みなさんこんにちは。前回からの続きです。
開幕まで3年を切った「2025年大阪・関西万博(日本国際博覧会)」。
その万博会場、大阪湾に浮かぶ人工島「夢洲(ゆめしま)」に至る「Osaka Metro中央線」延長線の始発に当たる「コスモスクエア駅」と、万博会場周辺の大阪ベイエリア地域を先日に巡った訪問記を、お送りしています。
さて、まずやって来たのは「Osaka Metro中央線 コスモスクエア駅(大阪市住之江区)」。
グーグル地図より。
現在は終着駅となっていますが、ここから西へすでに開通している「夢咲(ゆめさき)トンネル」を通り、万博会場の「夢洲(ゆめしま)」へ延伸されるという計画です。
そういったことで、現在は終着駅のこの「コスモスクエア駅」。降り立ったホームは「降車専用」ですが、延伸開業した折には「夢洲万博新駅」ゆき乗り場になります。

しかし、「緑橋駅(同東成区)」から乗って来た列車はそのまま先へ進みまして…


両渡り線の向こうにある、引き上げ線に入って行きます。ここで方向転換し、今度はポイントを右に取って乗車専用ホームに入線します。
延伸時には、これがそのまま上下線の本線になるので、開業時(1997年)からすでに、延伸を考慮に入れていたのですね。


興味深いのは、降車専用ホームにも列車案内表示器があったことです。
わざわざ「コスモスクエア止」と表記がなされてはいますが、この器具があるのも、将来の延伸を見越してということでしょうか。
開業時の思惑通りであれば「2008年大阪オリンピック・パラリンピック」会場へ繋がっていたのですが…それはまた別の機会にでも。


さて、逆方向には始発駅となるこの駅。
「長田駅(大阪府東大阪市)」から先は「近鉄けいはんな線」に乗り入れて「学研奈良登美ヶ丘駅(奈良市)」まで直通しています。
ところで先日22日、近鉄電車からこちらも実に興味深いプレスリリースがありました。
「中央線」も採用している、地下鉄独自の集電方式「第三軌条方式(走行用レールの横に、電気が走る第三のレールを設け、そこから集電する)」ための集電装置を、折りたたんで収納出来るという器具を開発した、というもの。
一般的な電車鉄道は「架空電車線方式(屋根上の架線からパンタグラフを通して集電する)」が採用されているのですが、今回、近鉄から発表されたのは、このどちらの区間をも走行出来る「ハイブリッド車両」を導入するための装置でした。
以前のこの記事でも取り上げたことがあるのですが、「近鉄けいはんな線」が「中央線」と乗り入れていることから、万博会場の最寄り「夢洲万博新駅」へ直接乗り入れることが出来る、専用特急車両の導入を検討している、という計画の進展のようです。
「けいはんな線」途中から並行する「架空電車線方式」の「奈良線」に連絡線を設け、そこから奈良大和路・伊勢志摩・名古屋を始発に、万博会場へ直通特急列車を運転するという、壮大な計画が進められています。
路線図を見ていますと「生駒駅」を境に、このようなルートで直通をするのでしょうか。日本初のハイブリッド車両での、なんとも夢のある話し。こちらも、進捗状況が気になります。
実現までにはさまざまな課題があるようですが、この駅や、夢洲新駅に近鉄特急がやって来るというその日が大変楽しみです。
次回に続きます。
今日はこんなところです。