星取り網とハンマー[★★]

【道具解説】 ひみつ道具の『ハンマー』で一枚のブロックを、「カチン」と思い切りたたくと火花が散り、それを『星取り網』ですくって、ビニールのおけに「チャリン」と入れる。しばらくすると、その火花はだんだん大きくなって丸い星になる。

 

【使用目的】 ジャイアンとスネ夫がお互いに星空を自慢しあい、「都会の貧弱な星空しかみられないやつなんか、かわいそうなもんだぜ、まったく」と言いながら、土管のある広場から帰っていった。のび太は「そういわれてみると、急に自分がかわいそうになって…」と嘆くので、ドラえもんは「星取り網とハンマー」を出している。

 

【使用結果】 今夜の空は曇りみたいであったので、空き地に星空をつくることになった。「星取り網とハンマー」で「チンカン チンカン」とたくさんの星を集め、星座表を参考にし、ひみつ道具『空間接着剤』を使って、ペルセウス座、そのとなりに二等星、ぎょしゃ座、くず星はあとで銀河に使用した。

 

  しかしながら、二等星よりも大きな星が必要であったけれども、たたきかたが弱いのでなかなか大きな星は獲得できなかった。

 

 ちょっとひと休みしていたらしずちゃんに出会ったので、「今夜すごい星空をみせるよ。ジャイアンのなんか問題にならないから」と告げると、ジャイアンが「なにが問題にならないって? え!? ドカ ボカ」と殴られ、星が飛び散ったので、ドラえもんは一等星をどっさり取ることができた。

 

  空き地にはきれいな初めてみる星空が完成した。スネ夫に星空を自慢すると、スネ夫はジャイアンを呼びにいった。

 

 ジャイアンは「なにっ、ギンギラの星空を!? のび太のくせになまいきな!!」と怒鳴りながら、スネ夫と一緒になって竹竿で空の星を落としにかかった。すると、流れ星になって「ガン ガン ガン いてえ!! ギャー」となった二人を直撃した。

 

  ドラえもんによれば、「あの星は力いっぱいコンクリートをなぐったエネルギーのかたまりなんだ」というものであった。

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