つづき
オトナの遠足最終回です
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Ｃ代と二人で座った帰りのバス
「最近、どうなの？」
と私の結婚生活のことを根掘り葉掘りと聞かれた
「そう、くるみちゃんは幸せそうで本当によかったわ。」
と言われた。
だが、次の一言に私は体中の血が引いた
「くるみちゃんは幸せそうだけど、Ｚ君は本当に気の毒ね。だって、Ｚ君はくるみちゃんのことが好きだったんだもんね。」
う゛え゛
思ってもいなかったことを言われ、ビックリ
知っていた
急にＺ君の名前が出てきたので、本当に驚いてしまった
ってか、Ｚ君だってこのバスに乗っている。
「Ｚ君は、彼氏がいることをわかっていてくるみちゃんに告白したんでしょ？ホント、馬鹿な男よね。」
え゛え゛え゛
言葉が出なかった
Ｚ君が私のことを好きで、告白したということをＣ代はどうやって知ったのだろうか。
（告白記事はコチラ など）
「まぁ、もう過去のこと。あたしももうＺ君なんてどーでもいいし。ってか、Ｚ君、会社辞めないかな。ムカつくんだよね。」
また悪口言いだした・・・本当に悲しいよ
もう私は何も言えなかった
Ｃ代が好きだったＺ君に告白された私、というのは事実。
そして、告白されたことをＣ代に黙っていた私。
（言える訳ない
）
そしてバレた
恥ずかしいって思ってしまった
きっとＣ代はずっと前から知っていたんだ。
「くるみちゃんもさ、くるみちゃんだよね。人の好きな人から告白されちゃうなんて、この小悪魔。小悪魔って本当にいるんだな、目の前に現れたよ、ってあの時は思ったわ。」
「なんかさぁ、ＰちゃんＱちゃんとよくコソコソしていたもんね。あたしの悪口言っていたんでしょ？」
「あの時は本当にムカついたわ。くるみちゃんって人のことを応援しているのかって思えば、スパイだったりするのね。」
などなど、攻撃を受ける私・・・
「まぁ、くるみちゃんを今さら攻めてもね。くるみちゃんもあんなのに好かれちゃって大変だったんでしょ。」
あんなのって・・・Ｃ代だって好きだったじゃないか・・・
もう何も答えられなかった
黙り続ける私。
「あー。あたしは今まで誰とも付き合ったことがない、というのは現実。まぁ、次に・・・というか、最初に付き合った人ともう結婚することになると思うけどね。あたし、電撃を狙っているから！」
真剣な感じで言っていた。
こんなにＣ代の素直な気持ちを聞いたのは初めてかもしれない
「くるみちゃんみたいに、告白される女になりたいわー。まー、結婚の高齢化が進んでいる今の時代にあたしは適正しているってことだわ。」
・・・。
何もしゃべれなく、黙り込んでしまった私を見て、Ｃ代も悪い空気に耐えられなくなったのだろう。
ってか、この空気を作ったのはＣ代だけどね
「もうＺ君のことはいいわよ。忘れましょう。この話しは終わり！」
と言ってくれた。
何か、私が悪いみたいなんだけど
「ごめんなさい」と謝りそうになったが、私が謝ることなのだろうか
と疑問に思ったので、言わなかった
私も頑固である
Ｃ代も私に言いたいことを言えて、スッキリしたようだ。
きっと、ずっと私に言ってやりたかったことなのだろう。
そして、
「くるみちゃんが結婚するって聞いた時はびっくりしたけど。まぁ、会社辞めないでくれて本当によかったわ。」
空気を変える為に言ってくれたのか。
でも、嘘でも嬉しかった。
「ねぇ、今度、くるみちゃんの新居に遊びに行ってもいい？？」
えーあーうー
「ダンナに会わせてよ。」
うーうーうー、何て答えたらいいのかしら
「ＰちゃんＱちゃんは遊びに行ったんでしょ？」
またそのことも何故知っている
怖い
今でもＺ君が私に告白したことを知ったのかは謎です
Ｆ先輩やＰちゃんＱちゃんにも聞いたけど、絶対に言っていないとのこと
私がＣ代に言われたこと、みんな驚いていました
本当に何故、ばれたのだろうか。
Ｚ君には聞いてないけど、Ｚ君がＣ代に言ったとは考えられない・・・
もうこの謎については考えることはやめました・・・疲れるし、もう昔のことだから。
「ちょっとぉ～、カラオケを何であたしに勧めないわけぇ？」
バスの中でカラオケが始まったんだけど、このＣ代の一言でバス内はシーン・・・
帰り道は渋滞、バス内のカラオケは延々と続きました
今回のこのオトナの遠足、バス日帰り旅行
あまり面白くなかったと思うのに、長々とお付き合いありがとうございました
参加者の人集めから始まり、当日の幹事のドタキャン、トイレ！とバスを急停止し、見たこともないおみくじを引き、カニを黙々と剥き、十数年ぶりのイチゴ狩り・・・そして、帰りのバスでは思っていないことを言われ・・・
変なことばかり書いてしまいましたが、他の社員さんともたくさん話し、たくさん笑い、久しぶりに自然を感じて楽しいこともたくさんありました
いろいろな意味で思い出に残る楽しい遠足でした。
次の遠足はいつだろう。
数年後かな、そのころ、私とＣ代はどうなっているのでしょうね、何しているのでしょうね。
