【前回】息子のことを悩んでいたのは、私だけでなく、娘も悩んでいた。
こんにちは、仲村ゆりかです。
息子と話してもいいと言ってくれた方が来る日になりました。
誰かが来ることを息子に気づかれないように、細心の注意をして、普通に過ごしていました。
その方は、仕事が終わってから来るという事で、夜遅くに我が家に来ることになりました。
先方は、夜遅く訪問する事に躊躇していましたが、私にとって時間など問題ではありませんでした。
(どうなるかは分からないけど)とにかく来てほしい!
その強い思いだけでした。
でも、仕事後千葉まで来て頂くことに、私にも心苦しさはありましたよ。(笑)
それでも今は、躊躇している場合でない!と判断しました。
その時の息子は、夜になるとフラ~ッと出かけて行く事があり、家にいないときがありました。
せっかく来てくれて、息子がいないようでは意味がありません。
家にいる確立が多い時間帯など、息子の行動パターンを確認して、先方の方との都合を合わせて計画を立てました。
当日は、娘と「今はいるよ」「いつも通り部屋で寝てる」とか、メールで実況中継のようにしながら、息子に感づかれないように連絡を取り合っていました。
私も、いつもと変わらない態度でいるように心がけました。
とにかくその方と息子が接点を持てるように「逃がしてはいけない」と、思っていました。
失敗が出来ないミッションのような気持ちでした。
これが、最後のチャンスのような気がしていました。
仕事終わりで、その方が我が家に到着したのは、夜の11時近くでした。
その時、息子は部屋いました。
その方は、なんのためらいもなく「○○くん・・」と言って、息子の部屋に入っていきました。
息子は、知らない男性が部屋に入ってきたので、ビックリした様子でした。
私は、内心ビクビクしていました。
なぜなら、こんな不意打ちみたいなことをして、後々息子の怒りに触れるのではないか?
余計なことしやがって!と、その方に危害を加えないだろうか?
藁をも掴む思いで、実行した事でしたが、「これで良かったのか?」と、後悔の気持ちも出てきました。
でも、何だか静かに二人で話している様子が、伝わってきました。
息子も、穏やかに受け答えしていました。
家庭内では暴れていても、学校や友達の前では、そんなそぶりを全く見せていないのですから、他人様に危害を与えることはしなかったのだと思います。
30分位話してくれたように思います。
話しが終わると、息子は外に出て行きました。
私は、その方から息子の様子を聞きました。
息子のバイトの話、学校の話など世間話をしてくれたようでした。
それに対して普通に答えていたようです。
「こんな事をするのは良くない」
「お母さんにこんなことをして、いいと思っているのか?」
という言葉には、黙っていたそうです。
息子と実際しゃべってみて感じた事、今の息子の心理などを、とても率直に説明してくれました。
そして、何よりも、
「またこんな事(破壊行為)するなら、いつでもくるからな!と、(息子に)言ってあるので、お母さんいつでも呼んでください」
この言葉に、私がどれだけ救われたか・・・思わず涙が出てきました。
今まで、いろんな人に相談もしてきた。
「息子さんを連れて来たら、息子さんの話を聞きます」
と言われるだけでした。
家に来て、息子に対して向き合ってくれる人など、誰もいなかった・・・。
何かがすぐに変わる訳でない事は、分かっています。
でも、私たちの為に行動してくれる人がいることが、私はとても嬉しくて、感謝しかありませんでした。
その方と娘と三人で、ビールを飲みながら、世間話をしました。
久しぶりに気持ちが緩んだ時間でした。
気づけば、終電がなくなっていて、泊まって頂く事になりました。
息子は、きっと終電までには、その方が帰ったと思っていたのでしょう。
終電過ぎの時間に、家に戻ってきました。
そしたら・・・その方と私たちが、ワイワイ話していたのには、少々驚いたようでした。(笑)
その時の息子の予想が外れたような表情が、なんだか可愛かったですね~。(笑)
私は、その方に今の息子に対しての怒り。
怒りがあっても、このままにしておくのはいけないことも分かっている事など、全てお話ししました。
その上で、どうしたらいいのか?を聞きました。
その方の見解は、なるほど~と素直に受け取ることが出来ることばかりでした。
なぜなら、その方の体験からくる言葉なので、私の心にビンビン響いたからです。
その方からのアドバイスが、結果的にどうなるか?は分かりませんでした。
しかし、あのときの迷走していた私を救ってくれたのは確かです。
その方は、どんな体験をしてきたから、私たちに手を差し伸べてくれたのか?を話してくれました。
続きは、次回です。
★息子の家庭内暴力に至るまでの家庭内環境&私の心の葛藤については、コチラをご覧ください。
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