欲しい人探知機とガイドアロー[★★]
【道具解説】 ひみつ道具である『欲しい人探知機』に、車のパンフレットを見せて覚えさせる。そして、車の欲しい人を見つけると、この機械は「ペコ ペコ ペコ ペコ」と追い掛けながら視野に入ると、「ガイドアロー」が発進されて「ペタン」と当てることになる。
【使用目的】 玉夫おじさんが車のセールスを始め出して、まだ一台も売れないので、大変困っていた。それを耳にしたドラえもんは「欲しい人探知機」を出している。
【使用結果】 ドラえもんは「欲しい人探知機」に車のパンフレットを記憶させ、外に出て車のほしい人をさがしていると、「ビーッ クル ペコ ペコ ペコ ペコ」と作動しだした。目標が近くなったので、「ガイドアロー」を「ヒュン」と発進すると、暗い顔をした車を買いそうでない男に当たった。
その男は車がほしくて、「こんなときドライブでもしたら気分がスカーッとするだろな」と言っていたが、お金がなくて買うことができなかった。のび太から当てにならない機械だなと非難されると、ドラえもんも「お金のあるなしまではわかんないの!!」と反論している。
この機械が「ペコペコペコペコ」と大きく鳴り出し、近くに車をほしがっている人を見つけた。その人は苦労して車の免許を取ったばかりの金持ちであった。
早速、玉夫おじさんに連絡することにした。ネコをほしがっている人もさがすことができると教えてもらったので、捨てられたネコのところへきてみると、心配になってエサをやりにきていたしずちゃんに会った。
探知機にネコを記憶させ、ネコのほしい人を探し出すと、ボロッチいアパートに住んでいる前に車をほしがっていた売れないまんが家であった。この男はネコが大好きで、「落ちこんだ時かわいいペットがいてくれれば…」と話してくれた。
書いても書いても売れないが、最後のチャレンジのつもりで書いた作品を見せられた。この作品を探知機に記憶させて、マンガをほしい人をさがしに出掛けた。
探知機が「ペコ ペコ ペコ」と鳴り出したので、行ってみると、フニャコ先生の家から「しめ切りがとっくにすぎてるんですよ」と猛烈に腹を立てた雑誌の編集者が出てきた。
「まだアイディアもでてないんだって。もうだめだ!! 白いページの雑誌をださなくちゃならない」と嘆いていたので、ドラえもんは編集者に例のマンガを見てもらうことにした。
編集者はひと目見るなり、「ン!?……。百年にひとりの大型新人だ。ぜひわが社の専属になってください!!」と申し出ている。ネコを世話しているしずちゃんのところへ飛んでいって、のび太はドラえもんといっしょに、「専属料もらったから、アパートをひっこしてそのネコをかってくれるって」という朗報を伝えることができた。
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