作家 吉井春樹 366の手紙。 -1532ページ目

[やる気]時間は永遠でしょうか。

永遠はないはずです。

概念的には、

あるのかもしれないけど。

体験したり、見届けたりは、

やっぱり無理なのだと思います。

限りあるものだから、

それをいつもココロに残しながら、

大切にしていければと思います。

時間も、キモチも、自分も、その人も。

少しでも長くありたいのは、

きっとそれが心地よいから幸せだから。

小さなひとつひとつの幸せを、

噛み締めて、味わって過ごすことが、

いつか消えてなくなるだろう、

すべてのものごとに対して、

いちばんふさわしいあり方なのかもしれない、

今は、そう思うのですね。

いつか消えてなくなるこのキモチを、

できる限り長く持ち続けたいものです。

[恋文]なぜ、手放したのか。

もしかしたら、

もともと手なんて

繋いでなかったのかもしれません。

掴んだ、握ったつもりで、

調子に乗ってただけなのかもしれません。

いつでも手の届く場所にいる、と、

カンチガイをしていたのかもしれません。

本当なら、しっかり強く、でもやさしく、

その手を握りしめておくことができれば、

違う未来になっていたのかもしれません。

ただ、なぜ手を放したのかと言うと、

自分の両手は、

すでに、ふさがっていたからですね。

[平和]こころの平和。

敵に対して、戦いを挑んでも、

それでは良き時間を費やせない。

敵も味方にできれば、

なぐるために、こぶしを握らずに、

その手のひらで、握手ができれば。

戦う必要はありません。

でも逃げることもしたくない。

できれば、

適わない相手を、仲間に。

つまり、握りこぶしでなく、

握り合って、握手です。

だってそれは、

自分にとって、この上ないほどの、

心強い味方になってくれるはずです。

負けでも勝ちでもない。

あるとするなら、ノーサイドです。