日本代表お疲れさまでした
決勝リーグについて語りたいのは山々なのですが…AM3時に寝た朝、息子が濃厚接触者になり、つまり栗山一家みな濃厚接触者となり、てんやわんやでした
しかも接触した方から抗原検査(ー)と聞いてから一転、PCR(+)と連絡受けて、メンタル豆腐の栗山は大打撃の疲労困憊で…今日はストックメモから失礼します
この前は
「死にたい」
「二度と言うな!!!」
という、いかにも心療内科ちっくな激烈エピソードでしたが…
今回は軽いやりとりを記録します
カウンセリング受けたことない方が多いと思うので、「こんな話もするのよ〜」的な
まず前提として、今まで計6年6人出会った臨床心理士さんは、「傾聴技法」と言って、ひたすら栗山の愚痴を聞いてくれるタイプでした。
今回の先生は「認知療法」をメインとしているので、逆に先生が主導で会話をすすめて
「ああしましょう」
「こうしましょう」と言う初のスタイルです
栗山的には、傾聴のほうが合ってる感もありますが…(笑)まぁ、知見を広める意味も含めて、新たな手法でカウンセリングさせてもらってます
まず、テキストがあって、それに沿ってやっていくのですが…今回のお題はコチラ
栗山「人間は身体的側面・精神的側面・社会的側面とスピリチュアル的側面があると学校で習いました。これは、そのスピリチュアル的側面に該当する項目ですね」
カウンセラー「その通りです。よく覚えてますね」
「この項目は、キリスト教徒やイスラム教徒であれば、日頃の祈りや教会への礼拝を通じて、『神』との繋がりを意識できるので、認識しやすいですが……日本人は無宗教が大半なので、皆さん理解に苦しむ項目かと思います」
「そうなんです」
完全に栗山が解説(笑)
「日本でいうと、『八百万の神』がそれに当たると思いますが、そういう捉え方で良いですか?」
「ですね。悪さもする神もいるけれど、そこらじゅう、いろんな神様がいるって捉えるほうが日本人は自然ですね」
「トイレの神様」も流行りましたからね(笑)
「ただ、若い年代だと、『八百万の神』『お天道様』すら信じていないと思うんですよ」
「ええ…中には『自分の体だから、自分の好き勝手にしていいでしょ!』と自殺未遂を繰り返す方もいます」
「ただ、自分という存在は、自分一人で形成されているのではなく、太古の知恵が引き継がれた文明、科学革命や家族や周囲の人々など、多くの人に支えられ、また自分と周囲も物質的に繋がっていることを、ご理解していただけると…」
「『一は全、全は一』というやつですね」
「その言葉が、若い人から出てくるとは!」
鋼の錬金術師オタクですから、このへんは基本
質量保存の法則とかも、ここで覚えますよね(笑)
あとは、仏教系のスピリチュアル本も読んでるので、そのへんはパンピーよりは知識あります
「ただ、この赤線の『自分の強さと安らぎをもたらす信念について書き出す』というのが、わかりません。たぶんこれ、英文の直訳ですよね?」
受験英語は直訳が減点対象ですから、アガサ・クリスティーとか古い本読むと、栗山めっちゃ気になってしまうんです(笑)
「…そうですね……完全に直訳ですね…」
先生、やりづらそうな顔をしながら(笑)
参考文献(弁証学的認知療法)の本を取り出す。
「例えば、隣にうるさい人がいたときに、圧倒されることがあると思うんですけど…それに反応するか否かは、『自分自身が決めることができる』というものです」
「アンガーマネジメント的な?」
アンガーマネジメントは、「怒りの対象」が「自分を怒らせている」のではなく、「自分が怒りという感情を選択している」と捉えるのが基本です。
↑こんなに知ってるのに、
日々イライラして実践できてない栗山さんwww
「それも一つです。あらゆる感情と対処法を『自分でコントロールできる』と信じることです」
「あ!!!わかりました!フランクルの『態度価値』ですね!!!」
「栗山さん、フランクル読んでるの?わたしも大好きなのよー!!!わたしも落ち込んだら、フランクル先生の『それでも人生にyesと言う』を繰り返し読んでるの」
「栗山さんが買ったのはいつ?『夜と霧』は再販ごとに訳が微妙に違っていて」
「うーん、ちょうど2010年のニートのときに買いましたね」
「アウシュビッツ収容所の囚人たちが表紙のやつ?」
「いや…そんな悲惨な表紙じゃなかったと思います…たしかグレーに黄土色の落ち葉?みたいなのがあったような」
3年以上も本棚にしまったままなので、覚えていません
「それは最新版ね」
カウンセラー先生がフランクルオタクであることが判明しました
その後、話はサッカーに移りました(笑)
先生は生粋の阪神タイガースファンで(大阪の方)、サッカーはほぼ見ないそうです
「W杯で初めて知ったけど、今は海外でプレーする選手が多いのねぇ」
「そうですね。2006年、2010年は数人でしたが、2014年から爆発的に増えたと思います」
「わたし、ニート時代(2010年)にW杯見て死ぬほど感動して…今回のドイツ戦も、当時のことを思い出しました」
「ところで、先生は中澤佑二選手をご存知ですか?」
「顔だけならわかるよ」
「あの人、サッカー選手で唯一『サッカー浪人』をしてるんですよ。高校卒業時にどこからも声がかからず、プー太郎状態でブラジルに修行しに行ったんです」
「で、1年で帰国して、年齢詐称してJリーグの入団テストに合格したんです」
「えー!!!高校野球後に野球浪人する人の話なんて聞かないから、その凄さ、わかる気がする!!!」
「で、中田英寿のいる『黄金世代』としてW杯出たのに、ドイツW杯でボロボロに敗退して…」
別名「カイザースラウテルンの悪夢」と言います。
「そこで本人も心が折れて一度、日本代表を辞めたのに、もう一度2010年W杯を目指して、見事に自国開催以外で初の決勝リーグ行きに貢献したんです」
「やばい…泣けてくる…」
「その本が、同じ浪人生活をしていたわたしを、すっごく勇気づけてくれました」
「サッカーってそんなに面白いんだね。今度から、もう少し関心持って見てみるよ」
カウンセリングのはずが、オタクのプレゼン力によってジャンル誘導に成功しました
以上、中身のないカウンセリング現場からの中継でした
★追伸★
ああー中田英寿さんの人生もめーっちゃ語りたい
中澤佑二さんの本は感動で泣けるけど、中田さんの本は苦悩が沼すぎて、しかも引退試合もブラジルにボロ負けだったから、別の意味で泣けます