もう3年8ヶ月もブログ書いてたら、ネタなんて大抵同じようなもんになりますね
だが、しかし…
オススメの本は多数紹介してきましたが
「そういや映画を熱く語った経験はないかも」
と思い至りました
↑書いてるけど、正直「オススメ」として書いてない(笑)
そこで今回は、栗山が一番大好きな映画について熱く語りたいと思います
それがこちら
クリストファー・ノーラン監督、
ディカプリオと渡辺謙が共演してる映画です
ジャンルはSFアクションもの
正直、栗山があまり得意とする分野ではないのですが、この映画は常軌を逸するものです
ワールドトリガーと同じく「遅効性SF」と言えるもので、最低2〜3回見たあたりから、じわじわ面白さが広がってきます
栗山は30回以上見ましたが、6年ぶりに見て再びのめり込みました
冒頭の「謎のシワシワ老人」とディカプリオが対話する場面…これをラスト30分と絡めると泣けてきます
さて、ゆっくり紹介していきましょう
「インセプション」とは何か……この映画においては「記憶を植え付けること」です
逆に「エクセプション」とは、「記憶を抜き取ること」を言い、主役であるディカプリオは、記憶を抜き取ることを生業として生きている人間です。
どうやって人の記憶に入り込むのか?
これは、ターゲットの「夢」に入り込んで、潜在意識の中の「宝」を盗むことで成されます。
言ってしまえば、ディカプリオは「記憶の詐欺師」なのです
それも国際的に指名手配されるレベルの、凄腕詐欺師です
そんなディカプリオがターゲットとして近づいたのは、政財界に強い影響力を持つ渡辺謙。
彼の夢の中に入り、記憶を抜き取ろうとしましたが…失敗に終わります。
理由は2つあり、一つは渡辺謙が「ディカプリオを試す」ために、あえて侵入を許したこと。
もう一つは…ディカプリオ自身が心に「大きな問題」を抱えているからです。
この映画は、渡辺謙とのバトルや共闘がメインかと思いきや…
実は「自身が抱える問題」こそが、「最大の敵」であるところが、人間の真理をついていると思います。
本当の敵は、自分自身ーーー
さて、渡辺謙が課した「テスト」に失敗したものの、ディカプリオは才能を見込まれて、「ある依頼」を強制されます。
それこそが「インセプション」…記憶を植え付ける作業です。
記憶を操作する業界では「記憶を抜き取る」ことは常時行われていますが、「植え付けること」は不可能とされています。
しかし、そのミッションをクリアすれば、渡辺謙の権力を持ってして、ディカプリオの国際指名手配を解き、「子どもたちのいる家に返してやる」という条件をつけました。
ディカプリオは国際指名手配犯なので、家に近づけない状態
こうして、ディカプリオは仲間を集めて、半ば不可能と言われている「インセプション」に挑むことになるのですーーー
あんまり書くとネタバレになるけど、ちょいちょい感想を
ネタバレ禁の人は、観てから読んでください(笑)
※わかりやすいように?あえてキャラ名ではなく、俳優さんの名前で表記します!
まずね、ディカプリオの仲間がナイスすぎるんだわ
相棒のジョセフ・ゴードン・レヴィットが、黙々と仕事しつつ、心理的問題を抱えるディカプリオを常にフォローしてて、とにかくカッコイイこちらは理論派。
もう一人の仲間トム・ハーディは、お色気担当。常にふざけてる感覚派だけど、発想力やアドリブがずば抜けてるし、戦闘も余裕でいけるクチ。上の理路派くんと喧嘩しつつも仕事するダンディ。
そしてそして、ヒロインのエリオット・ペイジちゃんが、可愛過ぎるんだなぁぁあ
性格的には、ハリポのハーマイオニーに似てるかもだけど、この子のほうが柔軟性と天才性があるかも
実直で、20歳以上年上のディカプリオ相手にもズバズバ思ったことや問題点を言うタイプ
この清純派ヒロインと対峙するのが…
マリオン・コティヤール……ディカプリオの奥様役です
もう目力と色気がすごい
そして、ヒロインの前で、ディカプリオと奥様のイチャイチャシーンの多いこと(笑)
ちなみに、この奥様…現在この世には存在しません。
存在しないくせに(という言い方もひどいけど)最初から最後まで出番の多いこと
なぜ、あの世にいる奥様の登場回数が死ぬほど多いかというと……
あらゆる場面で出てくる奥様は、
ディカプリオの「潜在意識の投影」だからです。
これこそが、記憶を抜き取る天才詐欺師、ディカプリオが抱える「大きな問題点」なのです。
「妻を自分のせいで亡くした」という罪の意識と、妻への未練が、天才詐欺師ディカプリオが行うミッションを、ことごとく失敗に追いやるのです…。
そんな彼の事情は、仲間内では「アンタッチャブル」状態でしたが……
ズケズケ踏み込み、叱責しつつ、なんとかミッション成功へ導こうとするのが、ヒロインなのです
ハラハラドキドキのアクションものなのに、ディカプリオの相棒が、ヒロインにキスしたり、なぜか理論派VS感覚派のケンカ組が「ダーリン」と呼び合ったり、謎のラブ要素を入れてくるあたりも、オタクの妄想を掻き立てます
そんなわけで、栗山は一時期この男性二人のBLに夢中でした(笑)
この映画の最大の見所はラストです
映画では、ターゲットの潜在意識に深く入り込む手段として「夢」「夢の夢」「夢の夢の夢」「夢の夢の夢の夢」が出てきます。
もう、わけわからん状態ですよね
ディカプリオは、自分が「夢」にいるのか「現実」にいるか、見分ける手段として、迷ったらコマを回しています。
「夢」で回したコマは永遠に回り続け、「現実」で回したコマは倒れます。
最後のシーンは、ミッションが成功し、コマを回すところで終わるのですが……
コマが、倒れそうで倒れなくて、でも倒れそうで…!!!
というシーンで終わります。
つまり「ミッション成功」そのものが「夢」かもしれないし(つまり失敗)
本当に成功して「現実」に戻って来ることができたのか、わからない状態で終わります。
その絶妙なコマの回り具合が、ファンにはたまりません
その他、妻とディカプリオの「本当のお別れ」シーンも泣けますね……ヒロインの進言と、渡辺謙が危機に陥ったことで、決意せざるを得なくなったのですが…何回見ても泣ける…
あとあと、一般的には「人の記憶を操作すること」は良くないんですけど、今回は、「操作したこと」がターゲットの心理状態を良くしてるところが素敵だなぁと思います
ターゲットは「父から見捨てられた社長子息」なのですが、「実は見捨てておらず、愛情があった」という記憶をインセプションします。
この息子が、少しでも前向きに人生を捉えられるようになることを、祈らずにはいられません
ただ、ディカプリオは過去に、妻相手に「インセプション」を行ったことが、妻を自殺に追いやった原因なので……ターゲットである息子へのインセプションの結果が、現実世界で幸せをもたらすかは疑問が残ります。
あ、ディカプリオが妻に「インセプション」したのも、悪意じゃなくて「妻を救おうと結果」であるところが、悩ましいんですけどね…
そーいう、主人公サイドの行ったことが是なのか非なのか、非常に微妙であるところが、リアリティあるし考察を深めさせられます。
アメリカ映画は正義のヒーローが、悪を倒してヤッター!が定番じゃないですか
そんな感じで、少し古い映画ではありますが、インセプションをご覧いただけると嬉しいです
去年、アマプラで発見して大歓喜したのですが、突然消えて…でも今年謎に復活してたので、時間がある限り見返したいです
何度か地上波でやってましたが、アマプラ入ってる方は、この機を逃さぬように!!!
評価も★4.5なので、面白さは保証します(笑)
↑正直、栗山のプロモのほうが10倍面白いと自負してしまった(笑)ネタバレせずに解説したのはすごいんだけど、その分「説明」っぽくなって、ストーリーの面白さとか、キャラの人間くささが描けないのよね…(上から目線)この映画は最後までネタバレしても、そこから面白さが加速するのよ!!!
栗山、かなりネタバレて書きましたが、映画内のアクションについては一切触れずに書きました。
この映画はSFアクションものですから、映画の大トロ部分は、今まで書いた複雑な世界観やルールを頭に入れた上で、キャラそれぞれが機転をきかせた「アクション」です
特に最後の怒涛の30分は、今見てもディテールに驚かされてばかりです!初見だと、ヒロインちゃん4回目覚める意味とか、わからないと思います…
あ、栗山がここまで解説すれば、一発観ただけで理解できると思うので、ぜひアクションありきで映像を味わっていただきたく思います
てかもう、栗山はいい加減、DVDを買うべきだな