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Beau Paysage Tsugane le vent 2016年ヴィンテージ



今日はボーペイサージュ津金ル・ヴォンを頂きます

le ventはフランス語で『風林火山』のうちの風で、セパージュはカベルネソーヴィニヨンです

ボーペイサージュのワインはエチケットに【中陰揚羽蝶(ちゅうかげあげはちょう)】家紋が採用されていますが、このル・ヴォンだけが【九曜】家紋です

林(ル・ボア)、火(ル・フゥ)、山(ラ・モンターニュ)をはじめその他のワインもエチケットにあるのは【中陰揚羽蝶】家紋です

『風林火山』は武田信玄が本陣に掲げる軍旗に用いたことで有名で、ワイナリーがある山梨県は信玄ゆかりの地というところからワイン名に冠したものと思料されますが、家紋はといえば【武田菱】なので関係ありません

家紋【九曜】を調べると真ん中が太陽で周りは8つの星を配すとあります
ワインに関してアゲハ蝶と天体で連想される事はルドルフ・シュタイナーが提唱したビオディナミ栽培で、ブトウ栽培に化学肥料、除草剤、殺虫剤、その他化学農薬を一切使用せず、栽培・醸造は月の満ち欠けカレンダーを元に行われる栽培醸造法です
栽培地である津金の『美しい景色(beau paysage)』を飲み手に想起させるワイン、そんな素晴らしいワインを造るには栽培も醸造もあるがままの自然に委ねる、岡本英史さんの栽培醸造家としての矜持をイメージ化したものが二つの家紋絵柄なのかなと想像しています

【アタック(第一印象)】インパクトのある 



【酸味】まろやかな酸 



【甘味】中辛口 



【渋味苦味】シルクのようなタンニン 



【フレーバー】凝縮した果実味 



【ボディ】ミディアムボディ 



【余韻】持続時間が長い 



色合いは淡い茶褐色です

香りはやはりボーペイサージュ特有のものです

アタックは、ボーペイサージュらしい揮発酸もあってインパクトがあり、酸はものすごくまろやかです

シルクのようなタンニンがあって、果実味は凝縮されています

余韻のアフター持続時間は長いです

飲む度に感じますが、ボーペイサージュのワインはどのセパージュも岡本英史さんのワインだと感じさせる共通する要素と滋味にあふれています

身体中全体に染み渡っていくおいしさに言葉を失うボーペイサージュワイン、デメテールを筆頭にしたオーガニック認証など無くても飲む度に心が震えます


【総合評価(5点満点)】4.5点


※ボーペイサージュの過去のワインブログは以下になります