女性活用で求められている「周囲の理解」
最近、働き方改革という言葉を新聞・雑誌で目にしない日はありません。
特に、企業の取り組みが盛んに取り上げられているのが女性活用。
ポイントは、子育てと仕事の両立に悩む女性社員に対する
周囲、特に上司・先輩にあたる中高年男性社員の理解・支援だそうです。
短時間勤務や突発的な事情で仕事に穴をあける女性社員に対して、
事情を理解し、周囲の同僚がカバーしてあげようというわけです。
本当に求められているのは「理解を踏まえた働き方の改革」
しかし、そうでなくても経営環境が厳しい中、
今までの働き方を変えることなしに、誰かが困っているときは相手の事情をよく理解して、
周りのメンバーが歯を食いしばって頑張りましょう、という考え方で本当にいいのでしょうか?
働き方改革の本質は、
グローバル企業に比べて、いつの間にか生産性が低くなってしまっている日本で、
ビジネスパーソン「全員」が、もっと生産性を意識して、
時間・空間を越えた働き方に転換することにあると思います。
定時の中できちんと成果が出せるように、もっと仕事の成果を明確にする、
仕事の成果から逆算した計画を立てる、そうしたことをきっちり明文化して伝える、
大事な部分は面と向かって伝える一方で、不要のミーティングは減らし、
可能な作業は在宅等、場所を問わず進められるようにする、 等々、
職場全体の仕事の進め方をいかに生産的なものに変えられるか、
まさに日本のビジネスパーソン全体の「理解」ではなく「行動」が問われていると思います。