっと手を加えたサラダ類でしたが、凝ってないのに、なんだかとっても素敵なランチでした。
あまり手間かけずに、こういう風にカジュアルな感じのおもてなしもいいなぁ~と勉強になりました。
ちなみに写真のポークパイ、ハム、ビートルートのピクルス、フェタ、オリーブ、パインナッツのサラダ、メロンに写真には写ってないけど、ポテトサラダ、パン、チーズなんかもありました。
パティーの息子さんは、タイ人と結婚して、タイに住んでるそうで、タイにも行った事あるし、アジアの事も興味を持ってくれてて、色々楽しいおしゃべりになりました。
ランチの後は、御夫婦のお気に入りのコンサバトリーに移り、そちらでまだまだおしゃべりが続き・・・
興味深かったのは、ナショナルトラストの事。
ナショナルトラストは歴史建造物、景勝地等の保護を目的として設立されたボランティア団体で、湖水地方もナショナルトラストが管理しているところが沢山あって、こうして保護して、手入れして、一般公開してくれるおかげで、観光客も沢山来て、湖水地方にとってもいいのだと思ってたのですが、こちらに住んでる住民達からは不満の声があるそうです。
それは、観光客を受け入れる為の道路等をしっかり整備せずに沢山の観光客を呼び寄せて、ここに住む住民達は、夏のホリデーシーズン等は、渋滞で身動きが取れなくなって困ってるとか。
確かに湖水地方は、あまり道路もないし、狭い道が多いので、住んでる人にとっては、不満にもなるんでしょうね。
色々話してるうちに気付けば、既に18時過ぎ。
13時からお邪魔してたので、あっという間の5時間でとっても楽しい時間になりました。
ケンさんもとっても素敵な方で、彼はウィスキーが好きだと言う事で、日本のウィスキー飲んだ事ある?って話になったら、美味しいって聞いてるけど、まだ飲んだ事がないって事だったので、今回の帰省で、買ってくるねって約束してたんです。
それで、余市のニッカウウヰスキーに行ってきたのでした。
さぁ、帰ろうと外にでたら、せっかくだからと雨がちょっと降ってたんだけど、お庭まで案内してもらいました。
こちらが裏庭。右のモンキーツリーも立派でした。
正面の庭とサイドの庭の間には垣根があって、こんなアーチもありました。
本当にすごい広いお庭でビックリです。
でもね、今まで庭の手入れをしていたケンさんが、目が見えなくなっちゃって、ちょっとはそれでも自分でやってるらしいけど、こんなに広くてもう70代の御夫婦だけではできないので、庭師さんを頼んでるらしいけど、お金がかかり過ぎるし、車がないとどこへも行けないので、パティーが車を運転して買い物に行ったりするらしいんだけど、そろそろここの家を売って引っ越そうと思ってるんだって。
ここはとっても気に入ってるし、最後の家と思って買ったところだけど、この庭の管理にお金がかかり過ぎるって言ってました。
引っ越す前にもう一度位来れるかな?
イギリスでは、仏像をデコレーションとして庭に置いてたり、家の中に飾ってたりも結構あるんだけど、やはり、仏像がデコレーションになっちゃうのは、なんだか日本人としては複雑です。
ただ、こちらの横になってる大仏さんは、タイからかな?
タイのどこかのお寺に大きな寝仏陀ありましたよね?
すっかり遅くなったので、帰りはカーフェリーでウィンダミア湖を渡りました。
近づいてきてるのがカーフェリーです。
雨じゃなかったら、もっと素敵な景色を楽しめたかな?
でも、これはこれで、イギリスらしくて、悪くないですね。