自閉症スペクトラムの窓 -3ページ目

自閉症スペクトラムの窓

~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日は、お正月で、疲れた胃腸に優しい七草がゆで、朝食を作りました。息子も、喜んで食べてくれました。

 

 

昨年12月18日発行の雑誌「AERA」に載っていた記事の内容についてです。

 

題は、「特別支援学級が教員補充の砦に・・」、副題は、「児童生徒数増加なのに、教員を引き抜かれる理不尽」です。

 

通常級の担任がいない場合、「特別支援級」の教員が引き抜かれ、教員不足のしわ寄せが支援級にきているという内容でした。

 

通常級の先生は1人ですが、支援級の先生は、複数いるので、一人足りなくてもなんとかなるという安易な発想があるようです。

 

また、管理職(校長)が、通常級を任せられない先生を、支援級に配属しているという内容もありました。息子の通っていた中学校では、1年間で10日間しか、学校に来ないメンタルが病んでいる先生が支援級の担任をしていました。その先生は、支援級の先生されていますが、普段まったく頼れないということです。

 

その他、再任用の定年後の高齢の先生が、別々に午前と午後、支援級に配属になり、連携が悪くて、夏休みの宿題が2倍出た子がいました(それぞれの先生が別々に宿題を1人の子に出したのです)

 

別な高齢の先生が、夏の水泳の授業で、日傘をさしてプールサイドにいる姿も見ました。支援級の子に何かあっても、助けに入ってくれないということです。

 

支援級の先生の酷い状況は、自分の周りの学校だけの、特別な問題だと思っていましたが、それは違うことが、この記事から分かりました。

 

全国的に、スペシャルニーズな子たちの為の特別支援学級が、危機的状況になっているということが分かりました。

 

この記事のように、支援級を取りまく、教員問題が、多くの人の目に留まることで、解決に向けた動きが出てきてくれればと思います。

 

【今日のいいとこ探し】

 

「5等分の花嫁」というアニメが、新たに好きになった息子。

 

今までは、5人全員が好きだったようですが、彼女たちの細かいプロフィールを調べていくうちに、二女の「にの」と三女の「みく」が推しになったようです。

 

好きなことは、どんどん調べる息子です。アニメの原画展が開催されることを調べて、予約を頼んできました。自分の好きなことには、すごく熱心です。

 

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LADです。ウォーキングで歩いていたら、いい匂いがして、探してみるとロウバイの花が咲いていました。蝋でできたような梅で、蝋梅だそうです。早い春を見つけました。

 

 

先日から書いている、情報量の制限という内容にもつながるのですが、自閉症の子のストレス解消についてです。

 

コロナで、息子が自宅待機をしていたころに書いた「子どものストレスサインを見逃さない」という、ブログを再掲載します。

 

子どもが辛い苦しいと思う気持ちを、外に出して発散しようとする「ストレスサイン」を見逃さないようにしようという内容です。

 

息子のストレスサインで一番わかりやすいのは、声が大きくなる事です。小学校の時の運動会や発表会の練習の時、中学校の苦手な先生の授業の前の日など、とにかく、独り言をはじめ、親に話しかける声も、テレビの俳優さんのセリフが聞こえなくなるほどの大声になります。

 

小さい頃は、水に接する時間や人と関わる時間で、ストレスの度合いがわかりました。運動会前になると、学校から帰ってきて、水風呂に入ります。親も、妹も締め出して、一人の時間を過ごします。

 

練習が始まったばかりの頃は、15分も入ればスッキリとして、出て来るのが、運動会近くになると、1時間近く、手の指がふやけるまで、入っていました。

 

運動会は、集団行動を強制され、時間割と関係なく、突然運動練習が入ります。体育ばかりなうえに、図工かと思ったら、運動会で使う花笠作りだったり、音楽と思ったら、応援歌の練習などと、変更が苦手な息子には、本当に辛い行事でした。

 

なので、水風呂は、邪魔をせず、クールダウンの時間と思って、好きにさせていました。習い事や宿題も、休むのもOKにしていました。それだけ疲れることを学校でしてきているのですから、家では、ゆっくりしてもらいました。

 

お子さんによって、ストレスサインは様々です。手の甲を齧ってしまう子や、髪の毛を抜く子、他害が出る子もいます。親に、暴言を吐いたり、暴力をふるったり、強く当たる子もいます。

 

とにかく、心の苦しさ(ストレス)を何とか、外へ出そうとする行動ですので、自分の子どもの「心のサイン」を見逃さないようにすることが大切です。

 

子どもが小さいと、自分でストレス発散はできませんので、親が、助けてあげてください。子どもが、喜ぶことをしたり、ゆっくり休めるようにしてあげるという事です。

 

スケジュールを詰め込まずゆったりするとか、好きなビデオやゲームをいつもより多くさせるとか、美味しいおやつを用意するとか、いっぱい甘えさせてあげるとか、その子その子で、発散方法は違うと思います。

 

子どもが成長するにしたがって、ストレス発散方法は違ってきます。ストレス発散を、親が提供するのでなく、自分で見つけていってもらうようにしましょう。

 

息子は、疲れたり、ストレスが溜まると、自分の好きな音楽を聞いたり、録画したテレビ番組をみます。YouTubeで、飛行機のファーストクラスの映像をみながら、寝たりします。

 

それらをすることで、気持ちが落ち着くそうです(本人がそう言っていました)また、コンビニで、「自分にご褒美」と言って、ちょっとお高めスイーツを買ってきて食べることもあります。

 

「こうすると、楽になるよね」、「こうすると気持ちが安らぐよね」と、その子のストレス発散になるものを親子で探して、子どもに理解してもらいましょう。

 

将来的には、親の手助けなく、本人が自分でストレス発散できるようになると、生きやすくなります。

 

【今日のいいとこ探し】

 

今朝は、自分で昨日会社帰りに買ってきた朝ごはんを、レンジでチンして温めて、食べていました。

 

冷凍フライドポテトを、オーブントースターで温めたり、スープのお湯も沸かしていました。買ったものではありますが、朝食は、一人で済ませられるようになっています。

 

これも、自律への一歩です。

 

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LADです。最高気温が15度と、1月とは思えない暖かさですね。我が家的には、穏やかなお正月でした。自分で描いた絵手紙の七福神です。

 

 

気候は穏やかですが、能登半島地震の被害がどんどん大きくなっていることが、伝えられています。亡くなられた方のご冥福をお祈りしますとと共に、一日も早く地震がおさまり、元の生活に戻れるようになって欲しいと願ってやみません。

 

1年以上前ですが、自閉症の子への情報制限の大切を書いた記事を再掲載します。ウクライナとロシアの戦争のニュースが沢山流れていた時に書いたものです。

 

元旦の地震、2日の羽田空港の衝突事故と、テレビをつけると、ニュースでは、衝撃的な映像が流れ続けていました。その時に、息子がとったのは、自分で自分の気持ちを守る行動でした。

 

元旦、息子は、家族でいる時に、地震速報が流れ、自宅で地震にあいました。その後、テレビでは、かなりきつめの口調で、「すぐ、逃げること、津波が来る」ことが繰り返し流されました。

 

飛行機事故の時も、色々な番組が速報で、燃え上がる飛行機の映像を流し続けました。飛行機の大好きな息子には、辛かったようです。

 

どちらの番組も、途中から止めて、息子は、ケーブルテレビの「Dr.ポールの動物病院」見始めました。今、大好きではまっている番組です。

 

「怖い」「不安になる」映像や情報から、自分で離れることが出来たのです。自分の気持ちや身を守る、とても大事なスキルだと思います。

 

以下、ウクライナとロシア戦闘が始まった時に書いた記事です。情報制限の大切さを書いています。

 

このところ、テレビをつけると、ニュースでは、ロシアのウクライナ侵攻のことばかりやっています。市庁舎や原発の砲撃、難民が国境を越える様子や食料が手に入らないニュースなどです。

 

今日、仕事から帰ってきた息子が、リビングのテレビを見て、「戦争のニュース怖いからもういい」といって、録画してあった、十津川警部のトラベルミステリーを、見始めました。

 

息子に対して、「情報制限」をしてあげないといけなかったことに気がつきました。

 

自閉症の子は、視覚優位なので、今回のように、テレビからの負の情報を、嫌でも受け取り続けてしまいます。

 

親は、世界情勢が気になり、ついついニュースをつけていました。でも、それが、息子には辛かったようです。悪いことをしました。

 

ニュースを見るのは、息子が仕事から帰ってくるまで、 息子が起きているときは、息子がニュースを見ていいと言ったときだけにすることにしました。

 

あと分かったのは、映像はダメですが、ケーブルテレビの文字放送は、大丈夫ということです。全国版や県単位など、ニュースを細かく見ることができます。

 

こちらは、息子が自分で検索して、列車事故や道路の工事情報、火事のニュースなど見ています。ニュースは、全然見たくないわけではなく、情報量の問題のようです。

 

息子は、今回、自分で、辛いテレビ映像を見ることをやめられました。親から自律した時に、辛くなくなるものを、自分で止められるのは、大事な生活スキルだと思います。

 

【今日のいいとこ探し】

 

仕事はじめだった息子、新年の挨拶も、会社の人にきちっと出来て、いつも通りに仕事ができたそうです。

 

お正月で、体力が落ちたのか、久しぶりの仕事は、きつかったようです。「3連休は、ゆっくり休みます」と、宣言していました。

 

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