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本文より
健診で小児科を受診したら、ワクチンのことで取り付く島もなく叱責されました。「死ぬよ?死ぬよ?」と。
初対面の客(患者)にも容赦無く叱責できてしまうなんて、もはや医者だけですよね。異常だと思いました。
ワクチンはやっぱり宗教です。
ただただ善なるもの。異論は許さない。
害なんて、不利益なんて、あるわけがない。
だからこそ、ここまで他人を強く叱責できてしまう。
悩む余地も迷いも全くない。
そんなの単なる信仰です。
問題は3つあると思います。
①ワクチンの害を無視する
②感染/重症化確率を無視する
③戦略を無視する
①ワクチンの害を無視する
小児科医として重篤な症例を見てきたので、ワクチンで防げる病気を防ぎたいという思いが強いのは分かります。
でも、ワクチンには効果だけでなく害もあります。
同時接種、アジュバント、非特異的効果、増え続ける慢性疾患との関連。
過去の研究でこれら全ての懸念が払拭されたわけでもありません。不適切な観察研究をもって害を全否定するなど、全くもって研究不十分です。
②感染/重症化確率を無視する
あたかもワクチンを接種しないと高確率で感染・重症化して死ぬと脅しますが、衛生環境や栄養状態の改善によって、ワクチン接種開始前からあらゆる感染症は激減しています。
たとえば肺炎球菌ワクチン開始前の2008年-2010年でも、肺炎球菌髄膜炎は5歳未満10万人あたり2.8人でした。接種してもしなくても、大多数の子供は問題なく育っていきます。
そして基礎疾患、体質(免疫状態)、栄養状態、生育環境などワクチン接種以外のリスクも間違いなくあります。全ての子供にとって等しい感染/重症化リスクではありません。
③戦略を無視する
現時点でもすでに日本の子供たちは1歳までに22回のワクチン接種を受けていますが、
今後ワクチンの種類が増えるたびに、さらに接種数を増やしていくのか?
あらゆる病原体に対してワクチン接種するのか?接種すればするほどますます強くて健康になるのか?
免疫はそんなに単純ではありません。それを示唆する研究もあります。
こうしたことを全く考えなければ、ただただワクチンの利益だけを信じれば、何も迷わず接種するだけでいい。
でもこうしたことを考え出すと、すごく難しくなる。誰にどんな害があるか分からない中で接種の判断をしないといけないからこそ、悩ましい。
それなのに小児科では、
接種しないと死ぬと脅され、
何が起きても因果関係不明で済まされるのに、
接種に悩むと叱責される。
でも結局責任をとるのは親であり子供なのだから、叱責されるのはおかしいです。
「集団免疫がー」という声もありますが、全てのワクチンで集団免疫になるわけではありません。
コロナも集団免疫は無理でしたし、百日咳だってむしろ接種した方が感染時に周囲に広げてしまうという研究もあります。
一般に生ワクチンは効果が高く長期間持続して集団免疫が期待できますが、効果が長期間持続せず何度も追加接種を必要とする不活化ワクチンでは難しいです。
だからこそ個人の判断が尊重されます。
もちろん接種の利益が上回ると考えれば、接種するべきです。でもそうでない選択も許されるべきです。当然ですが。
アメリカではコロナを機に、ワクチンに対する見方が変わりつつあります。
ワクチン戦略を考え直すべきという論文も散見されます。
日本はいつでもアメリカの推奨に従っているのでまずはアメリカが変わらないとですが、
オープンな議論が許され、判断材料もオープンになり、親御さんの判断が尊重される社会になってほしいです。
ちなみに私が受診した小児科医は、
「コロナワクチンなんて打っても打たなくてもどうでもいいんだけどさ、他のワクチンは打たないと」
と言ってました。
まあもうその時点でどうしようもないですね。不勉強です。
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