2025年大阪・関西万博 開催に向かって〜その19「夢洲万博新駅」延伸予定区間と周辺を巡る 前編 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。



前回の記事で、開幕まで3年を切った「2025年大阪・関西万博(日本国際博覧会)」会場へ直通する鉄道アクセスでは、唯一となるであろう「夢洲万博新駅」について取り上げました。



グーグル地図より。

現在は「Osaka Metro中央線」の終着駅となっている、人工島「咲洲(さきしま)」にある「コスモスクエア駅(大阪市住之江区)」。


その先「夢咲(ゆめさき)トンネル」を経由、万博会場が設けられる対岸の人工島「夢洲(ゆめしま)」へと延伸工事が行われることになっています。トンネルはすでに開通しています。



「Osaka Metro」ホームページより。
繰り返しになりますが、会場へ直接アクセスする唯一の鉄道となるであろう「中央線」。

そうなると、市内主要駅を連結しているドル箱の「御堂筋線(みどうすじせん)」に比類するようなにぎわいになるのでしょうが、それはそれで大変に興味深いものがあります。



ではここからは、夢洲に至る延長線の始発に当たる「コスモスクエア駅」と、万博会場周辺の大阪ベイエリア地域を先日に巡った訪問記を、お送りしたいと思います。

宜しければ、引き続きお付き合いください。




地元駅からまずやって来たのは「JR鴫野駅(しぎのえき、同城東区)」。新大阪へ直通する「おおさか東線」の開業以降、すっかり「都会の路線」へと様相が変わりました。



ここで「今里筋線(いまざとすじせん)」に乗り換え。「おおさか東線」同様、市内外郭部の貴重な南北軸として重要な存在になりました。



南に一駅で「緑橋駅(同東成区)」に到着。


ここから、くだんの「夢洲万博新駅」に直通することになる「中央線」に乗車。相互乗り入れしている近鉄車両がやって来ました。


これから向かうベイエリアとは反対側に向かいますと、府県境の「生駒山(いこまやま)」を長大なトンネルで貫き、奈良県内へ「近鉄けいはんな線」として路線は延びています。

逆に近鉄線内へ乗り入れる「Osaka Metro20系」。生駒(奈良県生駒市)にて。


東から「関西学術文化研究都市(関西学研都市)」や奈良近郊の緑豊かな新興開発地、おらが街・東大阪と、大阪市内中心部のオフィス街や船場の問屋街を東西に縦貫、そして「海遊館」などがある天保山、大阪ベイエリアへと至る路線だということで、沿線は変化に富んでいます。


さて、偶然にも?先頭車両に乗り込めました。

市内中心部の、長い地下区間を抜けますと「Osaka Metro」では珍しい、地上区間に入ります。ここからは、かぶりつきでどうぞ。



ほどなく、高架区間を列車は快走します。
海が近いので、浸水被害から逃れるための高架です。両側からそれを挟み込むのは「阪神高速16号大阪港線」。



臨海部が近づいて来たところで「阪神高速」が別れます。朝潮橋(大阪市港区)にて。

「第三軌条方式」という、レール脇に設けられた第三のレールから集電する地下鉄独特の方式が採用されているので、架線やパンタグラフは一切なく、実に広々とした車窓が続きます。
乗る度に、非常に開放感があります。



大阪屈指の人気観光スポット「海遊館」最寄りの「大阪港駅(同)」に到着。「中央線」は開業から長年、この駅が終着駅でした。

「海遊館」や「天保山ハーバービレッジ」など湾岸地域のレジャー施設が集積しているために
休日には、都心と反対に当たるこちら方向の列車も、結構に混み合います。


急勾配の先には、もう大阪湾が見て取れます。


「大阪港駅」を発車。


主たる人工島が3つ存在している大阪ベイエリア。それらのアクセスの利便を図るひとつとして、大阪港で止まっていた「中央線」をさらにこの先の「コスモスクエア駅」まで延伸させることになりました。

開業は市が出資する第三セクター「OTS線」として、1997(平成9)年12月のことでした。



下り勾配を降り切った先にはまたも地下区間。
ただし、これは「大阪港咲洲トンネル」という「海底トンネル」です。




大阪湾に北から「舞洲」「夢洲」「咲洲」と人工島がある中で、本土に当たる昔からの築港地域と「WTCコスモタワー(大阪府咲洲庁舎)」や「インテックス大阪」などがある、南港の「咲洲」とを結ぶものです。


鉄道トンネルの全長は2.4kmほど。
道路も鉄道の両側に並行して走り、大阪南港と市内中心部を連接する、重要なトンネルです。



海底トンネルを抜け、終点の「コスモスクエア駅」に到着。乗り換えた緑橋からは20分ほど、意外にもそれほどかかりませんでした。



それでは、現在は終着駅となっているものの、3年後には万博会場へ路線が延伸されるこの駅の様子を、あれこれ探索してみることにします。

次回に続きます。
今日はこんなところです。